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【リメイク】あんクリ小説版/いろり庵のあすかさん-ダイジェスト編【#あんクリ製作委員会】

書いては更新が止まる、を繰り返し、再び停止してしまっていた「あんこちゃんとクリームくん」シリーズ。

ようやく次回作が完成したので、投稿する前に、これまでのお話のダイジェストをお送りしたいと思います。

これまで読んでくださっていた方もはじめましての方も、この機会にお読みいただけたら嬉しいです…!

※以前、一度ダイジェスト版をお送りしているため、今回のものは「ダイジェスト版のリメイク」としています。

〈「いろり庵のあすかさん」人物相関図〉

***

第1話〜第3話

あんこちゃんやクリームくんを通して語られるいろり庵やあすかさんのお話と、あすかさんの目線で書かれたお話をミックスでお届け。

商店街にあるたい焼き屋「いろり庵」の店主であるあすかさんは、祖母(ふじえさん)が亡くなったのをきっかけにお店を継ぎ、1人で切り盛りしています。

商店街では住人たちの高齢化が問題になっていて、ふじえさんがお店をやっていた頃からの常連客、タケダさんもその1人。

昔は犬のジョンを連れて、甘いものが好きな旦那さんのためにたい焼きをいくつも買っていたタケダさんですが、今では入院するようになったことなどもあり、引っ越して娘さんと一緒に住むように。

タケダさんが娘さんたちと楽しく暮らせていることを願いつつも、いろり庵に来られなくなってしまったことを寂しく思うあすかさんたちでした。

第4話〜第5話

普段は飾り気のないあすかさんが、珍しくメイクをして緊張した様子で出かけるのが増えたことに胸をざわつかせるあんこちゃんと、
夜遅くに帰宅し、涙を流しながらふじえさんの仏壇に手を合わせるあすかさん。

ふじえさんに会いたい心細さを抑えつつ、いつもと変わらない様子でお店に立っていると、会社員時代に一緒に働いていた梅澤うめざわ先輩に再会。
先輩は、グループ会社のコンビニで新商品を出すに当たり、いろり庵のあんこのレシピを参考にさせてほしいと持ちかけてきました。

さらに、もしいろり庵のあんこのレシピが採用されたら、お店のあんこもまとめて生産して卸せるかもという話まで。
1人で頑張るあすかさんを気遣っているのだということに気づきつつ、あすかさんは、自分の手で祖母の味を守りたいからと、あんこのレシピだけを渡して2つ目の提案を断ります。

お店やふじえさんが遺した味を自分が守り続けるのだと、改めて覚悟を胸にしたあすかさんでした。

第6話

週に一度開かれる商店街の寄り合いと(いう名の飲み会)に参加するあすかさんと、3歳下の幼なじみの悠人ゆうと(ユウちゃん)。

ユウちゃんは、商店街にある花屋「フローリストたちばな」の次男で、両親に代わってお店を継いだばかり。
普段はどこか冷めた性格ですが、その日は珍しく商店街について熱く語っていて、びっくりするあすかさん。

弟のように思っていたユウちゃんの、思いがけず成長した一面を見て嬉しくなったのでした。

第7話

タケダさんから送られてきた大量のカボチャを前に困り果てていたあすかさんの元を、商店街で新しくこども食堂を始めた紗希子さきこさんが訪れます。

紗希子さんは、こども食堂のハロウィンパーティーにお菓子を持って来てほしいと頼みに来たのでした。
そこであすかさんは、かぼちゃ餡が入ったたい焼きを作ることに。

当日、売れ残りのお花で会場を飾るために参加したユウちゃんとともに、あすかさんもパーティーへ。
かぼちゃ餡とクリームのたい焼きは子どもたちに好評でしたが、あんこのたい焼きだけはたくさん残ってしまいました。

どの世代にも食べてもらえる新作を出すべきなのかと悩むあすかさんを見て、ユウちゃんは残ったたい焼きを食べながら、あすかさんの気持ちに寄り添った言葉をかけます。

ユウちゃんの温かい励ましの言葉に、あすかさんは密かに泣いてしまいそうになったのでした。

第8話

ユウちゃんと一緒に、ふじえさんのお墓参りに行ったあすかさん。
その帰り道、子供時代の思い出話に花を咲かせます。

それは、あすかさんとユウちゃんがふじえさんの部屋で絵を描いていた時のこと。
たい焼きを焼くふじえさんの後ろ姿を描いていたあすかさんは、ふじえさんに近づこうと焼き台に寄って見ているうちに、自分でたい焼きを焼いてみたくなってしまいます。

こっそりと焼き台に手を伸ばしたその時、ふじえさんにものすごい剣幕で怒鳴られ、驚いた拍子に左手首が焼き台に当たって火傷をしてしまいました。

火傷もお構いなしに怒鳴り続けるふじえさんがあまりにも怖く、泣き出してしまうあすかさん。
それを見たユウちゃんは、自分も涙を浮かべつつも、あすかさんを守ろうと両手を広げて立ちはだかります。

