9/13
一昨日の夜に、猫が倒れた。
ゲロを吐いた後にぱたっと倒れたらしい。
呼ばれて駆け付けると
猫はクッションの上で横たわっていて
呼吸が荒く乱れていた。
しばらく撫でながら声をかけていたら
徐々に呼吸も落ち着き、平静に戻った。
もう20歳になる。
2匹のうち1匹はもともと痩せ型なのが、
ここ1年くらい腎臓の悪化でさらに痩せた。
ほぼ毎週病院で点滴を打ってもらっている。
以前、浣腸した際に急激に体調を崩して、
何も食べれず、水を飲むのも難しく、
もう死んでしまうのではないかという状態になってしまった。
それで、遠方に住む兄も猫のために帰ってくるというので
なんとかそこまで持ちこたえてほしいと
必死に介護しながら
「もっと普段からしてあげられることがあったんじゃないか」
と思って、申し訳なく、悲しかった。
人間の必死すぎる願いが通じたのか、
少しずつ水を飲み、食事をとれるようになって
兄が帰ってきたときには自分で動き回れるほどに回復していた。
それでももう先が長くないのは変わらないだろうけど…。
浅い呼吸でも懸命に息をする猫を見ていたら
あの時の事を思い出して、
あの時と同じように「私の寿命をあげるから生きて」と言った。
人間の勝手で、長生きさせて申し訳ない。
私も呪われているから、猫も呪われてね、と思った。
この子は猫にしては犬のような性格をしていて、
自分を心配して世話しているのが分かるとやたらと懐く。
すぐ忘れて、またすぐ懐いて、またまたすぐ忘れてはすぐ懐く。
そういうちょっと間抜けなところがかわいいやつで。
自室から布団を持ってきて
この2日間いっしょに寝ているけど、
寝る時もやたらと人間のそばで寝たがる。
昨日も、寝心地のいい場所を探して
私の腕や手や体にあごをのせ横になる、を繰り返してた。
好きにしてくれ。
私はあなたたちのために生きているんだから。
だいぶ元気になったと思う。
明日から父方の実家に帰る。
猫を連れていく予定なので、少し心配だけど
どうか元気に行って帰ってこれますように。
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