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ミュージカル『Fate/Zero』~The Sword of Promised Victory~を「演劇」として楽しみたい方へ 第ニ弾『魔術師たち(前編)』

こんにちは!
ミュージカル異端児の伊佐旺起です。

今回も、ミュージカル『Fate/Zero』~The Sword of Promised Victory~を、存分に楽しんでいただけるための記事を執筆しております。

第二弾ということで、
前回は、世界観とキャラクターをざっと紹介いたしましたが、その中から「魔術師」についてをピックアップして、お話ししたいなと思います。
数多いる「魔術師」の中でも、「御三家」と言われるアインツベルン遠坂間桐について。

アインツベルンと切嗣

さて、アインツベルンは、ドイツのとある山岳地帯に城を構える一族です。アイリスフィールは、アインツベルンの者ですが、当主とか長女などと呼ばれてる感じがないです。
というのも、アイリスフィールは、「ホムンクルス」なんです。
「ホムンクルス」というのは、錬金術によって魔術的に製造される一種の人造生物、と言われ、人間の営みから生まれる存在ではないのです。
アインツベルンというのは、この「ホムンクルス」製造に長けているようで、遠坂家にも秘術を伝授したり、ちょっとマウントを取ってるみたいですね。

山内優花、扮するアイリスフィール

衛宮切嗣とアイリスフィールの出会いは、培養槽越しだったよう。切嗣は、その目に魅せられ、運命を悟ったような。
細かい設定は、とても難しいアイリスフィールですが、「ホムンクルス」として生まれながらにアインツベルンのため、命を捧げる儚い存在。
ふたりは幸せになれるのでしょうか〜、みたいな甘っちょろい話じゃないんですね。

新木宏典、扮する衛宮切嗣

衛宮切嗣、ミステリアスな存在です。
何故、彼は「聖杯」を求めるのでしょうか?彼が叶えたい願いとは、何なのでしょうか?
アイリスフィールは全てを知っているのです。そして、それが召喚したサーヴァントのセイバーと、相入れない、そんな願いであることを。

遠坂家を取り巻く人々

さて一方、遠坂家。
実子をひとり、別家へ養子に送り込んだ策謀家の遠坂時臣。奥さんは遠坂葵、と言います。娘が、遠坂桜と遠坂凛。二人とも魔術の素養を強く備えています。
時臣も、ひとりのパパ。そんな一面は舞台上で見れるのでしょうか。

遠山裕介、扮する遠坂時臣

ほんわかファミリートークは、ここまでにして、策謀家の一面をじっくり見てみましょう。
時臣は、遠坂家先代に恩のある、聖堂教会の言峰璃生という神父に接触します。なんとこの爺さん、八極拳を習得した80歳のパワフル爺さんで、この聖杯戦争の監督役として中立的な立場にいる人なんです。そのパワフル爺さんに接触し、時臣は遠坂家が「聖杯」を手に入れられるよう取り込むのです。ズルい!

北園涼、扮する言峰綺礼

ただ、この璃生神父も満更ではなく、遠坂家には一種信頼を置いているからこそ、計画に加担し、確実な聖杯戦争の進行を企てているのです。そして、その協力者として白羽の矢が立ったのが、異例にも聖職者という立場ながら令呪を受けた、璃生神父の嫡男・言峰綺礼なわけです。
この遠坂時臣・言峰璃生・言峰綺礼が、裏で結託し、聖杯戦争を我が物にしようとするのですが…

間桐家の野心

「マトウ」家と読みます。が、もともとロシア系の人みたいで、「マキリ」さんだったらしいです。日本に帰化して、間桐家と名乗る、その当主が、ハゲ爺さんの間桐臓硯。蟲使いの魔術師です。500年も生きながらえているようで、肉体を虫に置き換えて延命しているらしい。ちょっとよく分かんない笑

健人、扮する間桐雁夜

その息子として登場するのが間桐雁夜。彼は、魔術師として家督を継ぐことを放棄し、出奔しました。でも、その代わりに家督を継がせるため、遠坂桜が養子に迎えられてしまいます。
さっきの臓硯、相当ヤバいやつで、調教するために虫がうじゃうじゃ集まってるとこに、桜ちゃんを閉じ込めたりするんです。いや、ほんと信じられない。虐待やん。
雁夜くん、実は遠坂葵とは幼馴染で、恋心も密かにあったんです。そんな、女性の娘さんが自分のせいで… そりゃ、身を捧げてでも助けちゃいますよね。臓硯には、聖杯を持ち帰ることを条件に、遠坂桜を開放することを約束させます。

こうして、魔術師としては未熟な雁夜くんは、「刻印虫」とかいう、まじでヤバそうなヤツを身体に植え付けて、魔力ドーピングするんです。おかげさんで、髪の毛真っ白、体ボロッボロ。こうして、令呪を手にした雁夜くんは、扱いが難しいバーサーカーを召喚する羽目にもなり、聖杯戦争に望むんですね。


魔術師の皆さまは、各々に凄まじい宿命を持ち合わせて戦いに臨んでいるんですね。
切嗣の殺生、時臣の策謀、臓硯の非人道的行為。一見悪人のような彼らも、「何かを守るため」に正義や信念を抱いて、その犠牲を払っているのですね。
小生は、初めて最後まで見た時、「アインツベルンのホムンクルス」は、まるでエヴァンゲリオンの綾波レイのようで、儚さを感じましたね。切嗣もそんな儚さを感じたのかなぁ、今度新木さんに聞いてみよーっと笑

てなことで、『魔術師たち(前編)』。前編?
今回は御三家ということで、
衛宮切嗣とアイリスフィール、遠坂時臣と言峰綺礼、間桐雁夜について、さらっと書きました。
後編では、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト、ウェーバー・ベルベット、雨生龍之介について、少しお話ししたいと思います。

魔術師たちの入り組んだ人間ドラマも、とっても見どころです。関係性が見えてくると、楽しみ方も割り増しかと!


↓以下、公演情報

ミュージカル「『Fate/Zero』~The Sword of Promised Victory~」
https://www.google.com/gasearch?q=fate%20zero&source=sh/x/gs/m2/5#ebo=0

2024年1月18日~1月26日
   THEATER MIRANO-Za
2024年1月31日~2月2日
   SkyシアターMBS

原作       虚淵玄(ニトロプラス)/TYPE-MOON
脚本監修     虚淵玄(ニトロプラス)
脚本・演出・作詞 西森英行
音楽       坂部 剛
振付       広崎うらん

出演
衛宮切嗣:新木宏典
セイバー:秋野祐香
アイリスフィール・フォン・アインツベルン:山内優花
久宇舞弥:佃井皆美
遠坂時臣:遠山裕介
アーチャー:丘山晴己
言峰綺礼:北園 涼
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:伊藤裕一
ランサー:輝馬
雨生龍之介:佐々木喜英
キャスター:吉田メタル
間桐雁夜:健人
ウェイバー・ベルベット:平松來馬 
ライダー:岸 祐二
<アンサンブル>
西田健二 伊佐旺起 梅原ことは 
小林嵩平 佐々木楓 Chion 
関根結花 Taichi 高間淳平 田中 奏

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