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[SNS崩壊の危機] 開示請求の簡略化は裁判の悪用をも招いた #3


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[SNS崩壊の危機] 開示請求の簡略化は裁判の悪用をも招いた
#1 https://note.com/oharan/n/n1c6a86f04a9c 
#2 https://note.com/oharan/n/n84f72ad84b02
#3 https://note.com/oharan/n/na1efc5bca230
#4 https://note.com/oharan/n/n27b621233b64



はじめに~~【東村山問題入門書】

前編 https://ameblo.jp/oharan/entry-10252410588.html
中編 https://ameblo.jp/oharan/entry-10252938113.html
後編 https://ameblo.jp/oharan/entry-10254695971.html

1995年の議席譲渡事件から始まっている東村山問題は、情報量が多すぎて簡単に説明することが難しいため、興味のある方は上のまとめをお読みください。

数多くの関連する裁判の判決や報道内容など、一次ソースを可能な限りデータベース化していますので、東村山問題を考察する上でこのまとめ(リンク先含む)を超える正確・公平な情報は他にないと断言します。

という前置きをしたところで、東村山問題のメインキャストである元東村山市議会議員・矢野穂積と、今回のフェミトー氏が巻き込まれた裁判とが、どう繋がって行くのかを解説します。

また、この一件はすべてのSNS・インターネット利用者にとって「明日降りかかるかもしれない災難」であり、極めて重要度が高いため、今回も無料記事としてアップします。

わざわざ有料マガジンを買って下さっている皆様には心の底からお詫びいたします。

矢野穂積の手口

前回の記事で東村山問題の始まりについてざっと説明したが、今回はその後の東村山市に何が起きたのかに絞って解説する。

まず、朝木明代亡き後の朝木直子・矢野穂積の草の根は、何でもかんでも「明代は創価に殺された」「後藤組も関わっている」「創価工作員に見張られている」「我々は狙われている」……といったロジックで、全てを煙に巻くという手法を採っていた。

そのため、定期的に「創価学会が絡む被害が発生し続けないといけない」という状況に陥ったのである。

しかし、そもそも朝木明代の自殺からして創価学会は関係なく、議席譲渡事件という市民・有権者への裏切りを働いた草の根の自業自得なのだから、創価工作員による事件・事故など起こるはずもない。

だから矢野穂積は「自ら起こす」という手口を思いついた。

やり方は簡単で、目についた適当な対象を創価工作員ということにして、被害届を出してみたり、いきなり民事で訴えるなどし、進捗のすべてを自分達が発行している政治ビラである "東村山市民新聞" の紙面とWEBサイトで晒し上げたのだ。

ちなみに東村山市民新聞は、東村山市民の家に勝手に投函されまくるという恐怖新聞のようなアジビラであり、矢野が生きていた頃からの東村山市民ならば何度となく目撃しているはず。

そこに矢野が目を付けた人物が創価工作員ということにされ、何か犯罪行為をしたかのように書かれてしまうのだ。そしてそれが事実かのように思わせるために実際に訴え、場合によっては最高裁まで引っ張るという悪魔のようなやり方を何十年と続けたのである。

こうした活動を延々と続けていたため、矢野穂積が東村山市で起こした裁判の件数は何百件に及ぶか数え切れない。もしかしたら何千件というレベルかもしれないというひともいるほどだ。

どうしてそれが可能だったのかと言うと、矢野は原則として自分で訴状を書き、ほぼ弁護士を使わないというやり方をしていたため、印紙代程度しか金がかからなかったのである。

矢野には平均的なサラリーマン以上の収入がある市議会議員という安定した立場があり、また裁判権という市民の権利を行使しているだけという言い訳も立っているため、難癖を付けられた市民はただただ苦しめ続けられるという酷い状況だったのだ。


よくある勘違い「裁判費用は◯◯負担」

話が前後してしまって申し訳ないが、もしかすると勘違いしている方がおられるかもしれないので、裁判費用に関するお話を挿入しておきたい。

判決文には「裁判費用は原告・被告の負担とする」といった一文があるのだが、これを見て「裁判に勝てば金がかからないんだ」と誤解する方が意外と多い。

ところが、この裁判費用とは印紙代であるとか、雇った弁護士が遠くの裁判所に通う場合の実費など、裁判に必要なお金のごく一部でしかない。

最も金銭的なウェイトの大きな弁護士費用は、裁判に勝とうが負けようが、雇った本人が全額支払わねばならないのである。

だから、仮に損害賠償金100万円の裁判を起こされたとする。どうしても負けたくないし、自分で書類を作るなんてことも出来ないので、弁護士を雇うとする。するとこのようなお金がかかる。

