あなたの経験は 長道分教会 久米恭介

始めに


突然ですが、皆さんは今までの人生でどんな経験をしてきましたか?

嬉しい経験、嫌な経験、楽しかった経験、悲しかった経験、人それぞれ大なり小なり様々な経験をされてきたと思います。



自分自身を振り返って見ても、まだ20代後半ながら沢山の経験があります。

そしてその中には自分の人生のターニングポイントとも言える大きな経験もいくつかありました。

大きな事情を見せられて



私にとってその一つは高校生の時に経験した父の身上による出直しでした。当時の私は天理高校の二部生であり、勤務の昼休みに御本部への日参を心定めたり、四年生になり学生よふぼくとなってからはおさづけを取り次がせていただいたりとなんとか父にたすかってもらいたい一心でした。



しかし卒業を控えた四年生の一月、父は出直しました。その時の私は正直神様を恨んでいましたし、なぜ?どうして?と父が出直した神意が分からず心が悶々とした日々を過ごしていました。

事情を通して見つかった答え


しかし二部卒業後に進んだ専修科でその答えが分かりました。それは私が父の出直しという経験をしていたからこそ、クラスメイトが私にしか相談出来ないと言って親御さんのことで相談をしてくれたり、話をして心が軽くなったと言われたり自分の経験が誰かのたすかりに繋がっていく姿を何人も目の当たりにしたのです。



神様は父の出直しを通して、そして父は身をもって私におたすけの手立てとしてなににも変え難い経験を与えてくれました。

ひとことはなしで救かる


しかし同じ経験をしたからといってその人にはその人の辛さがあり、自分がこうだったからと一概に言ったり、相手の本当の心情を分かりきることは出来ません。

けれど『貧に落ち切らねば難儀なる者の味が分からん。』と同じような経験、境遇を体験した人にしかその人の心を軽くするのはなかなか難しいとも思います。



おやさまはある方にどうしたら人がたすかりますかとお尋ねになられた時

『あんたの救かったことを、人さんに真剣に話さして頂くのやで。』と仰られました。

自分の救かった話とはつまり、自分の経験した話です。


私たちが日々経験すること、特に大変な経験、辛くしんどい経験は、自分自身が更にステップアップする為の経験、学びでもあり、この先自分が出逢う方にとって最高の知恵になり、あなたの経験を必要とする人が必ず現れるようになっています。

先は明るい!


もしかしたら、あなたが今大変な経験の道中であれば、その先は必ず明るくなりますし、おたすけはおつとめやおさづけで奇跡的な御守護をいただくだけではありません。

あなたの経験が誰かの心のたすかりに必ず繋がります。



その経験をしっかりと味わって大切にしてください。

この先その経験があなたを必ず支えてくれますから。

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