泣きながらあすかさんを庇うユウちゃんを見て、思わず笑ってしまったふじえさんは、
「これからも、お互いが困ってたら必ず助け合って生きていくんだよ」と言いながら2人をぎゅっと抱きしめるのでした。

両親を亡くしたあすかさんが、ふじえさんと「本当の意味で」家族になった日の、とても大切な思い出です。

第9話

フローリストたちばなにて、誤って大量に仕入れてしまったマリーゴールドをあすかさんがもらいに行ったところから、ユウちゃんの兄、晴人はると(ハルくん)との思い出話が始まります。

それは、あすかさんがハルくんやユウちゃんと仲良くなって間もない頃。
「だるまさんがころんだ」をしていた時、鬼であるあすかさんをハルくんが変な顔をして爆笑させたことがきっかけで、3人の距離が一気に縮まります。

今日のこと、ずっと忘れずにいたいね、と言ったあすかさんに、ハルくんは影送りをしようと言いました。
3人で手を繋いで影送りをした後、「今日はあすかの本当の笑顔を見た記念日だな!」と笑うハルくんに、なぜかドキッとするあすかさん。

ハルくんはというと、この日のことをきっかけに写真を撮ることに目覚めます。
あすかさんやユウちゃん、ふじえさんをモデルに練習に没頭し、ついには海外を旅しながら写真家として活動するようになったハルくんでしたが、ある日突然消息を絶ってしまいます。

あすかさんたちの手元に残ったのは、ハルくんが撮ったいくつもの写真だけなのでした。

第10話

あすかさんのお休みの日の朝の様子をお届け。

あすかさんは火曜日になると決まって、「喫茶ボン」でモーニングを食べます。
喫茶ボンのマスターはふじえさんの同級生で、何も言わなくてもあすかさんが食べるものを分かっているくらい、あすかさんが小さな頃からよく知っています。

トーストとサラダ、ハムエッグがセットになったモーニングセットに、食後のホットコーヒー。
のんびりと朝食を食べるひとときが、あすかさんの心をほぐします。

開発が進み、目まぐるしく様子が変わっていく市街地に引き換え、そこだけ時の流れが止まったかのように昔からずっと変わらない商店街。
だからこそ、ふじえさんが遺したものを変わらず守らなければならないのかもしれない、そんな風に考えるあすかさんなのでした。

第11話

身支度をしていた朝、給湯器が壊れていることに気づいたあすかさん。
自宅でお風呂に入ることができなくなってしまい、久々に商店街の一角にある銭湯、「花乃湯はなのゆ」を訪れます。

ふじえさんと一緒に来ていた頃のことを思い出しながら湯船に浸かっていると、偶然にも紗希子さんに遭遇。
会話の中で紗希子さんに言われた、
「意外とすぐそばに想ってくれてる人がいたりするものなのよね~、気づかないだけで」
という台詞に、ドキッとしたとかしないとか……?

第12話

初めて商店街におつかいに来た女の子が迷子になったことをきっかけに、あすかさんはユウちゃんに自分たちの初めてのおつかいの話をすることに。

当時小学校1年生のあすかさん&ハルくんと、当時3歳のユウちゃんにふじえさんがお願いしたのは、「お店に飾る商売繁盛の熊手」。
熊手が売られているのはとりいちが開かれている神社で、ずらりと立ち並んだ屋台を見たユウちゃんは、お腹が空いたと駄々をこねます。

ふじえさんから「余計な物は買わないように」と言われていたあすかさんとハルくんは、どうにかユウちゃんをなだめて熊手だけを買って帰ろうとしますが、りんご飴の屋台を見つけたユウちゃんは、一目散に走って行ってしまいました。

一度はバラバラになってしまったものの、あすかさんとハルくんはなんとかユウちゃんを見つけ、遅れていろり庵へ。
すると、お店の前で、ふじえさんとハルくん・ユウちゃんの両親が3人の帰宅を待っていました。

何やってたんだい、と怒るふじえさんに、
悠人のせいで遅くなったんだ、と腹を立てるハルくん、
お腹空いたんだもん、と泣きそうなユウちゃん、
熊手はちゃんと買ってきたから怒らないで、とおろおろするあすかさん。

そんな子どもたちを見て、思わずぷっと吹き出してしまう大人たち。
ふじえさんも、ユウちゃんに「あんまりあすかや晴人を困らせるんじゃないよ」と言いつつ、どこか嬉しそうなのでした。

***

以上、第1話〜第12話のダイジェストでした☺️
もう一度最初から読み直したい方はこちらから読めます📖

次回作も間を空けずにお送りしますので、引き続きお読みいただけたらと思います✨

それでは、これからも「いろり庵のあすかさん」をどうぞよろしくお願いします🙇🏻‍♂️


*「あんこちゃんとクリームくん」作品集

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