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乗馬をしながら身についたスキルが日常生活の様々な場面で役に立っている

この記事はThe Plaid Horse に許可を得てThe Many Ways Being an Equestrian Gives You Life Skills Outside of the Arena の記事を翻訳して掲載しています。

乗馬はとても楽しい。しかし、楽しいだけではなくそれ以上のものがある。

乗馬には、忍耐力、責任感、自信を持つこと、高いコミュニケーション能力など、必要なスキルが数多くある。これらのスキルは人生のあらゆる場面で成功するための強固な基礎なので、こうしたスキルを身につけることで、乗馬をする人は最終的には乗馬以外でも、仕事でもプライベートでも、より良い人間になることができる。

忍耐力

人間は機械ではない。もちろん馬もだ。なので乗馬をする側の人間も乗られる方の馬も機嫌が悪い日もある。 乗馬者がネガティブな気持ちで乗馬に臨むと、それが馬に伝わり、馬の行動が変わってしまうことがある。馬の気分は騎乗中も変わることがよくある。例えば、普段より運動量が少ない場合などだ。馬術の選手であれば、少し走らせたり跳んだりした所感で騎乗を断念することもあり得るが、乗馬をする人達はめったに諦めない。乗馬をする人達は、忍耐強さの定義を示す輝かしい見本である。最後のラウンドでコースを忘れてしまった後、再びショーリングに戻ろうとしたり、最後のジャンプで距離を失敗した後、完璧な距離を見つけようとする。

アメリカで開催される、90年以上の歴史があるマクレーファイナルに出場するということであれ、軽速歩をマスターするということであれ、彼らはミスにとらわれず、目標に向かって努力を続けている。

転倒は楽しいものではないが、乗馬競技ではよくあることであり、落馬の後、怖くなったり、馬に戻ることに神経質になったりするのは普通のことだ。しかし、安全であることを前提として、転倒しても乗馬に戻るということは、上達のために重要であるだけでなく、勇気と立ち直る力の表れでもある。

根気強さは、乗馬をする人の多くが持ち続けているものであり、その根性は、人生において他の場面においても、辛くなったときに活かすことができるものである。

責任感

全ての乗馬をする人がわかっていることが一つあるとすれば、それは常に馬が最優先であるということだ。人生で最高の乗馬をした時でも、乗馬イベントやショーで全クラス最下位になった時でも、乗馬家はどんな時でも馬に対して適切に対処することが最も重要だということをよく理解している。

経験が浅い人は、上手に馬に乗る練習だけでなく、馬の手入れや馬具の装着方法についても学ぶことから始めることが多い。後者が上手にできるスキルは乗馬と同じくらい価値のあるものだからだ。

乗馬を上達する道のりは、自分自身の責任であることを乗馬家は理解している。 上達するためには、懸命に努力し、道に立ち塞がるどんな障害も乗り越えなければならない。このひたむきさは乗馬以外のことにも通じ、周りの状況にも負けずに何かを続けることを教えてくれる。

時間管理のスキルも、乗馬家が直面する習得すべきことの一つである。乗馬をする人は、乗馬以外の活動も忙しい中で、乗馬と馬の世話をしていかなければならない。乗馬をする人は、馬に乗っている時間を最大限に活用する方法を知っており、改善が必要な部分に優先順位をつけている。ショーで時間通りにリングに上がることも、忙しい仕事の合間にできるだけ多くの乗馬をこなすことも、乗馬をする人は時間を生産的に使う方法を知っている。

乗馬をする人が兼ね備える責任感は、仕事、キャリア、その他人生で降りかかる様々な場面で活かすことができる。

自信

乗馬において、落馬は避けられない。 私たちは馬に乗るたびに自分の身の安全がある程度リスクに晒されていることを覚悟している。では、乗馬家はこのリスクをどう対処するのか?危険を前にして怖気付くのか、それとも危険を受け入れてそれでも走り続けるのか。

答えは簡単で、実際、私たちはこの常にあるリスクを承知で乗馬をしている。だからといって、いつも簡単というわけではない。上手い下手のレベルに関係なく、乗馬をする人の多くが自信の問題に苦労している。これらの原因は、以前、落馬したとか、特に難しい馬だったとか、いろいろある。

しかし、こうした懸念の種類が彼らに差をつけるものではない。彼らに差をつけるのは馬に対する情熱であり、何度も何度も乗馬をする場に戻り、積極的に自信に関する問題を乗り越えようとする原動力なのだ。

乗馬をする人たちは、恐怖に直面して尻込みしたりやめたりするのではなく、落馬でついた土を振り落として鞍に戻ることで自信を示すのだ。恐怖を無視するのではなく、恐怖を克服し、恐怖は障壁ではなく、克服ができる課題であることを学ぶのだ。

自信を持つことは乗馬をする人にとって極めて重要な資質である。自分よりはるかに大きな馬と一緒に動くことができ、困難に正面から取り組む力を得ることができる。

この自信は、人生の他の場面においても良い影響を与え、「良い」リスクを冒しやすくなり、物事が思い通りに進まないときに、たとえ一歩一歩でも自分を奮い立たせることができるようになる!

高いコミュニケーション能力

人前で話すことがアメリカ人にとって一番の恐怖だということをご存知だろうか?効果的なコミュニケーションをマスターするのは難しいことだが、乗馬家は人間と馬の間のコミュニケーションというユニークな形を既に実践している。ボディーランゲージに依存するこの非言語的コミュニケーションは、難しいことでもあるが同時にやりがいもある。

人前で話すのと同じように、馬とのコミュニケーションにも明瞭さと冷静さが求められる。騎乗者は馬を誘導するために、脚、手、座などの手段を使いながら正確かつ協調的に動く。

馬との関係を築くには、馬のフィードバックを解釈し、それに応えることも必要だ。馬は快適さ、苛立ち、意欲、ためらいを行動で表現する。乗る側はこうした暗黙のサインを読み取り、それに応じてアプローチを調整することを学ぶ。これは馬との効果的なコミュニケーションだけでなく、人間とのコミュニケーションにも不可欠な、アクティブリスニングと適応能力を身につけていることになる。

例えば、ボディーランゲージを解釈し、チームのコミュニケーションスタイルに合わせることで、チームワークを強化し、誤解を減らすことができる。同様に、コミュニケーションの一貫性を保つことは、個人的な関係であれ、仕事上の環境であれ、信頼と尊敬を築くのに役立つ。

まとめ

乗馬は馬と触れ合う楽しみを与えてくれる一方で、乗馬をする人たちに人生の重要なスキルを教えてくれる。挫折を乗り越えることで忍耐力を、献身的な馬の世話を通して責任感を、恐怖に立ち向かい克服することで自信を、そして馬との非言語的な交流を通して効果的なコミュニケーションを学ぶ。

これらの資質は乗馬以外の場所でも、どこに行っても成功を収めることができる豊かな人間になることができる。

by The Plaid Horse インターン SAHANA PARASHER と CLAIRE WITALEC




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