
「ネット規制かリアリティショー規制か……」ギロチンの歯は誰に向かうのか?
匿名ネット族を糾弾せよ!的な流れでございますが…

先日、ついつい感情の赴くままに3回に分けて論じたテラハ騒動だが、まだまだその余波は続いている。
「今日の加害者は明日の被害者」ネットの誹謗中傷は無限に被害者を生み出す
#1 https://note.com/oharan/n/n719398bd26f8
#2 https://note.com/oharan/n/n5b160b7ed2e5
#3 https://note.com/oharan/n/n7fc56bb3a5c9
中でも特に大きな声になっているのは、「SNS規制すべし!匿名の誹謗中傷を止めさせろ!」というものだ。
これはすでに複数の政治家も声を挙げていて、「民意を汲んでその方向へ進むのが仕事」とでも考えているようだ。
だが、先日の記事でも述べたように、安直なネット規制・SNS規制は、弱者こそ声を挙げられなくなるという最悪の結末を迎える可能性が高く、どんな理由があろうとも現時点ではそこに手を入れるべきではないように思う。
今回はあまり長々と書くつもりもないので手短に済ませたいのだが、どういう悪夢の展開が予想されるのか、少しだけ具体例を挙げてみよう。
ネット規制をしたい人々

見えない悪意に怯える怖さ。
— 蓮 舫 ・ 立 憲 民 主 党 ( り っ け ん ) (@renho_sha) May 23, 2020
繰り返される執拗な中傷誹謗。
どれだけ恐いか。よくわかります。
気にするな、スルーしろ、有名税、なんてものではありません。
人を叩いてストレス発散するなんて世界を作ってはいけない。
何をすればいいか、対策に動きます。 https://t.co/Tf646tk4i6
#誹謗中傷 でまた……
— 三原じゅん子 (@miharajunco) May 24, 2020
心ない言葉により、悲しい出来事が起きてしまいました。
堂々と名前を出して意見を言っている人に対して、匿名で品性のない言葉を言いたい放題…こんな卑怯な事は許せない❗️
私は立場上、甘んじて批判は受けますが、人を傷つける言葉には即刻通報させていただきます。
自民党政務調査会の中に、私が座長として「インターネット上の誹謗中傷・人権侵害等の対策PT」を立ち上げ、本日役員会を行いました。
— 三原じゅん子 (@miharajunco) May 26, 2020
これまでも傷ついた方が沢山いらっしゃった事を省みながら、法整備を含めあらゆる施策を取り入れ皆様を守っていきたいと思います。
例えば、例として2人の女性政治家のツイートを並べてみるが、政治家とはネット(特にSNS)で誹謗中傷を浴びやすい立場だけあり、両者とも我がこととして語っている部分が大きく、それだけ「本当に何かしようと思ってるんだろうな」と伝わって来る。
事実、自民党の方は早くも専門チームを立ち上げるなど具体的に動き出したようだ。
ところが、蓮舫はその後この件については殆どツイートしておらず、黒川麻雀だの持続化給付金のトンネル企業(?)だのの話題に移行してしまった。
まあそりゃそうだよなとしか言えないのだが、だって「他人への誹謗中傷」を禁じたら、真っ先に困るのは安部がどうのこうのと日々喚き散らしている野党や、その支持者達なんだもの。
先日の記事でもこの点に触れておいたが、早くもそれに気付いたのかもしれない(笑)
自民党などは、以前からネットを規制したくて仕方がない様子だったし、こんな美味しい流れがあれば「民意ですから」と全力で乗っかって来る事が予想される。
なんせアイツらはヘイトスピーチ禁止法が取り沙汰されていた時期に「その法律で国会前デモも禁止できるようにしましょう」という迷言を残した連中だ。SNS規制が動き出せばどのような内容になるか考えなくても分かる。
もしかすると今後は 【SNSを規制したがる与党vs何が何でも阻止したい野党】 という構図になってしまうのかもしれない。
また、こうした政治家以外にも、普段SNSでよく見かける……というか日々炎上しているように思えるあんな人やこんな人達も、一斉に ”被害者ヅラで” 誹謗中傷は止めよう、規制しよう的な発言をし始めた。
いやあ、これはちょっとマズイ流れになって参りました。
SNS規制が現実となったら詐欺師やカルトが大喜び

いきなり答えを書いてしまったけれども、この状況で下手な法規制をしたら、まず得をするのは詐欺師などの反社会的な人間やカルト団体、そして人の命を屁とも思わないブラック企業などである。
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皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。