ロストリバーデルタ
今回はショップ、レストラン等を含めたロストリバーデルタ全体のBGSについてまとめていきたいと思います。
※わかりにくいと思うので、写真が撮れ次第、貼っていきます。
ロストリバーデルタの歴史・概要
概要
ロストリバーデルタとは、直訳すると、「失われた河の三角州」という意味。
このロストリバーデルタの舞台は1930年代のカリブ海沿岸(中南米)付近のジャングルの奥地。
「ユカタン」という名前の入ったレストランがあるあたりからもユカタン半島のあるメキシコ辺りではないかと予測できます。
ロストリバーデルタは失われた河を挟んで、集落と遺跡に分けられます
集落では、訪れた冒険家などを支える役割を担い、その冒険家は遺跡で発掘作業をします。
そして、ジャングルの奥地ということから、物資輸送は船(トランジットスチーマーライン)が主なため、物資に苦しんでいたりする背景もあります。
そのため、エリア内様々なところに物資の使い回しなど物資不足の中でもなんとかやりくりしている情景が見えます。
具体的には以下。
・レストランの飲料水:天井から雨水をバケツに集めて濾過したものが提供されている。
※もちろん設定上の話で衛生上水質は問題ないはずです。
・発電機:
ロストリバーデルタの電気を担う発電機は、インディジョーンズアドベンチャー付近のトレイの道挟んで反対側にあったりするが、電圧が不安定なため、夜などは暗く、電灯も明るさが不安定になっている。
・ガス灯:電灯では電圧が不安定なため、ガス灯も使っている。
・インディジョーンズのキューラインにある水飲み場:
この水飲み場はwaterと書いてある樽から水から出ているが、この樽をよく見ると、「Petroleo(スペイン語で石油)」が×されていて 「Whiskey」と書かれており、そもそも石油の樽にウイスキーを入れていた樽に飲料水を入れて水飲み場としていることが察せる。
などなど。
以降は出てきた次第で紹介します。
そしてこのエリアにはアトラクションは以下の2つあります。それぞれのBGSは各記事で紹介してるので、詳しくはそちらを見てください。
・インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー: クリスタルスカルの魔宮
歴史
・1880年代後半:この地にハリケーンが襲来する
→生い茂っていた木々を切り開き、失われた河、(すなわちロストリバー(スペイン語:エル・リオ・ペルディード))が姿を表す
・1930年代:探検家や考古学者、一攫千金を狙う男たちが集結し、発掘作業などが進められる。
集落側
集落側には様々な小屋や屋台が並べられており、野菜や果物、さらには当時はやっていたマラリアの特効薬のキニーネなどが置かれております。
そんな中、ロストリバーデルタの集落側には実際にも「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」や「ロストリバーアウトフィッター」のようなショップやレストラン、また「ハンガーステージ」というショーのためのステージがあります。
ハンガーステージ
ハンガーステージは元々「ピラニア航空」という航空会社の飛行機の格納庫(ハンガー=飛行機の格納庫)であり、この格納庫を劇場として改築した物であるというストーリーがあります。
その名残として、ハンガーステージの外には小型飛行機の胴体やエンジンなどが置いてあったりします。
ちなみに、ピラニア航空の名前の由来ですが、ピラニアの河に墜落して戻らない水上飛行機がたくさんあったことから、逆にピラニアにも恐れないという意図を持って「ピラニア航空」としたようです。
ちなみに遺跡側にとまっている複葉機(飛行機の中でも主翼が2枚以上あるものを複葉機と言います)もロゴから察するにピラニア航空のものであることがわかります。
ちなみに、これはインディ博士がロストリバーデルタへ来る際に用いたもので、複葉機の下には足跡もあります。
また、この複葉機の型番はC-3POです。
もちろんあの映画のC3-POですが、これは監督が同じなので、そこから取ったもの。
