【おはこちゃんの大正琴修行】②弾く前の準備<調弦>

 こんにちは、ohakochanです。
 今、ハマっている「大正琴」について書いていくシリーズです。
 
 本日のテーマに入る前に、大正琴に対する私の思いを少し書いてみたいと思います。

大正琴に対する私の思い

 大正琴は、とても奥が深く色々な演奏の可能性が高い素敵な楽器だと思っています。ただ、教え方やテキストの多くは、昔からの伝承のため、なかなか若い世代に伝わっていきません・・・

 大正琴の良いところは、「数字譜」という譜面を使うために、五線譜が読めなくても、音楽を習ったことが無い方でも、とっつきやすいところです。      
 反面、ちょっと音楽性に欠けてしまうことがあるのでは・・・と常々感じています。

 その原因の一つには、「数字譜」に関係していると考えます。数字譜通りに「楽器のボタン」を押して弾けば、音は出ます。ボタンの並び方は、ピアノの鍵盤と同じです。。。。なので、とっつきやすい!
 五線譜と違うのは、「数字譜」には、「#」(シャープ)しか無いということです。要するに、西洋音楽で言うところの「音階」「テトラコード」(ドレミファの4つの音の並び方=全音・全音・半音)の概念が無いのです。
 ざっくり言うと、本来、「音」や「和音」にはそれぞれ性格があり、その性格の組み合わせで曲(旋律)ができているけど、その感覚がないため、ただ「一つ一つの音(ボタン)を連続して」弾いているだけ、の気がするのです。うまく言えないのですが・・・

 また、リズムについても同じようなことが言えます。メトロノームに合わせて練習する、ということは、決して悪いことではないのだけど、「Ⅰト2ト3ト4ト」と音符を数えて、ただ合わせるだけになってしまって、そこに「息」「呼吸」「流れ」が感じられないのです。なので、平気で数え間違いが出てくることがあるのです。3/4(4分の3拍子)の曲を4/4(4分の4拍子)で数えてしまったり・・・

 これは、悪口を言っているのではなく、大正琴の歩んできた歴史を見れば当前のことだと思うし、こういうやり方で伝承されてきたからこそ、五線譜に馴染みの薄い世代西洋音楽にあまり馴染みが無かった世代にも浸透し、今までずっと続いてきたのだと思います。
 しかし、今の若い人たちは生まれた時から西洋音楽に親しんでいる人が多いし、リズム感は昔の人たちとは違うし、小学校の音楽では五線譜も習うので、もう少し違った教え方をした方が、今の時代に合っていると思うのです。
 五線譜と比較しながら伝統的な数字譜を学んでいくというスタイルです。

  また、西洋音楽に親しんでいる人たちが、もっともっと自由に演奏していけば、とても音楽的は演奏になっていくと思うのです。五線譜を見ながら、大正琴を演奏しても良いと思います!
 邦楽(十三弦の琴等)の世界等も、昔ながらの縦書きの数字譜の他に、五線譜も使いながら演奏しているのです。。

  なので、その様な方法を探りながら、練習の記録を軸に、noteに綴っていきたいと思っています。まだまだ下手で・・・拙い演奏ですが、、、

弾く前の準備<調弦>

 さて、本題に入ります。本日のテーマは弾く前の準備について
 
 どんな楽器でも弾き始める前には、楽器の調整を行います。ピアノだと「調律」と言います。←ピアノの場合は、弾く前に毎回調律するわけではなく、年に何回か調律師さんにお願いして調律してもらうのが一般的です。プロの世界では、コンサート前には必ず調律を入れます。

 大正琴の場合は、自分で調弦をします。

調弦器

 自分の耳で確認する事もありますが、通常は調弦器を使って調弦します。
 ソプラノ琴の場合は、4弦(5弦ある場合もある)あるので、1弦づつ合わせていき、最終的に4弦同時に弾いて、合っているか確認します。

 合っている時には、赤い針(写真では左の方を指している)が真ん中に来て、「低い」「高い」と書いてある横の部分が、両方同時に赤く光ります。
 「高い」の方だけ赤く光っている場合は、音が高すぎるので、ねじを弛めて低くします。逆に「低い」の方だけが光っている場合は、ねじを巻いて高くします。
 
 実際の調弦の様子は、こちらをご覧ください。↓

【続く】

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。さて次回は、いよいよ実際の音を聞いていただきたいと思います。お楽しみに・・・

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