余りものたちの昼ごはん▪︎文
こんにちは。
突然ですが
わたし、
間借りで珈琲屋さんをやっています。
そこで出す甘味の
レシピ開発で使った材料が余っている。
クリームチーズとマスカルポーネチーズ。
あとは、お店関係ないけど
この前、安くて買ったにんじんの葉っぱ
まだ残ってるけど、
日に日に萎びていく。
でも何を作るイメージがないな。
つのる罪悪感。
今日のお昼過ぎ。
おなかが空いたけど、
外に買いに行くのもちょっと面倒だな。
家にあるのは、
お米、麺、萎びた葉っぱ。
パスタかな。
葉っぱとお米は寂しすぎる。
ついでに、チーズも消費したい。
パスタと葉っぱを茹でつつ
クリームチーズとマスカルポーネチーズと
白だしと胡麻ペーストでソースを作る。
これは、天才かもしれない。
いい予感しかない。
こういう思いつきで
うまくいく感じ、
すごくテンションがあがる。
いざ盛り付け、
炒りごまときざみ海苔。
和風にブーストをかける。
わさびは迷ったけど、お皿の横に添えてみる。
チーズとわさびって、
おつまみでよくあるよねって。
いただきます。
わ、おいしい。
小躍りしちゃうくらいおいしい。
天才か〜。
わさびがまたいい。
足りなくて追いわさびした。
何もないな、と低めのテンションからの
めちゃくちゃおいしいお昼ごはん。
よろこびで満ち溢れている心。
ごはんをおいしく作れた時、
誰かと共有したくなる。
おいしいねって、食べたい。
あわよくば、すごいねって褒められたい。
そんな思いを噛み締めながら
一人でおいしいね、おいしいね、
と味わった。
あーだこーだ考えた甘味の味は
自信がなかったりするのに、
なんも考えずにふわっと作ったパスタが
めちゃくちゃおいしいの、
悔しいなあ。