「入管法で喜ぶのはマフィアとヤクザ」原発作業員を思い浮かべれば悪法と解るはずなのに……

先月末、かねてから問題視されていた入管法の改正案に大きな動きがあり、与党の強行採決により衆院を通過してしまった。
これによりあちこちのメディアが吹き上がっているのだが、その火にひとりで油を注いだのがミスターパチンコ・警察利権の具現者こと平沢勝栄だ。
彼は何を思ったのか「議論したらきりがない、いくらでも問題点が出て来る(だから強行採決する)」という迷言を残してしまった。
いや、そんなに問題点が出て来るような法案だからこそ、もっと時間をかけて議論に議論を重ねないといけないのだが、もはやこの国は与党が設定したスケジュール通りに事を運ぶ事が何より優先され、人命や人権などは二の次三の次なのである。
現時点でこんな「自国民に対する誠意なんか欠片もない」という有り様なのだから、海外から ”移民” なんだか ”奴隷” なんだかといった人材を受け入れたら、どんな事になるのか想像に容易い。

また、平沢の言う議論うんぬん以前の話で、この改正案は肝心の部分が「今後うまい事やりますんで」とでも解釈するしかない、具体性のかけらもないあやふやな物になっている。
例えば、改正案には ”特定技能1号および2号” という新しい資格を設定するとあるのだが、恐ろしい事にどんな分野に海外からの人材を受け入れるのかや、上限人数といった項目に、具体的な説明がない。「その部分は法務省が年内にも方針を定めますので~」で終わってしまっているのだ。
そこが最も重要な部分なのだから、もっと具体的に煮詰めてくれないと、賛成もクソもないだろう。さすがにこれで採決と言われても……。
そんな背景があっての平沢の言動だったため、新聞社などは激おこぷんぷん丸であった。久々に聞いたよ激おこぷんぷん丸。

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