見出し画像

JPOPにおけるBPMと"クールな熱量"


BPM(Beats Per Minute)
音楽においてのBPMつまり"テンポ"

今夜はなぜかずっと
"曲のテンポ"について考えている

かんがえをまとめるため
メモ書きがわりにnoteを使うことを
お許しください…
つたない文章になりそうだ…


近年のJPOPヒットソングに触れると
アラフォー女子にとって
『おいおいもうちっとまったり聴かせてくれよ』
だったり
『かっこいいけど早すぎて歌えねぇ!!』

だったりの問題に直面する
(若輩者のアラフォー女子なんて言い方は必ず、諸先輩がたに叱られるのだが)

とりあえず
"心地いい、よりほんのすっっっこしだけはえぇ!"
のだ
かえすがえすも
かっこいいし、のれるんだけどね
それはそれが正解って思うんだけど

それで
かっこいいけど早い曲をノリノリで
立て続けに何曲か聞いた私たちは決まって最後は
くるり
あたりに癒しを求めるのである
(個人的意見です)


ふりかえってみると私たちの青春時代に聞いていた曲は、それがたとえバンドサウンドだとしても
昨今のようにテンポがはやかったろうか…


これらのことには
カルチャーを作り出す『若者』たちの
熱量の形の変化にある、と考える


私たちの青春時代
もしくは
少し先輩方の青春時代

若者の胸を打つのは
努力、根性、仲間
時には汗をかき
時には血が煮えたぎり喧嘩をして
仲直りしては肩を組み
夕陽に向かって叫んだり
とりあえず
『熱い想い』

そういうものがグッと来ていたようにおもう

『共感』に実態があり温度があった



現代はどうだろう

もちろん同じような熱量の形もあるだろう
でも
明らかに

『熱いってダサめ』
なんではないだろうか


『共有』は電波にのり
胸のうちの熱さは変わらずとも表現の形をかえた
ネットに載せた
自分達のコンテンツにへの『共感』は
データとして数が数えられる状態で示される
(だからこそもしかすると余計に共感されたいという想いは強めなのかもしれない)
『お前のためを思って』と叱ってくれる上司より
冷静に分析、アドバイスして無駄な飲み会に誘わない先輩の方が人気があるのではないか 笑


音楽の世界でも

ちっちゃいスタジオにぎゅーぎゅーになって
バンド練習より
自室でパソコンの前に座れば
全てのパートをマルチに扱えたり
バンドサウンドよりも
フリースタイル
を楽しむことも多くなったように思う

ヴォーカルは顕著で
ビブラートバリバリの熱唱よりも
すこし力を抜いた歌唱方法
そして
バンドサウンドにそれをあわせることによってその温度差を楽しむ表現もある
なんなら
ボーカロイド
もしくは
ボーカロイドのような曲を人力で演奏、歌唱する面白さのあるグループも数多い


そこにある胸のうちの熱さは変わらないはずなのに
表現方法が変わったんだ


それと同じくして
(JPOPにおける)音楽としてのBPMはどんどん上がっていって
意図してそこに無駄な感情がならないようにされている


おそらく
音楽市場的では意識的にそうされてる

『BPMこれくらいで作ってくださいよー』的なオーダーはあるだろう


BPMが高くなるとその分音数がふえる
それは
情報が増える
ということ

だから
慣れていないものが聴き続けると疲れるんだ 笑


その音数の多さ
歌詞の言葉数の多さ
展開の速さ

心地いいものにするには
表面的な熱量を下げることでバランスされる
それが
例えるなら
ヴォーカルの抑揚を抑える歌唱方法だったり
ドラムの音作りにあるんだ
(ヘヴィメタは別だ!!!熱くてなんぼだ)


そもそも
早くからネットやスマホに触れ
常に
自身の周りに膨大な情報が
突風のごとく吹き荒れる世界で生まれ育った世代では、きっとその情報量の多さこそが心地いいのかもしれない


その中に"エモさ"を見出せることは
かなり
繊細な情報処理能力なんだろう



それでも時代はまわるもの


この感覚が頂点に達した時
次は
どんなカルチャーが
『新しい』ととらえられるのだろう

もしかしたらそれは
私たちにとっては
『懐かしい』かたちをしているかもしれない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?