・弁護士との契約にかかる着手金
・賠償金をどれだけ減らせたかといった成功報酬
・裁判所が遠い場合は弁護士が出張するための日当

まだ抜けている項目があるかもしれないが、大きな金額になりがちなのはこの辺りだと思われる。
これらは弁護士によって金額に差があるので「いくら!」とは断言できないのだが、おおよそこんな数字になるのではないだろうか。

・着手金 15万円~20万円
・成功報酬 15%~25%
・出張費 数万円(場所による)

分かりやすい数字が良いと思われるので、着手金20万円、成功報酬20%の弁護士を雇ったとしよう。仮に100万円の損害賠償を求める裁判を起こされ、それを10万円にまで減らせた場合、90万円の20%として18万円が弁護士に払う成功報酬となる。加えて最初に支払う着手金が20万円なので、合計すると38万円。さらに出張などが発生する場合も考えると、問答無用で40万円は絶対に支払わねばならない。

勝った負けたは関係なく
「弁護士を雇ったアナタが絶対に払わねばならない」
のだ。

それに対して、矢野穂積のように本人訴訟で裁判を起こす側は、印紙代程度しか費用がかからないので、1件の裁判で数千円も見ておけばいい。

お分かり頂けるだろうか?

矢野穂積のような人間に狙われたら、罪もなく訴えられた立場であっても、数十万円というお金が必要になるのである。

では矢野穂積は実際にどんな事をしたのだろう?


これが裁判所認定 "濫訴魔" 矢野穂積だ!

矢野穂積という男は非常に病的で、人生の中でどれだけの訴訟を起こしたのか想像もつかない。なんせ政治家としての活動の証拠とばかりに、何かやっている姿を見せるためだけにあちこちを訴えて回るような人間だったので、常人では理解が及ばない件数の裁判歴を持っているのだ。

東村山市、矢野ひとりのために2400万円失う

そんな矢野の異常性を示すのに最適な数字がある。
まずはこの画像をご覧いただきたい。

これは多摩東京日報という地方紙の記事なのだが、矢野が朝木明代のブレーンとして草の根会派を操るようになってから2008年までの間に、東村山市は矢野穂積が起こす何十件もの難癖裁判に付き合わされた。

その一部を列べているのが上の新聞記事の内容なのだが、決して豊かとは言えない財政状況の東村山市は、裁判費用として2,400万円もの血税を使う事になってしまった。

矢野穂積ら草の根は、自由人権協会であったり、アムネスティであったり、市川房枝記念会といった組織に寄付を行うなどして、協会員や記念会員といった肩書を得ていた。それを前面に出すことで人権派を気取って活動していたのだが、実際にやっていることはほぼ訴訟恫喝のみである。

新聞にもあるように、普通の政治家であれば市政に問題があれば議題として取り上げて解決をするのが仕事だというのに、矢野穂積という男はあの手この手で市に対していきなり裁判を起こしてくるのである。

そしてその裁判闘争を自身が発行する政治ビラに書き、負けた裁判であっても勝った勝ったと大本営発表を繰り返していた。新聞の一覧にあるように、矢野が関わった裁判の殆どは棄却・却下・取り下げであり、どれだけ無理筋の裁判を起こし続けていたかが分かるだろう。

しかもこれは2008年時点での数字なので、矢野穂積が死ぬまでの間にさらに上乗せされた可能性が高いことも付け加えておく。

先に書いたように矢野はこの手の裁判を本人訴訟で起こしまくるため、それほど懐は傷まない。こんな狂人がひとりいるだけで、社会はこれほどまでの大打撃を受けるというモデルケースのようだ。


万引被害者のブティック店主の悲劇

議席譲渡事件に対する批判を受けた心労で病んでしまった朝木明代が駅前ブティックで万引事件を起こしたという話はすでにお伝えした。この万引き被害に遭ったブティックの店主に対し、矢野ら草の根は何度も迷惑行為を働き、また何件もの裁判に付き合わせた。

結果はほぼ全ての裁判で矢野ら草の根の完敗。明代が自殺した際に「ブティック店主は創価学会員だ!工作員だ!」と騒ぎ立てたが、何件もの裁判の中でそれが否定され、二度とその文言を使えない状態にされた。

最終的にブティック店主が矢野らを訴え返して無実を証明し、賠償金もふんだくっているのだが、その結論が出たのは朝木明代の万引事件、そして自殺から約10年も経ってからだった。

