授かったもの

先日とある記事を読みました。

「子供は天から見ていて両親を選んでやってくる。というのは嘘です。科学的根拠に基づいた細胞分裂の話です。」と。

(すみません、元ネタが何処か…引用できず💦
ただ、不妊治療を専門にされているお医者様の記事だったと思います。)

その記事では「私たちを選んでくれた」と自分たちで言う事には何の問題もない。と。

問題なのは
子供に選んで貰う為にどれだけ良い行いをしても中々子供が出来なかったり
お腹の中に入ってすぐに亡くなってしまったり、
そういう方々が「選んでもらえなかった」
「私の行いが悪いせいだ」と思ってしまうことが問題だと。


本当にその通りだなと思いました。

実は私が妊娠が分かった時
それはもう人としてぐちゃぐちゃな生活をしていましたwww
少し寒くなってきた秋口だったにも関わらず
お腹出して
毎日朝から晩まで仕事で立ちっぱなし、走り回り、
仕事終わりに数杯お酒を飲む。

そんな毎日だったのですwww

そんな私に赤ちゃんが出来たと聞いた時
「私の運命は変わる」とは思ったものの
「私を選んで来てくれた」とはどうしても思えませんでした。


というのも「私を選んで来てくれた」にしては
もし、万が一妊娠途中で赤ちゃんに何かあった時
今はもうどうしようもない過去を恨む事しか出来ないなと思っていたのです。

もちろん妊娠が分かってからは
口にするものや行動にできるだけ気を使って来ましたが
気が気じゃなかった事に変わりはありません。

妊娠中の赤ちゃんの異常は
必ずしもお母さんの言動が原因だという事はない。

増してや妊娠前の言動で
子供が出来る出来ないが決まるわけじゃない。

健康的な身体を持つ夫婦感でも
一周期(1ヶ月)の自然着床確率で20%程しかないのです。

本当にただの確率論です。

「子供が出来ないのは私のせい」
「あの子に子供が出来たのはこう言う事をやっていたから」
そのような考えは逆に自律神経やホルモンバランスを崩す原因にもなりますしね

だからこそ子供を産み育てるという事は
確率的に全員に回ってくるものでは無いと
自分自身噛み締めております。

実は私が妊娠を報告して、羨んでくれた友達は本当に沢山いて、その子達が口を揃えて「私、妊娠出来る身体じゃないのかも…」と言っていたのがとても気になっていました。

でも、診断を受けていない時点でそう悩むのは精神的に自分を追い込んでいるなと思って…

もちろん着床しやすい身体作りというのはあるのかもしれませんがどんなに努力をしていても着床しない時はしないし、自堕落な生活をしていても身体にとても無理をさせている状態でもする時はするんです。

他の病気、例えば癌だって「タバコを吸うと肺癌リスクが高くなるからタバコは吸わない」、というのはまかり通っても
「癌になったのは私が悪い行いをして天からバチが当たった」なんて言うのは理不尽じゃないですか?

タバコを吸ってても寿命を全う出来る人は出来るしとても健康的で生活習慣をとても気にされる方だって癌にかかる事もある。
妊娠だってそういうものなのです。
(勿論、妊娠は病気だと言っているのではなくあくまで身体に起こる変化として)

少なくとも妊娠出産は本当に女性にとってデリケートな部分である事が多いと思います。
私も何気なく使っていた「子供は授かりものだからね」「天国でどこに行こうか悩んでいる所だよ」なんて言う台詞も誰かを傷付けて居たんじゃないかと反省するばかりです。

余談ですが産婦人科病棟に入院している今
ベッドがら空きなんですよ!笑

その代わり心臓系の入院病棟が多分溢れかえってて、産婦人科のベッド使ってる方がチラホラ…

そうすると一気に平均年齢が爆上がりするんです…

廊下ですれ違う人の妊婦率の低さに
後期高齢化社会、少子化社会を痛感せざるを得ない感じになってます💦
何度もいいますが、ここ、産婦人科です!笑

それくらい子供減ってるんですよ!
それくらい子供を作らない世帯も増えてるんだと思います。

(少子化になってるんだから子供産め!って言うと思った?
違いますー笑)

どんな選択の先にも幸せは転がっているものなのだから
子供の有無にこだわらず
全ての方が自分の幸せを追求出来る社会になって欲しいなと思います。

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