『おんなのこきらい』感想

映画や読書の感想を書いていくと決めていたのにnoteを初めてから全くできていなかったので今年から頑張ろう…。相も変わらずアウトプットが、言葉にすることが苦手だ。今年こそ克服したいなぁ。

『おんなのこきらい』あらすじ
OLキリコ(森川葵)は、かわいい食べ物を食べ過ぎては戻してしまう過食症女子。職場の男性陣にはもてはやされ女性陣からは嫌われているが、女性の価値はかわいいことだと信じて疑わない。そんなキリコはバーで勤務するユウト(谷啓吾)に好意を抱いていたが、彼とは友達以上恋人未満の中途半端な状態が続いており…。(シネマトゥデイより)

先日、森川葵さん主演の『おんなのこきらい』を見た。映画を鑑賞したのは三週間ほど前なのでうろ覚えながら思ったことを綴っていきます。

一言で言うなら“女の子なら誰でも共感できる”、そんなキラキラと汚い部分が混ざったような映画だった。

映画自体はそれなりかな、という印象だったがなにより森川葵さんの演技がたまらなくいい、、天才&可愛い。

見終わった後若干鬱っぽくなる…笑。

この演技をするのは呑まれそうで大変だったろうなぁ…。

アクタージュのちよこちゃんがゆで卵を丸呑みしていたことや清水富美加ちゃんが居酒屋で蝿をとって食べたエピソードなど憑依型の女優さんの話を最近耳にしたりしたけれどこんな演技ができる女優さんって本当にすごいなあ。

典型的な男子に好かれ、女子に嫌われるキャラなキリちゃん。本当は不器用で純粋で…ふと君届のくるみちゃんを思い出した。きっと女の子ならみんな持ってるようなめんどくさい側面。

好きな人にだけ好かれていればそれでいい。

ただそれだけでいい。そんな恋だったんだろうな。ちょうどタイムリーに恋人にフラれかけていた私はいつの間にかキリちゃんに自分を重ねて見ていた。

仕事の休憩中に見ていたのだけれど午後からの仕事で心配されるほど号泣してしまった。

どうすれば好きでいてくれるのか、可愛いって思っていてもらえるのか。女の子はみんなが悩むこと。恋って難しい。

それにしても登場人物がほとんど全員クズすぎる…笑後輩の茜ちゃんぐらいだったなぁ…いい子なのは。

ラストシーン間際で後輩の茜ちゃんを呼び出した時、きっと友達になろうと思ってたんだろうなぁ…。真実を教えてあげて本当の愛を見つけたから茜ちゃんも見つけなよって。幸せになってて。

でも茜ちゃんの彼氏とセックスした事を伝えて茜ちゃんがどう思うか考えられなかったキリちゃんは本当不器用というか自己満のエゴすぎて見ててイタくなってきた。関係ないけどなんでB級映画ってイタくなるような話多いんだろう。黒歴史えぐられるorセックス恋愛系or水商売夜職の鬱っぽい話おおいよね、、、。

嘘でもいい。愛されている方が幸せ。騙されている方がいてもいい。わたしもそう願ってしまう。

なんだかもっとコンスタントに生きれたらよかったのにな。さやかちゃんみたいに。 

恋人に言われた『もう前みたいに面と向かって好きって思えない』って言葉が何度も映画のシーンと共にループする。心臓が抉られるような感情。それでも私はまだ好きだからバカなフリをして一緒に居てしまう。

映画を見ていてずっと辛い気持ちになっていたのだけれど、最後のシーンで鏡の中の自分を見た時のキリちゃんを見て少し救われた。

きっと自分の中の好きな可愛いを見つけれたんだと思う。

キリちゃんは本当はふりふり可愛いのもボーイッシュなのも好きじゃないって感想を見かけて確かに、と納得した。自転車に乗っている時のキリちゃんは今までの誰かのための可愛いじゃなくて自分のための可愛いを見つけれたんだなぁ…と。

『可愛いだけじゃダメ』かもしれないが『可愛いは正義』だ。私も好かれるための可愛いじゃなくて自分が本当に着たかった服だったり髪型だったり、、、トキめく可愛い自分でいたい。

ラストは少し前向きになれる、自分を違った角度から見直すことができる映画だった。

ふぇのたすの曲もあっていてよかった。久々に子供っぽいと言われても好きなワンピースでも買いに行こうかな。

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