アジア文化の大家を下町酒場の沼にハメてみた 後編
前回の続き。
やっとの事で山谷氏と久々の飲み歩きを楽しんだ私は、酒の力なのか勢い余って3軒目へ向かうことに。
長い付き合いの友人(@人間道場)から「親類がやってるモツ焼きの名店がある」と薦められていた店があり、夫婦揃ってそこに行きたいと思っていたのだが、問題なのがその立地。堀切なんてどう行けばいいのか分からない町にあるのだ。
今住んでいる両国からだと、浅草橋から浅草線で1本なのだが、フラっと気軽に行ける距離かというと激しく微妙。それが理由でとても気になる店ではあるけれども、今の今まで行けずにいたのだ。
ところが、スタート地点が新小岩となると話が違う。ここからならば、駅前から綾瀬行きのバスが出ており、途中立石をかすめながら堀切菖蒲園駅に行ってくれるのだ。
今だ、夢に見たあの店に行くのは今しかない!
という訳で堀切菖蒲園駅なう。
この町は初めて来た!
テンション上がる!
まずは駅周りを見て回ったのだが、見事なまでに飲み屋街。商店街と呼べるような街並みではないのだが、駅周辺にゴチャゴチャと飲み屋や飲食店ばかり密集しており、これは面白い町の造りだな。
どことなく隣町の立石にも通じるものがある。あそこからアーケードの商店街を引いた感じだろうか。
店に向かう道までの道すがらにも興味深いポイントがあり、この駒込のトンネルを思わせる物件いいなあ。これが2箇所並んでるのがチャームポイントだ。
そんなこんなで歩くこと数分ほど。お目当てのもつ焼き屋のんきに到着。あいにく満席だったが「すぐ空きますよ!」とのことだったので、山谷氏と2人で外でぼんやり。
数分ほどで入れたので、着席と同時に酎ハイを注文。すると何ということでしょう、ここから少し南に行った鐘ヶ淵一帯の酎ハイ街道でお馴染みの「元祖酎ハイ」そのものが出て来たではありませんか。
一説によると、鐘ヶ淵~八広が酎ハイの生誕の地と呼ばれているのだけれど、「このエリアの労働者のために生まれた酒である」という考え方をするなら、堀切なんかも充分に「酎ハイ生誕の地」に含まれるわけで。
味も見事にあの味だし、これは嬉しいなあ。
皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。