王様が来た!-スペインのクリスマス3(1月6日Dia de Reyes)
スペインのクリスマス休暇で、クリスマスに続いて、盛大に祝われるのが、1月6日、Día de Reyes Magos(ディア・デ・レジェス・マゴス)です。キリスト教になじみがある方は、ご存知かもしれませんが、イエス・キリストの誕生を祝って、東方の国から3人の**王様(東方の三博士)が訪れ、幼いキリストに贈り物をする、という話があります。(画像はel mundo紙からお借りしました)
**スペイン語の直訳は魔法使いの王様になります。訳は博士とか、賢者とか色々あって、ここでは王様にしておきます。冠もかぶって、服装もそれっぽいですしね。
それにちなみ、子どもたちは、この日にプレゼントをもらいます。クリスマスに加えて、2度もらうわけですね。でもちゃんと儀式があります。12月に入ると子供たちは、お父さんやお母さんに手伝ってもらって、レジェス・マゴスに渡すよう、お手紙を書きます。何が欲しいのか、だけでなく、今年一年ちゃんといい子にしていたか、も書かなくてはいけません。そうでなかった子はCarbón(炭)をもらうそうです(大丈夫、これはお砂糖で出来た甘い炭です)。
遠方からはるばるとラクダに乗って、旅して来た王様たちは、前日の1月5日にそれぞれの街に到着、夕方暗くなるころに、盛大なパレ-ドが行われます。各々の王様は、いろんな趣向の飾り付けが凝らされた、前を車やトラクターに引かれた大きな輿に乗り込みます。ちょっとしたディズ二-ランドか、カ-ニバルみたいな感じです。王様は王座に座って、にっこり手を振り、御付きの小姓たちが、大きな袋からつかみ出したキャンディ-を上から投げてくれます。スピーカーから流れる楽しい音楽と、色とりどりの紙吹雪の中、子どもと一緒になって、大人も夢中で拾っているのが微笑ましいです。
その晩は各家庭に王様が(配達に)来るので、早く寝に行き、翌日の朝起きると、プレゼントが届いているのです。そして忘れてはいけない、もう一つのお楽しみが、Roscón de reyes(ロスコン・デ・レジェス)。
甘いブリオッシュの生地の上に、フルーツの砂糖漬けとア-モンドが飾られ、間に生クリ-ムが挟まれたもの(挟まれてないのもある)。余興として、生地の中に小さなフィギュアが入って焼かれているのです。確か小さな賢者の像だった気がします。それに当たると、ケーキについてきた冠をかぶり、一日王様でいられます。反対にそら豆に当たると、そのケーキ代を払わないといけないことになっています。もし食べる機会があったら、ガリっと歯に来ないよう、ゆっくり味わって下さいね。
お読み下さいましてありがとうございました。あしべはるかでした。