#人生、何が起こるかわからない。 ボーッと生きてるとある日突然、我が家に刑事が・!
12月のある日、仕事に出る主人を見送り、さあ、お楽しみの朝ドラを見ながら洗濯物を畳もうと、
キッチンの椅子に座ったとたん、
ピンポーンと、玄関のチャイムが鳴った!
「も〜、誰?この時間に!」
玄関に出ると、2人の若い男性。
「〇〇署の者ですが」と黒い手帳をかざした。
「はぁ?」
「〇○さんですか?
お尋ねしたい事があります」
(さては.近所のどこかに空き巣でも入ったのかな?いつかもそんなことがあった、その時の刑事は中年の痩せた嫌な目つきだった、
が、今日は違う。若く刑事ドラマから抜け出てきた様な2人の刑事サンなのだ、そして、続けた。
「△△町のATMに行かれましたか?」
「はい、あそこはよく行きます。」
「そこで、荷物を間違って帰られませんでしたか?」「え?、私が?」
「はい、あなたが他の人の荷物を持って出るのが防犯カメラに映ってるんです」
「え〜!私が?」
「そうです、」
「あ、でも・・ありえます
私ならありえる事です。
よく荷物を忘れたりしますから、それに防犯カメラに映っているのでしょう?」
「そうです、」
「じゃあ、間違いなく私です」
「じゃぁ、その袋ははどうされましたか?」
「え?、そ、それって、いつですか?」
「9月○日です。」
「スーパーの袋には
トマトと薬が入っていたんです。どこにありますか?」
「え〜!9月?!
トマトと薬? 3ヶ月前の?」
「そうです、思い出して下さい、」
「え〜!昨日のことも、忘れる認知症予備軍なんです、とても9月の事なんて・・」
「思い出して下さい」
「ちょっと待ってください、思い出せといわれても、え〜っと薬、トマトですよね、」とは言っても、
92歳の姑と私達70代の息子夫婦3人の老々家族、
姑はいくらでも、薬は持ってるし、特にトマトは大好きで通院の帰りにトマトを買って来てその辺りに置いてあるのはよくあることで、珍しくもない。
「捨てたんですか?それならそうと言って下さい。思い出せないのなら、署まで来て頂くことになります」
「え〜〜❗️今ですか?!」
「はい、あなたにとっては大した事でなくても、本人にとっては捜査願いを出すほど大事な物だということです」
「ちょっと待って下さい、まだ何もしてなくて、スッピンだし・」
「じゃあ、車で待ってますから支度をして下さい」
いつもの朝に突然起こった事に私は、動転した!
突然来て、いつのことか思い出せといわれても・・そんな物があったかもしれないがそれが、だれの物なのか、いつなのかとなると、皆目、検討もつかない。
「捨てたんですか?」
「いや〜、分かりません💦」
大体、日頃から何事にも頓着しない大雑把な性格だ。
しかし、何か考え事などすると向かえ合わせに食事をしている友達の、トレーの小鉢物に箸を伸ばして食べてしまい、ビックリされたことがあるくらいだ。(その時は我ながら驚いた)そんな私が3ヶ月前の事を思い出せなんて、拷問みたいなものなのだ。
人生、何が起こるかわからない。