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『1122 いいふうふ』を見た
いつも、家事のおともにYouTubeの動画を見ることが多いが、久々にドラマを見たくなって、
なんとなくアマプラの『1122 いいふうふ』を見た。
そもそも、ワンオペ育児になってからというもの、それまでは夫婦でTVerで連続ドラマをリアルタイムで?追いかけることもできていたが(いやそもそもTVerという時点で見逃し配信なのだが)
週によっては気づいたら配信期限が過ぎてしまったということも多く、めっきり夫婦で映像作品を見る時間が減ってしまった。
生活が充実していると言えばそうなのだが、食事のときに一緒にのんびりだらだら映像を見るのも、また贅沢な日々だったなぁと二人で育休を取っていた日々を思い返す。
最近は1人で動画を流しながら家事を行うのが定着してきている。
そして今日、『1122 いいふうふ』を見終わった。
何となく感想を残していこうと思う。
あらすじ(けっこうてきとう)
仲のいい夫婦として描かれる一子と二也。
一緒に餃子を食べるシーン、色違いのマグカップ片手に向かい合ってのんびりしゃべるシーンなど、のんびりご飯を食べる日常がほほえましい。
表面的には仲がいいが、一子が仕事に追われる中で、何となく性生活がご無沙汰になっていき、”公認不倫”として家の外に恋人を作るのがOKになっていく。
二也には外に恋人ができ、初めは大丈夫と思っていた一子もだんだん情緒が崩れていって、女性用風俗デビューを果たす。
二也の恋人である女性は、こちらも、夫と、発達障害の息子のいる「お母さん」。
お互いの夫婦や家庭の環境によって、不倫の温度感も変化していく。
途中、一子が、父親から長いこと暴力を振るわれていた母親に対して「かわいそうだけど、お母さんのことが嫌い」と二也に話すシーン、そんな母親が亡くなるシーンなどもある。
親族を大事にするキャラである二也は、職場ではどこか浮いていて、職場に居場所がない感じがあるが、一方で一子はフリーランスとして、楽しそうに、そして忙しそうに働いている。
話し合いを経て、不倫を解消した一子と二也は、その後、子どもを持つ決断をし、不妊治療に取り掛かるが、それもなかなか上手くいかない。
関係性が行き詰まり、最終的には離婚し、でもやっぱりもう一度やり直したいかも…などと最終回まで関係性は揺れていく。
【感想1】描かれている要素が多い
不倫ものをそこまで多く見てきていないのでふわふわした感想にはなるが、
不倫や夫婦関係を主軸に置きながら、
「働き方」「親との関係」「子どもいる・いらない問題」「障害児の育児」などなど、描かれているトピックが実に多い。
そのどれもが、当事者の心情を一番大切に描いていて、何だか「刺さる」と感じるところが多かった。
【感想2】人の感情のめんどくささを舐めてはいけない
見終わって、残っているのは、そうそう、人の感情はめんどくさいんだったな、という気づきだ。
・不倫OKだったはずなのにだんだん崩壊していく一子の情緒。
・不妊治療に対し、メンタル面では大丈夫!と思っていたのに、いざ取り組んでみると、だんだんピリピリしていく感じ。
・育ててくれたお母さんに恩は感じているけど、好きになれない気持ち。
・「育児は妻が」と決めて同意しているはずなのに、丸投げにされると、苦しくなっていく夫婦の関係性。
・「この人と一緒にいたい」という感情が、濃くなったり、薄くなったりしていく対人関係。
リアルだなぁと思う。
人間は元来、特定の人や物に対して、まっすぐに毎日同じ気持ちを持つことができないよなと思う。
子どもが可愛いと思えるときもあれば、静かにしていてくれ~と冷たく当たってしまうこともある。
はじめは魅力的に感じていた仕事だったのに、だんだん、ほかの人の仕事に対して「いいなぁ」と思ってしまうこともある。
堂々と物を揃えて始めたはずの趣味に、案外すぐに飽きてしまうこともある。
お金と時間をかけて目いっぱいリフレッシュしたはずなのに、すぐに日常に行き詰まってしまうこともある。
「もっともっと」と、より実直に、より美しく、と思うのだけど、
日により、時間により、自分でも読めないくらいに感情が揺れていく。
それが、人間の、面倒くさくて、面白い部分だ。
いろいろな自分の感情を、認めていくのが大事なんだろう。
とっても雑な感想になってしまったけど、一旦記録として残しておきます。