わたし的生き方~対 物や生き物 関係~
風で小さな袋が舞っていた。風は私のまわりをぐるぐる回っていた。階段の縁では、小さな袋は数秒休憩するらしかった。近づいて、小さな袋がきた瞬間に、パンッと踏んづけた。仕留めた。
小さな虫が飛んできた。ここはわがくつろぎの座椅子の場所。申し訳ないのですが、パッと空中の虫を掴んだ。指の先の小さな虫へ、なむあみだぶつと思いつつ。
小さな蜘蛛が巣をはっていた。バケツの横に。こんなところにはっても、餌はとれませんよ、と心の中で言った。返答はなかったので、数日間、放っておいた。やはり、かからなかったようだ。きれいな巣のままだったから。かわいそうだが、ここで手を出すのも、余計なお世話となる。心を鬼にしながら、蜘蛛の天国での幸せを願った。
洗濯物を洗濯機から出す。無理やり引っ張ると、力が無理な方向にかかる。これはもう、ヨシヨシと、なだめてあげながら、まるでペットのように持ち上げてあげるのが、正解だと思う。嫌がったら、無理に引っ張らないで、重心と回転モーメントと絡み付きの形を、イメージの中に置いて、そっとうまく持ち上がる点から力を加えると、良さそうだ。ヨシヨシ。と、なだめながら。
昔は、犬に吠えられた。こわくてダッシュした。今は、なぜか、懐かれる。心の底の恐怖心はまだあるのだが、相手も心があるのだろうと思うから、無理に相手へ踏み込むこともせず、恐怖で逃げ出すこともせず、相手が怯えるなら無関心な態度をとり、懐くなら挨拶程度の態度をとる。それくらいで、ちょうど良いようだ。
いいなと思ったら応援しよう!
