忘れっぽい天使
どうしようもない恐怖や苦しみを
そっと慰めてくれるてんしは
なんとも忘れっぽい
調子良く慰めたり
苦しみすべてには
微笑んではくれなかったり
そんなことは
ぼくらもう
気づいていて
天使が忘れっぽいことなんて
とっくのとうに気がついていて
だから
いくどとなく沸き起こる
苦しみや恐怖を
いつまでも抱きしめ続けるなんて
ばかげてるし
とりとめないことを考えていても
仕方ないよ
なんて言う
いかにもな正論が今日も街の上で渦を巻いても
それでも…
それでもさ…
どうか自分の物語の中では
天使にいつだって
微笑んでいてほしいんだよ
そう望むぐらいいいだろ?
って曲なのかな
って思ってる
中村佳穂
忘れっぽい天使
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