レイジングスピリッツ
今回はディズニーシーのアトラクション、レイジングスピリッツについてBGS等々を書いていきたいと思います。
アトラクションのStats
まずは、アトラクションの基本情報について。
・200n年オープン
・ローラーコースタータイプのアトラクション
・ファストパス対象
・所要時間:1分30秒
・定員:12名
・身長制限:117cm以上195cm以下のみ利用可
・その他利用制限:高血圧、疾患、妊娠中、高齢者等利用不可
このアトラクションの一番の特徴として、コースの途中に360°回転するところがあるという点ですね。
そのため、セーフティーバーは頭の上からおろして、肩や胸を押さえつけ、姿勢を維持させるような形状です。
そのため、体格の大きい人などは乗ることができないため、TDRのアトラクションで唯一身長制限に上限があります。
ちなみに、身長制限や体格などで引っかかりそうな人はキャストにいうと、裏に連れて行ってもらい、セーフティーバーがおろせるか試すことができます。
また、セーフティーバー関連では過去に事故が起きており、誰も乗っていない席がセーフティーバーが上がった状態で動き出して、一時停止を行ったところ、バーが上がらず、ロックを強制解除したところ、ゲストが軽症を負ったというもの。
一時停止を行ったタイミングが出発前か出発後かでどうやらセーフティーバーの状態が変わるらしく、それに起因した事故らしいです。
ジェットコースター的な観点
すこしジェットコースター的な観点からこのアトラクションを見てみます。
まず、巻き上げに関して。巻き上げというのは、落ちる前にジェットコースターを一番上まで引き上げると思うのですが、あれを「巻き上げ」といいます。
レイジングスピリッツでは、チェーンによる巻き上げ(チェーン方式)というオーソドックスな感じ。
そこから惰性、すなわち基本重力だけで動くというアトラクション。最高時速は60km/h。スプラッシュ・マウンテンより少し遅く、タワーオブテラーより少し速いって感じです。
そして特にこのアトラクションは少しマウス型(小回りや小さいアップダウンで様々な力を感じる形のコースター。例えばカリフォルニア・アドベンチャーにあるGoofy's Sky Schoolみたいなアトラクション)に近い感じ。
水平ループや垂直ループ(360°ループ)が多く、遠心力を感じるアトラクションという気持ちで乗ったほうがいいと思います。
そして荷物は、レイジングスピリッツの出口付近に3時間無料のロッカーが併設されており、それに預けられますが、持ち込みも可能。
垂直ループがあるので怖い感じもありますが、重力よりも遠心力のほうが強いので、落ちないというのも、物理的に面白いです。
レイジングスピリッツの起源
レイジングスピリッツは、TDR唯一のアトラクションなのですが、正確に言うと、パリにIndiana Jones and the Temple of Perilというアトラクションがあり、それがレイジングスピリッツの元のアトラクションとなります。
このアトラクションは、1993年にオープンしており、これをディズニーシーに持ってくるとなったときに、ディズニーシーにはインディ・ジョーンズのアトラクション(インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー: クリスタルスカルの魔宮 )が既にあり、混同を避けるために「レイジングスピリッツ」となりました。
当然BGSも異なり(と言ってもパリの方はインディ要素はほぼなく、探検していたら危険な神殿を見つけ、そこに行ってトロッコに乗って探検!くらいで少し薄い。)ますが、コースは全く同じです。
BGS
バックグラウンドストーリーについて
場所はロストリバーデルタの発掘現場。
そこで2つの石像が見つかった。調べてみるとそれらは火の神のアクトぅリクトゥリと水の神のイクチュラコアトル。
これらを復元するために発掘班と古文書解読班に分かれて作業を行っていました。
発掘班はこれらの2つの石像は向かい合わせにあったという仮説の下、復元作業を行おうと試みます。
しかし、古文書解読班がいろいろ読み漁ると、アクリルクトゥリとイクチュラコアトルを向き合わせてはいけないことに気づきます。(キューライン(待ち列)にある設計図にもアクリルクトゥリのところに「西へ向けよ」と英語で書いてありますが、実際は東向きに…(本当に東に向いています))
しかし、その事実を古文書解読班が伝達する前に発掘班は2つの石像を向かい合わせで復元してしまいます。
すると、イクチュラコアトルの目が光り、神々の怒りをかってしまいます。
作業場では、ホッパーカー(トロッコ、貨車)のレールは曲げられ、水が吹き出し、炎も上がり遺跡の発掘作業は中断せざるを得なくなります。
作業の再開目処が立たない中、この遺跡は一般公開されることとなり、ゲストはホッパーカーに乗り込み、様々な超常現象をみることとなる。
というストーリーです。
ちなみにこのアトラクションはアメリカンウォーターフロントにあるタワーオブテラーと少し関係があり、これらの発掘作業が開始される前くらいに、ハイタワー3世が南アメリカ遠征に行った際に訪れています。
そのときの絵は、タワーオブテラーのロビーにも飾られています。
また、発掘現場(ファストパス)にはハイタワー3世宛の荷物があったりと、その後もやり取りがあったことが伺えたりします。
※本記事の写真は全て著者の撮影したもので、写真に映る建物の著作権はDisney社の所有するものです。