スカートが自転車に巻き込まれて、色々学んだ5分のはなし
✓困っている人がいたら、見て見ぬふりせず、声かけよう
✓自転車に乗る時、ロングスカートをはいちゃいけない
✓時間に余裕をもって家を出なきゃいけない
たった5分くらいの出来事だったけど、こないだ学んだことです。
先日、友達とランチの約束をしていました。
歩いて行く予定でした。
まだまだ時間がある、とゆっくり用意していたら、けっこうギリギリに。
急遽、自転車で行くことにしました。
私は、買ったばかりのロングスカートをはいていました。
まぁ、自転車でも大丈夫だろう、とタカをくくったのが間違いでした。
家を出て3分くらいのところで、突然お尻のあたりまで一気にスカートが下がる感覚…。
自転車の後輪に目をやると、ぐるぐる巻きにからまったスカートの裾…。
「やってしまった…」
後悔先に立たず、とはこのこと。
幸い、お尻まで隠れる長めトップスを着ていたので、パンツ丸出しは避けられました。
ただ、真っすぐ立ってしまうと、スカートが下に引っ張られ、大変な事態になってしまいそう。
中腰で、なんとかしようと試みましたが、どうもなりません。
中腰だから動きが制限されるし、四十肩で腕も上がらない…。
「これって現実なのかな…」
なすすべなく、意識が遠のいていっていました。
そこに通りかかった同年代くらいの女性。
「大丈夫ですか?」
と自転車を降りて、声をかけてくれました。
「…あれ?太田さん!?」
知り合いでした。
この時の安心感といったらありません。
この危機を共有する人がこの世に存在している、というだけで有難い。
自転車を持ちあげてもらって、巻き取りを解消しようとするも、うまくいきません。
「お店でハサミを借りて、スカートを切るしかないかも…」
と話していたとき…
「大丈夫ですか?」
と今度は男性が駆け寄ってきてくれました。
タクシーの運転手さんが、困っている様子を見かけて、車を路駐して、わざわざ駆け寄ってくれたのです。
スカート&自転車の悲惨なコラボを見て
「なるほど…そういうことか…」
とつぶやくやいなや、
自転車をひょいと持ち上げ、くるくると後輪を回して、スカートを解放してくれたのです!!
スカート、ちょっと汚れただけで無事!
名札を見たはずなのに、気が動転していたからか、名前は忘れてしまったけど、タクシー会社とナンバーは心に刻みました。
最初にかけつけてくれた知人と
「あのタクシー会社、これからひいきにしよう」
と言い合い、去って行くタクシーに手を合わせました。
いつの間にか隣にいたおばあさんが
「こういうことってあるよね!私もズボンでやっちゃったことあるわぁ」
と慰めてくれました。
皆さんに丁重にお礼を言い、一旦帰って着替えました。
待ち合わせ場所には10分遅れで到着。
お友達は遅刻を責めることなく、「大変だったねぇ」と慰めてくれました。
ほんの5分くらいのことだったけど、
「世の中、こんなに親切で良い人がいるんだ…」
と感動しました。
自分も絶対、誰かが困っていたら、たとえ何もできなくても、寄り添おう。
そう、誓いました。
実際解決してくれたのはもちろん有難いことこの上なしだけど、解決しなくても、誰かが声かけてくれるだけで救われる!
そして、自転車に乗るときは、絶対スカートはやめよう。
一生、スカート乗って自転車になんて乗らない。
そうも、誓いました。
そして何より、時間に余裕をもって動こう。
ということを、誓いました。
子どもの頃から、何百回も誓ってるけど…