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なぜか「観光客商売の店だろう」と思い込んでいた創業100年の蕎麦屋が普通に庶民的なお店だった件(元禄二八そば玉屋/両国/蕎麦)

両国というのは住むには少々厄介な土地で、まず板橋生まれの私としては商店街がないのがつらい。加えて駅周りは観光地になっており、とにかく目に付くのはちゃんこ屋。

そんな街に住んでいると、家の近所の店が信じられなくなって来るという、ちょっとした雛見沢症候群的な症状を発症してしまうのだが、今回紹介するお店も、そんな疑心暗鬼のせいで今の今まで正当な評価が出来なかった存在である。

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京葉通り沿いのやたらと目立つ超レトロ物件。見た目で分かる通り、何でも大正8年創業で100年を超える老舗らしい。

ここが最も家から近い場所にある蕎麦屋なんだけれども、私は長い事ここに対して「どうせ観光客向けの暴利を貪ってる店なんだろ?」という偏見を持っており、ろくすっぽお品書きを見もせず避け続けていた。

それがある日突然天啓が降りてきて「一度くらい入って見るか」という気になったのである。

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入店してみると店内はガチレトロな落ち着く空間。メニューも蕎麦以外に定食から一品料理から色々と揃っている。麻婆茄子がグランドメニューに入っている時点で、私の思い込みが間違っていた事に気付かされる。

ここ、THE定食屋ってノリの昔ながらの町の蕎麦屋だ……。

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元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。…

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