ちなみにこのアトラクションの元ネタであると思われる「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」では、これと似たような複葉機OB-CPO(オビワン-C3PO)となっっている。
ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ
この店の店主であるマイケル・ヒューストンは、一攫千金を夢見て、伝説の黄金郷(エルドラド、富を与えてくれる場所のこと)を探すためにロストリバーデルタに越してきました。
しかし、砂金や金脈を探したり、工芸品を作ったりして儲けようとしましたが、うまくいきませんでした。
そこでマイケルは、地元の人々や探検家などのためにレストランを開いて儲けようと思いつき、マイケルのスペイン語読みであり、ロストリバーデルタでのマイケルの呼ばれ方であった「ミゲル」という名前を使って、「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ(直訳:マイケルの黄金郷酒場)」という店を開きました。
そのため、この店には砂金や金脈を探していたときの道具が置き去りにされていたり、ミゲルの作った工芸品が展示されていたりしています。
ロストリバーアウトフィッター
世界一周を夢見たとあるアメリカ人が、最初に訪れた場所がこのロストリバーデルタでした。そこで、このアメリカ人は「彼女ほど美しい人はいない」と言われていた先住民の女性に一目惚れし、やがて彼らは愛し合うようになります。
しかし、世界一周を夢見ていた彼とは対照的に、彼女は「ここ(=生まれた場所のロストリバーデルタ)から離れたくない」とのこと。
そこで彼は世界一周を諦め、「ロストリバーアウトフィッター」を建てて、ここに彼女を妻として迎えました。
ちなみに前でも述べたようにロストリバーデルタは常に物資不足。
そのため、店内のほとんどの建材はロストリバーデルタ以外から仕入れたものであり、トランクがショップの棚として使われていたりします。
それから年月が経った現在は、熱帯雨林の過酷な環境でペンキが剥がれたり、傷んでいたりしている部分も見られます。
ロストリバーデルタの橋
ロストリバーデルタには3つの橋がかかっており、それぞれ名前があったり少し小ネタやBGSがあったりするのでまとめさせてもらいます。
プエンテ・エル・リオ・ペルディード(ポートディスカバリー側の橋)
日本語で直訳すると、「失われた河の橋」という意味です。
この橋は探検家たちが自分たちのために作った橋であるため、いい加減な作りになっています。
ちなみに、実際に海に近い橋ということもあり、TDSで強風が吹いた時にはアメリカンウォーターフロントにあるハドソンリバーブリッジの次に通行止めになったりならなかったりします。
プエンテ・アルテンプロ(真ん中の橋)
日本語で直訳すると、「神殿への橋」という意味です。
ここでいう神殿とはもちろんインディジョーンズアドベンチャーの神殿を指しています。
この橋の集落側にはトランジットスチーマーラインの事務所(トランジットスチーマーラインの乗り場の横にある休憩所のような場所)があり、トランジットスチーマーラインの出口もこの橋の中央付近にあります。
そのトランジットスチーマーラインの出口付近で実はこの橋に使われている建材が変化しています。
集落側は手すりがロープなのに対して、遺跡側は手すりが木でできています。
これは、何度も前述している通り、物資不足で使う資材が足りなかったということが原因であるらしいです。
ちなみに、この橋には集落側に数段の段差がありますが、これは遺跡側に大きい階段があるため、ベビーカーや車椅子が侵入しないようにするために設置しているらしいです。
プエンテ・ブエナビスタ(アラビアンコーストやマーメイドラグーン側の橋)
日本語で直訳すると「美しい眺めの橋」という意味です。
この橋ですが他の2本の橋より広めに作られています。
これは遺跡側への物資の輸送や、集落側への遺跡の出土品の輸送(トランジットスチーマーラインの乗り場は集落側にあるため)のために他の橋より広く作られています。
遺跡側
遺跡側は、ロストリバーデルタにあるアトラクション2つをはじめ、様々な発掘現場が存在します。
