過去のイジメ発覚で社会的制裁を受けるのはやり過ぎなのか?
韓国女子バレー選手、過去のイジメ加害が発覚し選手生命を絶たれる
とても気になるニュースがTwitterのTLに転がっていた。先日、韓国の女子バレーボール選手が、中学生時代にイジメ加害者だった事実が発覚し、それを理由に(事実上)選手生命を絶たれるという結末になったのだ。
私はこのニュース自体は「いいじゃんそれ。日本でもそういう風潮にすべきだよ」と感じていたのだが、そうじゃない人間もいるようで……。
夜回り先生こと水谷修氏は、上の記事の中で「私は、今も考え続けています。今も、私としてのきちんとした回答が見えません」としつつ、10年も前のイジメ加害の事実によって裁かれたという点を疑問視している。
水谷氏の言いたい事もよく分かるし、これは一歩間違うと逆のイジメや、やり過ぎな私刑に直結する可能性を秘めている事も重々承知している。
だが、それでも私は今回の韓国バレー界の判断を「素晴らしい」と評価したい。これこそ日本からくだらないイジメを減らし、なおかつ罪のない人間が自殺によって命を失う亊のないようにする、最良の手段ではないだろうか。
オレとイジメ
私は酷い小児喘息持ちで、超絶虚弱体質だったのだが、昔から要領だけは良く、そこまで酷いイジメを受けた事は無かった。本当に見て分かるレベルの今にも死にそうなガリガリ少年で、喘息発作が起きると1ヶ月くらい学校に行けないレベルだったので、不良っぽい同級生ほど「荒井はマジでやべえ」と私を庇ってくれるという、よく分からないオミソ待遇を受けていた。
という訳で、私自身にはそこまで悲惨な思い出はないのだが、その代わりと言ってはなんだが、イジメられっ子だった友人が2人自殺している。
今にして思えば、2人とも「発達障害でも抱えていたんだろうな」と思うような特徴を持っていたのだが、中学~高校と年齢を重ねる毎に「より下層の負け組チーム」にしか所属できなくなってしまったようで、気付いたら自殺していた。当然、それ相応のイジメを受け、苦しみ続けていたらしい。
そういう境遇にある人間に対し、「生きてさえいれば」などと励まそうとするのは、正直言って無責任が過ぎる。今の世の中(というか私が学生の頃にはすでにそうだった)において、負け組に追いやられる人間というのは、その先どれだけ生きたって負け組のままである可能性の方が高い。
今回の韓国の一件は、この「弱者は一生弱者のまま」「それが嫌なら自殺しろ」という状況を激変させられる可能性を秘めている。
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