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「長生きする鳥の育てかた」最終第六章を読んで


バードライフプランニング。
愛鳥の鳥生の計画をたてること。
今は、ネットでも情報が溢れていて(間違った情報もあるため要注意)、飼育書からも情報を取得することもできる。
細川先生も第五章のタイトル、「短命にする要因を取り除く」について感じたことは、「識ることは護ること」であると前作もその前からもずっと読者である鳥飼いさんに必要であると注意喚起を促してくれているのではないか。

最近は八重桜が綺麗に咲いて、日に日に暖かくなっていますね。
毎年3,4月にSNSで目につくのは、愛鳥と桜を撮る飼主さんの多さでしょうか。
私は、基本的に鳥に外出は必要無い!と思っています。
おでかけは基本的に病院とTSUBASAや友人宅でのバードラン。
3年前まではキャリーで桜並木をお散歩していました。

飼い猫を外に出す猫飼いさんを責める人がちらほらいますが(私も反対ですが)、捕食する側される側の違いで、原因を作っているのは一部の鳥飼いでもあると思う。
鳥を襲うのは猫だけではなく、野鳥も同じ。
カラスに襲われた、モズに襲われた…などと過去にSNSで目にしてきました。
それでもなぜわざわざ外に連れ出すのか私には理解が出来ません。

動画で見た、桜並木を優雅に歩いている鳥さんはとっても可愛かったです。
一部のオーディエンス側も盛り上がっていました。
飼主さんは、安全を確保しているからと主張されていました。
野鳥なり、野良猫なりの瞬発力を甘く見てるのでは…としか思えなかったですね。
やっぱりどんな事故もすべての原因は「飼主の油断と過信」なんだなと改めて深く感じました。
今まで問題ないし…とそんなロシアンルーレットさながらの飼主の欲はいかがなものだろうか。
安全を確保するのならキャリーでお出かけが一番だと思う私は、飼い鳥のNOキャリーでのお散歩は断固反対派です。

鳥は変化が苦手、穏便な毎日が大切。
その環境を与えてあげられるのは飼主しかいないわけです。
そんな鳥飼いさんはきっとこの本を読んでも、「うちの子は大丈夫」と思うのでしょうか。
識ることで護るんです。
「知る」ではなく「識る」。
細川先生の文章を目で読むのでなく、頭と心で読んで欲しいです。


ヒナ〜若鳥の「食べて寝ることが仕事」と、P.124にもありますが、これは私も第一章のレビューで書いた通りだとおもいます。
人間の乳児が、お乳を飲んで寝るのが仕事なのと同じ。
人も鳥も同じなんです。
小さなヒナはかわいいですし、かまいたくもなる気持ちはよく分かる。
でも今後を左右するくらいに大切な時期であることを鳥飼いさんは識るべきです。
青年期の注意点では、第二〜第四章に書かれている内容がとても分かりやすくまとめられています。

そして、老鳥期。
確かに、寿命をさらに延ばす手段はない。
ただ、毎日を穏便に過ごさることの大切さ。
がんが発症する鳥の多さ。
もしかしたら、我が子もそうかもしれない。
長女は長年服薬もしているしリスクはある。
出していただいてるお薬の成分について、今月の通院時に改めて聞いてこようと思う。


そう。
「財力も不可欠」なんです。
本当にそうです。
1羽1羽の定期的な健康診断、遺伝子検査、定期通院もあればケンカして出血…などの事故。
今までいくらかかっただろう?
昭和の飼い方とは違うんです。
細川先生が締めてらっしゃるように、命の責任をもてないのであれば飼うべきではありません。
小さくても命。
愛玩動物かもしれないけれど、命はおもちゃじゃないです。

「寿命の受け止め方」にあるように、寿命は目安でしかない。
セキセイであれば、長寿な子であれば14歳という鳥飼いさんが知人にいた。
先生は老衰で10歳前後が多く、老化による病気の発症で7,8歳でお空に還る子が多いと、話を聞いたことがある。
相互フォローしている鳥友さんのおうちの子は事故や病気の発見の遅れで若くして亡くなる子が多い。
寿命を全うした子は一握りかもしれない。

10歳になっても産卵・育雛をするセキセイがいたことを先生に聞いたときは驚いた。
細川先生が言うように、老鳥期の注意点の話の中に「高齢になってからも発情が見られる」のはこのことを指しているのだろうか。
子孫を残すという鳥の本能なのだろう。


我が子たちの将来イメージ、バードライフプランニング。
健康で元気に長生き!を目標に生きて欲しい。
できれば短くてもみんな10歳までは生きて欲しいな…。
「病気とともに生きる、という選択も視野に」「鳥の介護と飼い主の心の疲れ」は、もしものことを想定して我が子を考えただけで胸が締め付けられた。
飼い鳥のQOL、飼い主のQOL。
第二章のレビューでも書いたが、TSUBASAの涌井さんも飼主のQOLについてお話されていました。
飼主も愛鳥あっての自分だし、愛鳥も飼主あっての愛鳥。
お互いで支え合ってるのかもしれない。
お互いがうまくプラスに働くといいな…。

その時が来たら・我が子が老鳥になったら…その時に考えればいいか!というものではなく、
「万が一」と「やがてくる」を備えて考え
いかなくてはならない。
(いつかのTSUBASAのセミナーでもやりましたね)
アニマルウェルネス、アニマルウェルフェア。
鳥に選択肢はある。
我が子たちき安心したいつもの暮らしを継続させていくためにも、私たち鳥飼いには良識をが必要である。


第五章、終わりー!


私にとって初めての細川先生の鳥本は、「インコのひみつ」です。

たくさんある鳥の飼育書の中から、細川先生のこの本を手にとりました。
第一章のタイトルが「インコは、小さな恐竜!?」。
ドキワクしてして手に取った。
完読する頃には、細川博昭の他の鳥本も読んでみたい!!と、みるみる惹かれていった。
探しに探して、買っては片っ端から読み漁って。
いつの間にか細川先生の鳥本はコンプリート。
先生の講義も何度か参加させていただきました。
こんな凄い著者も読み手である鳥飼いと同じ、インコに愛情を注いでいる。 

Twitterを通して会話もしていただける。
昭和生まれの私は、すごい時代になったもんだなーと感じています。
コロナが収束することは無さそうだけど、とりあえずワクチンでしょうか。
このご時世が落ち着いて、また色々なセミナーに参加できるようになったらいいな。

それから!!
細川先生の新刊が出るたびに、ネットで予約しています。
が、しばらくしていつも後悔。
トークショーに行きたかった…と。
次回(いつでしょう?ドキワク)はネット予約でなく、直接細川先生にお会いして新刊ゲットの予定です。
いつもタメになる、そして心震える素敵な本をありがとうございます。
これからもずっと応援しています。



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