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2023年から給与のPay払いが可能になるようです……


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給料もペイ払いで!

ここ数日見たニュースの中で最も「うわぁ……」と引いたのがこちら。

2023年春を目処に、給与のPay払いが可能になるそうで。

これに対して、連合がずいぶんと抵抗していたはずなのだが、問題点が修正できたということなのか、連合が折れて話が決まった感がある。

給与のデジタル払いの何が問題なのかについては、その連合が作ったこのページが最も分かりやすいと思われる。

超雑に言うと、これまで給料は手渡しを別とすれば、銀行の口座に入金するという形を取っていた。
それが来年からは、うんちゃらPayのようなキャッシュレス決済口座への入金も選べるようになるということである。

やはり最も警戒すべきは、「なんちゃらPayを通貨(がわり)としてどこまで信用するのか」という一点ではなかろうか。

今のところ、給与支払いの選択肢として考えられるのは、現金化(払い出し)できるものに限られる。そりゃそうだ、現金に出来ないデジタル通貨や、限られた範囲でしか使えないほにゃららPayが給与なんて、あまりに不便すぎてシャレにならない。

となると、ソフトバンク・ヤフーのPayPay、KDDIのauPAY、ドコモのd払いなど、大手携帯キャリアが管理/運営するスマホ決済アプリが主な対象になるだろう。

ただ、それ以外にも銀行に入金・送金できるデジタル通貨やアプリはあるので、それらが含まれるのかどうかは話が進んでみなければ分からない。
現在、デジタル通貨を扱う、いわゆる資金移動業者は100社近くあると言われているが、中には当然のごとく胡散臭いアウトロー的な連中もいるだろう。そういう危ない連中をどういう基準で排除するのかも、今の時点では具体案は分からない。

今回の分科会では連合が「安全性を高める議論がなされてきた」として「前進」と認めた。

ただ、報道を読む限りでは連合が頷いているので、それなりの安全性は見えて来たのだろうと推測できる。

それでもソフトバンクやKDDIのような大企業とはいえ、一民間企業でしかない。そこが管理しているデジタルマネーを、果たして「円と同等」とし、労基法を曲げるまで信頼していいものなのだろうか。

昭和生まれのオッサンとしては不安が拭えない。


何が目的なの?

そもそもこの給与のデジタル通貨払いというのは、日本に住む外国人労働者が、銀行口座を作り難く、とても不便であるというところから始まっている。

他にも海外は日本よりもデジタルマネー・決済が普及しているため、現金を持ち歩く習慣が薄れており、外国人旅行客が日本に来ると支払いに不便するという理由もある。

ようは日本人のことだけを考えたらこれまで通りで問題ないのだけど、外国人の都合を考えるとキャッシュレス化に対応せねばならないということなのだろう。

そこで、給与に関してはアメリカなどで導入されている『ペイロールカード』のような物が必要であると考えられて来た。
※ ペイロールカード

こうした背景があるので、2023年解禁予定のデジタルマネーでの給与支払いというのも、基本的には外国人労働者向けの救済措置という位置付けになるだろう。

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