「人犬」とマーズ・アタック
トラウマになりそうにショックを受けた場面が2つあります。
ひとつ目は、永井豪の漫画「バイオレンスジャック」に出てくる「人犬」と映画「マーズ・アタック」の中で、人の頭とチワワ犬の胴体が結合されたシーンです。
普通に道徳的にありえない設定、つまり火星人という別の尺度だから何でもOKというのでしょうか。
ブラックジョークの可笑しいはずの流れなのでしょうが、観ていて気持ち悪く吐きそうになりました。
もうひとつは、バイオレンス・ジャックの場合、絶対権力者による外科手術によって、犬を模したありえないような形態に整形される設定。
残酷な絵なのですが、どのような外科手術をされたのか、その二人が手術後ショックをどれだけ受けたのかと妄想しました。
さらに、倫理的に許されない感情よりも、どこかで身体完全同一性障害を持つ指向性に繋がる感性に近いのでは。
ふと、思い出したのは、小説「家畜人ヤプー」でした。読後に、こみ上げるような感情に似ていたのです。
どこかしら、わたしの指向性を刺激します。清潔でフォーマル、深く濃い光沢の艶を持つ要素があれば、なおさらです。
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