注文住宅奮闘記in東京#1
ご訪問ありがとうございます、情シスKと申します。
普段は情報システムの仕事をしています。
ご縁あって都内で注文住宅を建てることになり、その顛末と注意すべきポイントを綴っていきます。
これから注文住宅にチャレンジする方の参考になれば幸いです。
1.最終的にどのハウスメーカーに決めたのか
ズバリ、クレバリーホーム立川店です。相見積もりで20社以上を比較検討した結果、コスパ重視でこちらに決定しました。詳細気になる方は、以下記事をご覧いただければと思います。
最終選考を通過したポイントはいくつかありますが、純粋に機能・設備比較のみで決定しました。最終的に私たちが選んだ仕様は以下です。
・屋根:瓦
・太陽光:ハンファQセルズ最新モデル(マキシオン超え性能)
・蓄電池:補助金あるけど回収できなさそうで不採用
・外壁:タイル(クレバリーオリジナルではなく実態はLIXILでした)
・キッチン:タカラスタンダード オフェリア+ボッシュ食洗機
・トイレ:便器一体式ではなく分離タイプ。メンテ重視
・断熱仕様:玄関断熱(スタイロ)、ネオマフォーム、吹付断熱でG2仕様。
・構造計算:設計費+15万くらい+3ヶ月、基礎強化で+120万くらい
・窓サッシ:APW330、断熱重視で窓はかなり少なめ&小さめ
・賃貸併用物件:お隣さんで65平米、ファミリーの方向け
2.誤算ポイント①構造計算
構造計算をすることで当初の計画から大幅に遅れる結果となりました。
構造計算について簡単に触れておくと、通常住宅建築にあたり、国の定める耐震基準を満たす必要があります。
新耐震基準なるものが存在しますが、これは1981年に設定されたもので、首都直下地震が想定される前のものです。詳しくはコチラご参照ください。
都内に住む以上、首都直下を想定しておくべきという判断から、耐震等級3(最高ランク)を構造計算し、増加費用を見て採用不採用を決める計画でした。この判断によって、以下費用が発生しました。
・構造計算費用 15万 設計資料100Pくらい付きらしい
・資料作成+設計期間? +3ヶ月
・基礎増強代 120万くらい
・木材増強代 20-30万くらい(上記遅延を交渉し、クレバリー負担)
後で分かったことですがハウスメーカー側が全くやったことのない領域で納期が正確に把握できていなかったために、突然「納期+3ヶ月です・・・」と聞いて唖然。
色々悩んだのですが、耐震強化しなかった後悔よりする後悔、ということで今回採用しています。ちなみにめちゃめちゃ渋られました。やったことないなら無いって最初に言ってよ・・・と思いましたが後の祭り。
結果的に室内にも躯体の影響が出て、抜きたいけど抜けない柱がいくつかあったりします。とはいえ、現行の耐震基準は首都直下地震は想定されていないもの。かつ、ここまでの構造計算のやり取りの中で、設計担当者から基本仕様がどれほど安全性が担保されているものなのか明確なご説明をいただけなかったことにより、不安が募り結果採用した側面もありました。
3.誤算ポイント②契約後の塩対応
ある程度想定はしていたつもりでしたが、請負契約後のフットワークの遅さは結構如実に現れたように感じました。クレバリーは設計契約50万円の後、設計内容に納得してから本契約(請負契約)になります。いきなり請負契約と高額な値引きを迫るアイ工務店とは対照的です。
営業担当者のスピーディーな対応に期待してクレバリーを採用した面もあったのですが、不満を感じることが多々ありました。本契約前に最低限間取りやパース、余裕があれば照明・電気計画も詰められる限り詰めた方がいいです。本契約後はパースほとんど作ってくれなくなりました。
設備系もしっかり事前比較して金額や仕様を把握した上で本契約をしていますが、この辺りを後回しにすると盛られる可能性が極めて高いので、事前の入念な価格情報の収集を強くオススメします。
4.誤算ポイント③ダクト式第3種換気
今回重視したポイントの1つは、高機密・高断熱。
そのための必要設備を調査していたところ、こちらの商品を発見。
元々こちらを採用予定でしたが、ダクトの影響で一部天井が下がることがネックでした。確か200mmくらい下がるので、天井2200mm→2000mm。当方身長は180cm後半で、結構圧迫感出ると判断しました。元々は2400mmでしたが、2Fに水回り・浴室置いている関係で2200mmになっていたところとバッティングしていたことも影響しています。
最終的に、通常の壁付けタイプの第3種換気を採用しました。
よくあるシンプルなやつです。
C値への影響がとても気になっています(汗)
ダクトレス第1種換気も検討しましたが、メンテナンス面倒くさそうなのと、2Fの屋外側のメンテどうするの?という課題が残っている商品もあったり、一番ネックになったのは動作音(カチッカチッ)という音が気になるというレビューもあり、音に敏感な私は不採用としました。確かこの辺りはドイツとかが強かった気がします。ファンを一定時間で正転・逆転を繰り返すので、その動作音はある程度しょうがない部分もあるんですけどね・・・。
6.終わりに
とりあえず頭出しということで、特に影響範囲の大きい誤算ポイントを紹介させていただきました!これは誤算というよりも、注文住宅を選択する以上避けて通れないのですが、プライベートの時間を大幅に使います。
我が家は土地契約から物件完成まで1年6ヶ月かかりました。その間の打ち合わせ回数は50を超えています。実家のサポートもあり、どうにか休日返上で辿り着けた道でした。何度も妻とケンカしたりもしました(苦笑)
間違いなく言えるのは、人生における超一大プロジェクトです。ご夫婦で取り組まれる際は、どうか相手のことを責めずに、トラブルや課題を一緒に解決する”仲間”という意識で取り組むことを大切にしていただくと、より素敵な体験になるのではないかなと思います。私はその辺、うまくできなかったので、今後の自分への教訓という意味合いも含めて残しておきます。
安くて良い家を作りたいあまり、本来の目的を見失わず、素敵なお家づくりの一助になれれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!