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「チャイム」銀座の外れのステーキハウス
目の前の焼いてもらう鉄板焼きやステーキの高級感と臨場感は堪らないものがある。
8年ほど前に三重県で食べた伊賀牛のステーキ
とは言え、そういった店に行くには服装や所持金を気にしなくてはならないこともあって、おいそれとは近付けないようなイメージがある。少なくとも私にはある。
しかし今日は、そんな鉄板焼きを比較的リーズナブルに、且つその雰囲気は存分に味わうことができる店へ訪れた。
STEAK HOUSE チャイム
レトロな雰囲気漂う地下レストラン街の一角、赤い壁に囲まれたステーキハウスが「チャイム」である。黒板や張り紙を見る限り、牛以外にも豚や羊の肉も食べられるお店のようだ。
早速中に入ってみると、感じの良さそうなオバサマが席へ案内してくれた。この内装がかなり独特で、ボックス席のようなソファー席が幾つか用意されており、それぞれのテーブルに鉄板が設置されているという具合だった。
お好み焼き屋さんのようにも感じる内装
限定10食のお得なランチサービスや肉の増量システムもあるようで、メニューが多いわけではないにも関わらず、何も考えずにプラっと入ると目移りしてしまう。
店内も全体的に赤い
今日は牛を食べたい気分だったので、限定10食というヒレステーキのランチを頼むことにした。私は昔から脂身の多い肉が得意ではないので、迷ったらヒレを頼むことにしているのだ。
注文が済むとすぐにスープとサラダが運ばれてきた。オニオンスープは風味豊かなコンソメとシャキシャキのタマネギが印象的で、サラダは意外とボリュームがあって嬉しい。
そんなことを思っていたらすぐに、ニンニクを伴った肉が鉄板に降ろされた。
想像以上のテンポでテーブル上は賑やかになり、コックコートを身に纏い、コック帽を被ったシェフの手によって肉は手際良く焼かれて行く。ニンニクの香りが鼻孔を直撃し、食欲が刺激される。サラダを口に運ぶペースにも勢いがついて来る。
そうこうしているうちに肉はレアの状態に焼けており、ニンニクが載った状態で鉄板の端に寝かされている。そして肉を焼いていた場所では、付け合わせとしてモヤシとキャベツ、少量のニラと人参が広げられていた。
しっかり目に火を通した方が好きなので、もう少し寝かせてから食べようかと思っていたら、シェフより肉を食べる為のタレの作り方について指南があった。曰く「ベースは醤油、酢を少し混ぜてカラシをたっぷり入れて、カラシ酢醤油でお召し上がりください。」とのことだ。
傍らには確かにそのための調味料がセットされている
ワサビ醤油で食べさせる店は多いが、カラシ醤油というのは初めて聞いた。春巻きや焼売を食べている気分になりはしないだろうかと思いながらも、ここまで自信を持って勧められると応じないわけには行かない。
臆病な性格の私は、それでも最悪の事態を想定し、少なめにタレの調合を始めた。もしもの時は塩コショウで食べようという魂胆である。
タレの調合が終わったところで肉も野菜も丁度良い感じに仕上がってきた。
早速肉を一切れ、カラシ醤油を少しだけ付け、慎重に口に運ぶ…。
これは予想外であった。この肉にはこのタレが、想像以上によく合うのだ。試しに別の一切れを塩胡椒だけで食べてみたが、途端にカラシ醤油が恋しくなる。付けすぎると肉の味が負けてしまいそうになるが、適量であれば本当に肉の旨味が引き立つのだ。もっと邪魔してしまうものだと思っていたが、完全に見当違いであった。
また、自分で皿に移さない限りは食べ終わるまで鉄板の上に載った状態なので、最初から最後までアツアツを楽しめるのである。これもまた嬉しいポイントであった。
豚ロースステーキも気になる
いずれまた、別な肉を食べに訪れたいものである。
おわりに
最近全然マトモにゲームをできていない。家族が戻って来るまでに済ませておかないことが色々とあったり、ついうっかり呑みに出てしまったりで何かと忙しい。
そろそろノスタルジアをプレイしにHeyに行きたいし、ゲームセンターミカドにも行きたいのだ。今週のうちに全てを達成できるだろうか。