子供には見せたくない!アライさん劇場(ショートストーリー)
来てくれてありがとう。
主に4コマ漫画向けの台本を、ここでは掌編シナリオとして公開するわね。
1.アライさんは絶世の美女なのだ!
➊
アライさん
「鏡よ鏡。この界隈で
いっちばん美しいアライさんは誰なのだ?」
鏡
「オトナがムフフなことをするお店で働いてる
このメスアライさんだよ~」
➋
アライさん
「な、なにィ~!?
このメスがなのだ~!?」
鏡
「アライさーん?
嫉妬に駆られて敵意を向けるのはよくないよ~」
➌
アライさん
「違うのだ、フェネック!
アライさんは、この子と仲良くなりたいのだ!
さっそくDMで働いてるお店と出勤日を
教えてもらって指名するのだ~!」
鏡
「フェネックじゃないよ~」
➍
――次の日。
アライさん
「なんでなのだ? ブロックされてしまったのだ?」
鏡
「アライさ~ん、またやってしまったね~」
//おわり
2.アライさんの桃太郎伝説なのだ!
➊
アライさん太郎
「きび団子がおいしすぎて、全部たべちゃったのだ……
サル犬キジを仲間にできないのだ……」
アライさん
「そんな時は、アライさんにおまかせなのだー!
鬼でもクマでも、かかってこいなのだ!」
➋
アライさん太郎
「ありがとう、アライさん!
アライさんは、サル・犬・キジのどれかなのだ?」
アライさん
「違うのだ! サルでも犬でもキジでもなく、
アライさんはアライさんなの――
➌
アライさん太郎
「じゃあいらないのだ!(´・ヮ・ ` )」
➍
アライさんの
桃太郎伝説
糸冬
制作・著作
━━━━━
テレ東
3.アライさんは浦島太郎なのだ!
➊
アライさん
「やめるのだ、はかせー! じょしゅー!
亀をイジメて、どうするつもりなのだー!?」
➋
はかせ
「邪魔するなです、アライグマ。
食材をシメてるだけなのです」
じょしゅ
「南国のウミガメ料理を作るのですよ」
アライさん
「ウミガメ料理……?
おいしそうなのだ」
➌
はかせ
「お前も食べたかったら手伝うのです!
甲羅が固くて苦戦してるのです」
アライさん
「わかったのだー!」
➍
浦島太郎
(アライさんとはかせ達が、
亀をどつき回す光景をバックに終了)
糸冬
制作・著作
━━━━━
テレ東
4.アライさんとウサギと亀なのだ!
➊
アライさん
「わっせ! わっせ!
ウサギの走りは、すっごい速いのだ!
亀もアライさんと一緒にがんばるのだ!」
➋
――15分後。
アライさん
「むむ、ウサギィー!
こんなとこで寝てないで、真面目に走るのだ!」
ウサギ
「えー、もう追いついたんですかー!?」
➌
――さらに10分後。
ウサギ
「うう、途中で寝たりしなきゃ
ブッチギリの1位だったのに……」
アライさん
「アライさんは頑張って1位になった。
でもウサギだって追い返そうとして
接戦のところまで頑張った。
その頑張りに、違いなどないはずなのだ!」
➍
ウサギ
「!
……おっしゃる通りですー!
調子にのってごめんなさい~!」
アライさん
「わかればいいのだ!」
アライさんとウサギと亀
HAPPY END
➎
ウサギ
「よーし、撤収作業が終わったら
このままみんなで打ち上げ行っちゃいましょー」
アライさん
「おー! なのだ~」
➏
アライさん
(なーんか忘れてる気がするのだ……
でも、忘れるってことは大したことじゃないのだ!)
//おわり
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読んでくれて、ありがとう。
わたしのショートストーリー、どうだった?
平成最後の日に投稿できて良かったわ……と言いたいところだけど
正直なところ、すこし読む人を選ぶタイプの作風よね。
手ぐせで書くと、どうしてもブラックジョークに寄ってしまうの。
だから次は、恋愛モノにチャレンジしてみたいと思うわ。
それでは最後までありがとうね。
またお会いしましょ。