伊藤和子弁護士、罪なきAV業界人を鬼畜呼ばわりして訴えられ、控訴審で賠償額が4倍に跳ね上がる……の巻
法の専門家がAV憎しで盛大にヤラかす
昨年の12月にこのような記事をnoteに掲載した。
どういう話かと言うと、伊藤和子弁護士がAV出演強要問題に関連付けて、AV制作会社の社長に対して罵詈雑言をぶつけたところ、見事に反撃されたという内容である。
この会社経営者の男性は、AV出演強要騒動の最中に淫行勧誘の疑いで逮捕されたものの不起訴になった。
その男性の逮捕報道が流れた際に、伊藤和子は結果も出ていないのに「鬼畜」だの「顔を晒して責任取らせろ」だの、この男性が犯罪者であると断定するようなツイートを書き込んでいた。
そうした言動が名誉毀損であるとして訴えられ、裁判所がそれを認め、5万円の賠償を命じる判決がくだった。
ただ、500万円の損害賠償を求めての5万円なので、裁判所的には「名誉毀損であった事は認めるけれど、言うほどの被害じゃねえだろ」といった判断だったように思う。
この裁判の控訴審が結審し、つい先日判決が明らかとなったのだが、地裁で5万円とされた賠償額が、東京高裁では20万円に増額するという、なんとも面白い結果となった。
弁護士が訴えられて控訴審で賠償額が4倍とはあまり聞かない話なので、因縁浅からぬ和子ちゃんが登場する事を抜きにしても興味深い内容だ。
和子ちゃんは上告して最高裁で戦うつもりらしいが、地裁で5万、高裁で20万という事は、順当に行けば最終的に80万円になりそうでワクワクする。
名誉毀損で賠償金80万円って、割と "ある数字" だと思うんだ。
推定無罪の原則を根底から否定
それにしても、法の専門家であるはずの伊藤和子弁護士は、何故AV制作会社の経営者に対して、ハナから "有罪/犯罪者" と決めつける言動をしたのか。
まずは問題となったツイートの文面を確認してみよう。
逮捕されて○○社長が必死に隠しているシーンを見て思ったこと。嫌がる女性たちに出演強要し、顔や体、最も知られたくない屈辱的なことを晒させて拡散しズタズタに傷つけて、自分たちは陰に隠れて巨額の利益を得る。
そんな鬼畜のような人たちはみんな顔を晒して責任を取ってほしいと思う
伊藤弁護士は「あれは特定個人に向けた言葉ではない」と言い訳しているのだが、この文面ではどう読んでもAV制作会社の社長を鬼畜と言っているようにしか読み取れない。
仮に何らかの理由でこれが名誉毀損にならない、特定個人に対する言葉ではないと判断されるなら、それを前例としていかようにも言い逃れ可能な「上手な誹謗中傷のやり方」が広まってしまうだろう。それくらい「これを名誉毀損じゃないとする方が難しい」という内容だと思われる。
もしも伊藤弁護士の言いたい事を、名誉毀損にならないように上手く言い換えるならば、せめて「彼がもし有罪ともなれば」の一言が必要だっただろう。
その後に「鬼畜と言わざるを得ない」くらいの言葉があったならば、訴えられても逃げられたのではなかろうか。
私が日ペンのミコちゃんばりに添削するとこうなる。
「逮捕されて○○社長が必死に(顔を?)隠しているシーンを見て思ったこと。AV業界には嫌がる女性たちに出演強要し、顔や体、最も知られたくない屈辱的なことを晒させて拡散しズタズタに傷つけ、陰に隠れて巨額の利益を得る連中がいる。今回逮捕された人物の容疑が事実と認められ有罪となったならば、そのような鬼畜は顔を晒して責任を取ってほしいと思う」
これならば逮捕された社長をいきなり犯罪者だ鬼畜だと言っている訳ではないので、仮に訴えられても(それこそ伊藤弁護士が言うように)「一般論だ」として逃げ延びる事が出来たのではないかと思う。
ところが、弁護士であるはずの伊藤和子には、何故かその程度の配慮すら出来なかった。
そもそも、伊藤弁護士は "推定無罪" という大原則を無視して逮捕者=犯罪者=鬼畜として断罪している訳で、それでは弁護士としての彼女の知識や能力まで疑われる事になってしまうのではなかろうか。
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