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ココロの乱れは針目の乱れ

本当に手縫いが苦手でミシンに手を出したのですが、規則正しく綺麗に手縫いで仕上げられる人ってすごいな。

だからこそ、ミシンを踏みまくっているのですが。

「踏む」という言葉がしっくりくるけど、うちのミシンはフットコントローラを紛失したので、実際はスイッチを手元でポチポチしているのです。


手縫いはダメでも、刺繍は好きで、一時期、かなりハマってました。
コツコツやればそんなにアラが目立たないけど、最初の頃はやはり、刺し目が揃わなくて、揃っていないことにもなかなか気がつかなくて、というのが本当のところかな。
ひと針、ひと針、丁寧に、糸がねじれてきたら面倒がらずに整えて…というのが大事。
同じ図案でも綺麗な刺し目はやっぱり違う。そして、早い人は恐ろしいスピードで仕上げる。何故そんなに早く綺麗にできるのか謎ですが、ある程度リズムみたいなのはあるかもしれません。
糸へのテンションのかけかたも一定じゃないと綺麗に見えないし。しかも、染料の違いなのか、色によって糸のふっくら感が違う…違うんですよ。
白い糸はフカーッとしてるのでヨレたらみっともないし、黒い糸は糸自体が少し締まってるので力を入れすぎると、仕上がりが綺麗じゃない。

ちなみに普通、刺繍糸は6本どりになっているので、クロスステッチなどは6本の糸から1本ずつほぐして、2本どりにして使います。もっと繊細な刺繍は1本のこともあります。ほぐすことによって、くっついていた糸の間に空気が含まれ、きれいに仕上がるポイントなのですが…なのですが…

ざっくりした生地に6本どりで刺すときにもこの、「1本1本ほぐしてから、6本の糸を針に通す」という工程が必要な訳で。この工程を舐めたらいかんのです。2本どりくらいなら苦にならないけど、6本の糸を適当な長さにして、1本ずつほぐして、更に6本まとめて針穴に通して、初めて刺せる状態になる…を繰り返す。

正直面倒くさい。一気にある程度ほぐして、6本ずつマスキングテープでどっかに留めておいては使う…ということをしておりました。こぎん刺しをしていた時、本当に糸をほぐしている時間の方が長かったかも。(こぎん刺しは、大体は6本どりだと思います。詳しくないのでわからないけど)

最近ミシンばかりで、先日、久々に刺繍をしたら、基本的なステッチをきれいさっぱり、「手」が忘れていて、ついに本まで引っ張り出して針の運び方を確認してしまった。それでもうまくいかなくて何度も挿し直し…

写真は、その悪戦苦闘の最中のものです。

クロスステッチはさすがに忘れないけど、ものすごくスピードは落ちていると思います。数年越しの作品が眠っていて気にはなっているけどまだ手が出せない。

久々過ぎたこともあるけど、気持ちが落ち着かないと、うまくいく物も出来ないなぁ…部屋の散らかり具合もココロの乱れとか言うけど、刺繍の刺し目もかなり、ココロの内を映す鏡だと思う。

ちょっっとずつ色々なことに手を出してしまうので、手芸の合間の手芸みたいなことを繰り返していると、多分、今度は「額縁縫い」の工程を忘れるループとか、「がま口作るの下手になった」ループなど、様々なトラップがあることでしょう。

OHARICOBARI'S GALLERY https://minne.com/@oharicobari - ハンドメイドマーケットminne(ミンネ)



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