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データは魔法ではない:データからわかること、人間が決めること

こんにちは、おはなです。

先日、データドリブン経営に関する記事を投稿していました。

データドリブン経営とはデータを主導に経営の意思決定することです。

あなたは、今の説明を聞いて、
どのような印象を受けましたか?
なんだかデータがすべてのように感じた方も多いかもしれません。

しかしそれは違います。

今日はデータの限界と、人間の役割についてお話したいと思います。


データには力がある

データは「21世紀の石油」とも呼ばれ、活用することで大きな成果を生む力があります。
データを保有する企業、そしてデータを活用出来る企業が業績を伸ばしています。

しかし、データがあれば何でも解決するかというと、もちろんそんなことはありません。

データの役割と限界

データは膨大な過去データを処理し、法則を見つけ、予測をすることが出来ます。しかし、必ずしも正確に未来を予測出来るわけではありません。

例えば、コロナウイルスの流行で、従来の需要予測モデルが役に立たなくなりました。消費行動が大きく変わるような状況では、予測の精度が低下することがあるのです。

データは過去のパターンを見つけるのに優れていますが、人間の直感や洞察が必要な場面も多いため、データに過信しすぎないバランス感覚を持つことが大事です。

データは解釈して初めて意味が出る

例えば、商品Aの平均単価は500円で、商品Bの平均単価は1,000円でした。
ここから何がわかるでしょうか?商品Aの単価は低いので、商品Bに注力をしてプロモーションも増やそう、となるでしょうか?

もちろん、そんなに単純な話ではないですよね。

データは単なる数字や結果ですが、そこに意味を見出すのは人間の役割です。例えば同じデータを見ても、視点や目的によって解釈が異なることがあります。人間の知識や経験を使ってデータを解釈することで、ビジネスの意思決定につなげることが出来ます。

データに基づく意思決定のバランス

データの利活用が進んでいる会社ほど、「まずはデータを確認しよう」となると思います。それ自体は悪いことではなく、素晴らしいことです。
しかしデータを重視しすぎると、すべてを数値化判断してしまうリスクがあります。

長年その分野で経験があるメンバーの勘や、経験は大きな財産です。
データから得られるインサイトをもとにしつつ、人間の直感も考慮することでよりよい意思決定となるでしょう。

また、倫理観も非常に重要な視点です。データに基づく判断では「やるべき」とされることでも、倫理的に見れば「やるべきではない」とされる場合があります。この判断を誤ると、企業の信頼を大きく損なうリスクが生じます。
たとえば、データ上の最適解が「コスト削減のために一部スタッフを削減すること」だったとしても、長期的な信頼関係を重視して再検討するケースもあるでしょう。

まとめ

今回は当たり前の内容が多かったかもしれません。
しかし、データの活用が進むと、データに頼りがちになるというのは多くの企業で起こることだと思います。
それくらい何かの意思決定をするということは非常にストレスで、大変なことです。

しかし、データには限界があります。
データに対する過度な期待を解消し、うまく活用していきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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おはな@データサイエンス、データ利活用
最後までお読みいただき、ありがとうございました🥰 いつも応援して下さり、ありがとうございます✨ 頂いたチップはデータ関連の知識やスキルアップのために大切に使わせて頂きます。お役に立てる情報を発信出来るよう頑張ります! 今後ともよろしくお願いします。