その間、このブティック店主は日常的に矢野らの嫌がらせを受け続け、また2008年にはネトウヨ団体の襲撃に遭うといった踏んだり蹴ったりな状況に陥ってしまった。

2008年、矢野ら草の根の「ブティック店主は創価工作員」というデマを信じたネトウヨ団体のメンバーが東村山駅に集結し、反創価街宣を行った。

その際にテンションの上がった参加者達は「創価工作員のブティックはどこだ!?」と騒ぎ出し、店の中に入ろうとするなど大暴走。これが通称「東村山ブティック襲撃事件」である。

これに参加したのは、維新政党・新風の副代表だった瀬戸弘幸、それと行動を共にしていた主権回復会の西村修平、当時まだ若手だった在特会の桜井誠といったオールスターと呼べる面々だった。

このブティック店主は創価学会とは何の関係もないどころか、単なる万引き被害者である。それなのに矢野の無茶苦茶な裁判に付き合わされて出費を強いられ、おまけに愚かなネトウヨ軍団に襲われたのである。こうした長年の心労がどれほどのものが想像もつかない。


朝木明代を助けようとした救急隊が創価工作員として訴えられる

これも我ながら見出しを書いている時点で意味不明すぎて頭痛がするのだが、矢野穂積は朝木明代が飛び降り自殺をした際に駆けつけた救急隊員を訴えている。

「救急隊員の動きに不手際があった、創価学会の工作員の可能性がある!」と政治ビラでギャンギャン吠えまくり、実際に救急隊員を訴えた。こんなクソみたいな裁判でも二審まで進んだのだが、当たり前だが原告である草の根の請求は棄却された。


みんなまだ平気?
矢野の裁判列伝はまだまだあるよ?


草の根を信じた出版社が創価に訴えられて全滅

胸糞悪い話が続いたので、少し方向性を変えてみよう。東村山問題において、矢野のデマを鵜呑みにして記事にしてしまったがために、創価学会に訴えられて大敗北した雑誌が2つある。週刊現代と週刊新潮だ。

両誌とも草の根の大本営発表をそのまま記事にしたというのに、いざ出版社が創価に訴えられると矢野らは遁走。講談社も新潮社も矢野穂積や朝木直子を証人として呼ぼうとするも草の根は一切の協力を拒否。当然のように敗訴してしまった。

中でも醜かったのは講談社と創価の裁判で、当初は創価学会が講談社を訴えたという形だったのに、途中から講談社vs草の根という図式になってしまい、取材をしたしない、言った言わないという、被告同士が争うという理解不能な流れになっていた。


居酒屋で居合わせた少年、創価工作員として訴えられる

矢野が起こした裁判の中でも特に意味がわからないのがコレである。何故かたまたま居酒屋で居合わせた少年に矢野が目をつけ、「あいつは創価工作員だ」とギャンギャンモード突入。ゲーセンや公園で待ち伏せされて睨まれただの襲われかけただの大騒ぎをし、なんとこんなクソ裁判を最高裁まで引っ張りやがったのである。

当たり前だが草の根側の請求棄却で終わっているが、何度も言うようにこんな裁判であっても弁護士を使えば多額の弁護士費用を用立て、支払わねばならないのだ。

この少年が矢野ひとりのためにどれほど人生を狂わせたのか想像するだけで心が痛くなる。


皆さんももう限界だと思うので〆ますね

今回のフェミトー氏の裁判について、色々と反響が集まっているようだが、裁判のハードルが今よりずっと高かった1995年~2008年の時点で、矢野穂積のような狂人が存在していたということを覚えておいていただきたい。

この手の人間は、民主主義や人権といった「弱者のためにあえてアソビを作ってあるシステム」の欠陥を探し、自分に都合の良いように解釈し、何事か画策する。

早い話が "チーター" である。

オンラインゲームで迷惑行為をする程度ならまだしも、こういうヤカラは社会に対して、罪なき一般市民に対して、常人では理解できない攻撃を仕掛けて来るのだ。

普通はこれだけの数の裁判を起こして、その殆どで負けていたら、絶対に金が続かなくなるはずなのだが、矢野穂積はそうはならなかった。勝とうと負けようとお構いなしな立場であり、市議会議員という稼げる職業に就いていたため、本人訴訟を前提とするならこれだけの事が出来てしまったのだ。

フェミトー氏が絡まれたという相手がどういう人間なのかはまだ明らかにされていないが、裁判のシステムにはこれだけの欠陥があるという事を、皆さんも頭に入れておいた方がいい。

もしかしたら、矢野穂積のような人間に明日襲われるのはアナタかもしれないのだから、その心構えはしておいた方がいいだろう。


このお話に興味がある、応援したいという方は、フェミトー氏の裁判支援をよろしくお願いいたします。


※ 本文は以上です
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