夏休みを頑張り抜いた自分にお肉のプレゼント!(ミスターデンジャー/墨田区立花/ステーキ)
子を持つ親にとって夏休みって全然休みじゃねえのよ(魂の咆哮)
という訳で、息子さまは近頃スポーツに目覚めてしまい、町内会のスポーツ大会などに頻繁に顔を出している。そうなると親もお手伝い係として動かねばならず、この酷暑のなか子供達の面倒をみたり、運営スタッフとしてこき使われてみたりと、夫婦揃って謎の労働を強いられていた。
そんな地獄の夏休みも終わり、最後まで戦い抜いた私は、自分へのご褒美が欲しくて欲しくて仕方がなくなり……
ふと気付くと墨田区が誇る名店・ミスターデンジャーに来ていた。
ここは元プロレスラーの松永氏が経営するステーキ店なのだが、ここ最近はYouTubeなどで頻繁に紹介されるようになり、ただでさえ大人気だったのに、さらに輪をかけて行列店になってしまった。
しかもこの店は東武亀戸線という超絶ローカル線が最寄りという中々の立地で、一応亀戸エリアにはなるのだが、行ってみて満席だった時の絶望感はかなりのもの。
だがこの日は台風が過ぎ去った直後という狙いすましたタイミングだったため、奇跡的にテーブル席がひとつ空いており、列ばずに入店できた。これは超ラッキー!!
松永氏はデスマッチファイターだった割にお人好しなようで、明らかに原価計算を間違えている系の価格設定になっている。とても柔らかくて美味しいステーキなのに、1ポンド頼んでもセットで3,100円という意味の分からない価格なのである。
しかもこれ、過去何度かちょっとずつ値上げを重ねて、申し訳なさそうに店内にお詫び文を張り出して、それでやっとこれくらいに落ち着いたのだ。以前は1ポンドのステーキ単品なら2,300円くらいだったはず。
いや流石にそれは無理だよ松永さん。
安さより店を残すことを最優先してよ……。
だがステーキをやっと少しだけ値上げしたと思いきや、サイドメニューやアルコール類は数年前とたいして変わらず。強いて言えばエビスビールの中ジョッキが以前は300円だったのが、いまは350円になっている。
うん、まだ全然安すぎるんだって……。
店内の懐かしいポスターを眺めながら、まずはその激安エビスで喉をうるおす。私はひとより手がデカイのでサイズ感が分からないかもしれないが、普通の中ジョッキサイズであり、「安いけど細身の自称ジョッキ」なんてシミったれた事はしていない。
やはりこういう小学生レベルの算数が出来ているのか危ういところがミスターデンジャーたる所以なのだろうか。
サイドメニューでおすすめしたいのはチョリソー(600円)と牛すじ煮込み。チョリソーは鉄板にバターコーンと一緒に乗せられて来るので、これで600円はかなり良心的。
そして特筆すべきは牛すじ煮込み。肉厚トロトロの牛すじとコンニャクなどが入った優しい味なのだが、じわじわっとお肉の旨味が口内に広がる癒やし仕様。これはビールでも日本酒でも何にでも合いそう。
皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。