コンビニの成人雑誌取り扱い終了

8月31日はコンビニからエロ本が消える記念日

さてさて、本日2019年8月31日をもって、大手コンビニの書籍棚から成人向け雑誌が消える。

日本のコンビニ、成人向け雑誌の販売中止へ 
https://www.bbc.com/japanese/46968827

少し前にもnoteで書いたはずだが、私は約20年ほど前にストアマネージャーの資格を取って某コンビニで働いていた事がある。
その時にはすでにエロ本は「ほぼオッサン~ジジイしか買わない商品」であり、苦労して棚に並べてもたいして数がはけず、すぐに返品用のダンボールに突っ込まれる可哀想な存在だった。
たまに深夜に酒やツマミと一緒にエロ本を買っていく中年男性がおり、そのような単価の爆上げに一役買っていた面はあるが、諸々を差し引いたら「いらなくね?」という微妙な扱いだったように記憶している。

また、コンビニの店員には学生を含む女性もおり、彼女達も当たり前のように本棚の整理をしてくれる。女子高生がエロ本をキレイに並べている姿を事務所の監視カメラの映像で眺める気分は中々気持ちよk……いやなんでもない、ええとアレだ、こういう時に使う言葉はけしからん、そう、けしからん!
女子供も客で来るどころか、未成年の女の子も働く職場に売り物としてエロ本があるなんて!

冗談っぽく書いてみたが、コンビニにおけるエロ本とはこのように色々な意味で微妙な立場だった。もともとそういう下地があったという事は頭に入れて欲しい。

そういう現場を知っていたからか、私は「コンビニからエロ本が消える!」という話が表現規制反対派から持ち上がった際に、いまいち話に乗れなかったのだ。「そりゃエロ本なんて面倒臭い存在はコンビニからしたらいらない子だろうよ」と。

ところが、一部の表現規制反対派はこれを「表現弾圧だ!」と受け取ってしまったようなのだ。
いやあ違うって、そうじゃないって、それを表現の自由だなんだと論じるのは悪手だって。

そんな気持ちを込めて、今年の1月にこんなnoteを書いてみた。

「コンビニから成人向け雑誌が消える」現実社会でもネット上でも加速するエロ排除
https://note.mu/oharan/n/n116e63d3dab2

これは今年1月の有料マガジンに掲載した記事なのだが、こういうタイミングなので無料公開させて頂いた。(当時購入して読んで下さった皆様申し訳ございません、見逃してください)

この記事にも書いたように、いまコンビニの売り場に限らず、むしろそれ以外の場所はそれ以上の酷さで、エロ排除が行われている。
コンビニの場合はどう考えても「ビジネスの問題」として、売り上げとリスクを天秤にかけたら「エロ本いらない」となったというだけだろう。
ところが、インターネットなどの場合は「エロ要素が入っていたら情報を載せない」になってしまっているのだ。

どちらがよりマズイかといえば、民間企業のコンプライアンスによって、どんどん規約が変わって行き、一利用者のあずかり知らない場所で扱う情報が取捨されている状況の方がマズイと思う。
コンビニのエロ本の問題は残念な事案ではあるだろうけれど、これに対して「表現弾圧だ!表現の自由の侵害だ!」と労力を割いて戦うなんてアホな事をしていたら、よりヤバイ何かに向ける力が減ってしまう。どう考えてもそちらの方が危険じゃないかい?
もはや仕方ないんだよ、コンビニからエロ本が無くなるのは。倫理の面でもビジネスの面でも。

ここから先は

1,887字

¥ 200

皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。