そして、ユカタンベースキャンプグリルをはじめ、こちら側にあるレストランやショップ等も探検家や冒険家を支えるためのものが散りばめられています。
ユカタンベースキャンプグリル
そもそも、この場所はユカタンベースキャンプと呼ばれる場所でした。
ユカタンベースキャンプとは、ロストリバーデルタ周辺での遺跡発掘現場の本部。
しかし、このベースキャンプで出されるスモーク料理が人気を呼び、次第に食事目当てで来る人が増加しました。
そのため、ここのレストランの表示も「GRILL」という文字が付け足されている形になっています。
そのため、ここの電灯もふるいで作られていたり、作業道具が放置されたままだったりと、発掘現場の本部であったことが見受けられます。
このユカタンベースキャンプグリルの前には発掘現場が見られます。
この発掘作業の様子はユカタンベースキャンプグリル内にある黒板からも察することができるのですが、流れ的に書きづらいので、参考リンクを貼っておきます。
ちなみにこのレストランでは常にラジオが流れているのですが、提供にはミゲルズ・エルドラド・キャンティーナも入っているらしいです。
また、このラジオでは、若さの泉をインディ博士が発見したり、インディ博士の助手の行っているパコが開催するツアーの話も流れていたりするので、耳を傾けるのもいいと思います。(ここに新たに書くほど新しい情報はラジオでは話していないので、内容は割愛します)
ロストリバーデルタ・クックハウス
レイジングスピリッツの隣にチキンレッグが売っているお店、ロストリバーデルタ・クックハウスがあります。
ここは隣のレイジングスピリッツの発掘現場の道具倉庫として使われていました。
しかし、道具はここの倉庫にしまうことなく24時間常に使われていたため、この小屋をコックたちが軽食を販売する小屋として営業を始めたというストーリーがあります。
ルックアウト・トレーダー
ロストリバーデルタではかつて、輸送のために水上飛行機が飛び交っていました。
そしてその到着を監視するためにこのルックアウト・トレーダーの小屋が作られました。
しかし、輸送はトランジットスチーマーラインが主となり、水上飛行機の往来は減ったため、「ルックアウト・トレーダー」として雑貨を売りはじめた場所です。
エクスペディションフォトアーカイヴ
インディジョーンズアドベンチャーで撮影された写真やその他雑貨が購入できるエクスペディションフォトアーカイヴ。ここの説明をする前に、ある大学のお話をする必要があります。
ロストリバーデルタの発掘現場には、至る所に「ペンシルバニア州立アンドリュー大学」という文字の箱などがあります。
このペンシルバニア州立アンドリュー大学とは、インディ博士を支援している大学で、レイジングスピリッツの入り口付近などにもこの文字が書いてある箱があったりします。
また、ユカタンベースキャンプグリルを本拠地としておいていた可能性も高く、学生との写真や、提供される料理のお盆にもこの大学の文字が入っています。
他にも、トランジットスチーマーラインのロストリバーデルタドックのスポンサーだったりと、ロストリバーデルタの様々な発掘現場と関わりがあり、ロストリバーデルタの各発掘現場を主導している研究チームのようにも思えます。
そしてこのエクスペディションフォトアーカイヴ、ここはそもそもクリスタルスカルの神殿で撮影された現場記録写真の保管室です。
実はインディ・ジョーンズアドベンチャー出口付近に「ペンシルバニア州立アンドリュー大学 エクスペディションフォトアーカイヴ」の伝票があり、おそらくペンシルバニア州立アンドリュー大学の物である可能性が高いです。
そして、このクリスタルスカルの神殿では、パコが魔宮ツアーを開催したため、ここの施設の名前の下に「Souvenir photo」という文字が付け足され、お土産用の写真を売る場所になったと考えられます。
※本記事の写真は全て著者の撮影したもので、写真に映る建物の著作権はDisney社の所有するものです。
参考文献
・TDRな生活
・Wikipedia
・TDR公式サイト
・TDR公式Blog
・ディズニーリゾートの謎と疑問 tdrlove.com