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ドゲンジャーズ誕生秘話③

「特撮番組を制作する」と役員会で伝え、何とか納得してもらい進んだドゲンジャーズ制作のプロジェクト。
ドゲンジャーズ制作実行委員会を立ち上げ、笹井社長は驚くべき速さで荒川史絵監督に依頼し、出演者、制作チームを立ち上げていきました。
主演の正木郁さんについても最初からオファーする事を決めていて、彼をイメージして脚本を書いたと言っていました。
田中次郎のイメージピッタリでしたよね。私も初めて正木さんにお会いした時に非常に好感を持ちました。

当初私に送られて来た正木さんの写真
主役ヒーロー「ルーキー」のデザイン画

放送についてどうするかという話になり、地上波でやりたい。もちろんたくさんの人に見てもらえる時間帯が良いけどどうしよう。地元の放送局とは繋がりがあったので企画を持ち込んでみよう。という事で笹井さんと何社か回ってみました。

笹井「福岡のローカルヒーローを集めて、福岡初、福岡発の特撮番組を創りたいんです!福岡版のアベンジャーズという事でドゲンジャーズです!いかがでしょうか?」
TV局担当者「めちゃくちゃ面白い企画ですね!社内で話し合い調整してみます!ぜひやりたいですね!」

帰り道にて

私「なんかめちゃくちゃ感触良かったね。ただどうしようか、良い時間の放送だとお金も莫大やしね。」
笹井「そうですね。企画自体の反応は良かったです!せっかく作るのであれば、見てもらえる時間帯にしたいですね•••」

そのあたりから、当初の想定だった深夜の10分番組には戻れなくなっていきます。
撮影班は、荒川監督を中心に集まっていき、あの押川善文さんが福岡にいるという事でメインのスーツアクターとして復帰が決定。
2020年4月放映スタートするとすると最悪3月までに取り終わらないといけない。そこから編集の作業がある訳ですからそれでも本当にギリギリ。全て同時並行に進んでいました。
2019年12月に入り、悪の秘密結社も激務、笹井さんは特に激務。そら社長兼プロデューサー兼脚本家兼出演者なので当たり前なんですが、その時くらいから寝る時間を取るのが大変なくらいだったそうです。
大賀薬局もちょうど出店ラッシュで忙しく、私もこの頃から放送スタートくらいまでの期間あまり記憶がありません。(笑)
そんな時に、私の元へ1本の電話が鳴るのでした。

ドゲンジャーズ誕生秘話④に続く。

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