日本一 "画力が残念" なネパール料理屋が板橋に爆誕!(スパイスラバー/板橋/ネパール料理)
板橋区には昔からなぜかネパール料理の良店があちこちにあったのだが、その中でも特にフラッグシップ的な存在は大山のマナカマナだと思われる。
それを筆頭に、上板橋のスルエシーや、10年前に「かわいそうなツイート」でバズった中板橋のだいすき日本など、様々なネパール系のお店が根付いていった。
その反面で、非常に良心的な南インド系・北インド系のお店は長続きせず、早々と潰れてしまったのだから、板橋にはネパールの食文化を受け入れる謎の磁場があるに違いない。
と、そんな導入から今回はどんなお店を紹介するのかというと、10年前のビカスのかわいそうなツイートに匹敵する、「これぞ板橋のネパール料理屋!」というキャラ立ち抜群なお店である。
まずこれを見て欲しい……というか、これが全てである。完全に出オチと言っていいインパクトの強さだ。
ただ、最初こそ絵柄の悲劇性が目に付くが、その衝撃が一段落すると、内容が気になってくる。よくよく拡大して見てみると
生ビール
パパド
ミニサラダ
タンドリーチキン
チキンティッカ
シシケバブ
がセットになっていて980円というふざけ過ぎた価格設定なのだ。いわゆる千ベロやないかい。絵柄だけじゃなく、書かれている内容も衝撃的だったという二段オチ。
ある日、Twitterを眺めていたらTLにこの画像が流れていて、あまりの事にRTしたところ、板橋仲間のロザリーが「それ板橋駅近くのお店よ」と教えてくれたのだが……
そんな話を聞いてしまったらすっ飛んで来るに決まってるじゃないか!
場所は板橋駅の埼京線の線路を渡った東側なのだが、ここはギリギリ板橋一丁目。板橋区と北区滝野川の境目に位置している。
ちなみに旧中山道なので、写真の場所から後ろに進むと荒川線の庚申塚駅を経て巣鴨のとげぬき地蔵商店街に繋がる。
あのイラストしか情報が無かったのでどんなお店か不安ではあったが、中はキレイで今風のインネパ系のお店という印象。
あのおつまみセットは相当ナニがアレな価格設定だったが、通常メニューも全体的に安い。この価格帯なら普通に居酒屋として利用できそうだ。
このように堂々と「ネパール料理」をプッシュしている点も好感が持てる。そう、板橋っ子ってなぜか昔からネパール系のお店に恵まれていたから、ちゃんと「ネパールの食文化でござい」と謳ってくれた方が親しみがあると思うの。
でも、ネパールメニューの中に「ポテトフライ」を忍び込ませるのはどうかと思うの。たしかにジャガイモ料理といえばネパールってイメージはあるけれども。
そんなチャームポイントがありながらも、しっかりダルバートやタルカリも用意されていて、常時チウラ(干飯)にも変更できるというガチっぷり。
いや、この店はメニューを眺めているだけでも面白い。インネパ系のコンサルの影がちらつきつつも、最終的には「板橋の外国人」というゆるい場所に着地してる感じがたまらない。
ちなみに最新情報としては、おつまみが2品付く飲み放題を始めたそうです。大根のアチャールとかチキンティッカとか、普通に頼みたいおつまみが選べて90分2,000円で飲み放題とか、「遠慮なく安居酒屋として使ってくれ」という意志がびんびん伝わって来るかのようである。
で、今回は初見なので、例の画力の可哀想なおつまみセットも気にはなったけど、もうちょっと店の儲けになるように頼んであげようと、あえてアラカルトで注文。
あんなセットを頼んだらそれだけでお腹が膨れて試合終了になってしまう。
皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。