考察① 【顕現の水💧と花🌸】の意味
⚠︎︎ネタバレを含みます。またキャラクターの呼び名の省略、あだ名を含みます。
毎度公式から引用させていただきます。⬇️
西暦2205年。
歴史の改変を目論む「歴史修正主義者」に
よって 過去への攻撃が始まった。
時の政府は、それを阻止するため
「審神者」なる者を各時代へと送り出す。
審神者なる者とは、眠っている物の想い、
心を目覚めさせ、自ら戦う力を与え、
振るわせる、技を持つ者。
その技によって生み出された付喪神
「刀剣男士」と共に歴史を守るため、
審神者なる者は過去へ飛ぶ
【顕現の水と花】
刀剣乱舞を楽しむためには
「水」💧と「花」🌸
……このふたつが何を意味してくるのかを
本質的に理解しないといけません。
水と花が表すものに気づくと
考察するのが「めちゃくちゃ楽しくなります」
というか……考察するには必要不可欠。
それでは早速……
水と花が何を意味するのか……考察開始だ💧🌸
(山姥切国広風)
おそらく、審神者が最初に見る水と花
それは……
刀剣男士が生まれる瞬間…
顕現する時の演出
これ↓
「水に浮かぶ花」
刀ミュ 江水の劇中歌
「美しきひとひら」
この歌を聞くことで……
顕現する時になぜ
「水に浮かぶ花」という演出があるのか
理解しやすくなると思います。
歌詞の1部を切り取って
説明していきたいと思います。
美しきひとひら歌詞の1部 (song by山姥切国広)
(歌詞の意味を考えてみる)↓
「枝と別れ 空に舞う 美しさはそこまで」
「地に落ちて 池に浮かび 瞬く間に朽ちてゆく」
「花」の儚さを美しく歌っていますよね。
これを聞いて私が思ったのは…
「刀剣」である自分自身のことを「花」に例えて
語っているのではないのか……?ということ
「花=刀剣 」という風に
置き換えて考えてみましょう
● 「枝と別れ 空に舞う 」 ←まずこの部分
「枝と別れ 空に舞う」花
これを刀剣に置き換えると……↓
「刀から分霊し 振るわれる」刀剣男士
になると考えました。
「枝と別れ」が「刀から分霊し」に
置き換えられる理由⤵⤵⤵
「花」は木(枝)から生まれる
「刀剣男子」は刀から生まれる
それから……
「花」は、空に舞うために
枝から別れる。「刀剣男士」は、振るわれるために
刀(本霊)から分霊する。
そして、
剣舞という言葉があるように……
刀剣は「振るわれる」と舞ってるように見える。
そして歌詞の続き……
● 「美しさはそこまで」
をさっきの部分と繋げてみる
花は「枝と別れ空に舞う」
……美しさはそこまで
刀剣男子は「刀から分霊し 振るわれる」
……武器としてはそこまで
「美しさはそこまで」が「武器としてはそこまで」
と置き換えられる理由は⤵⤵⤵
花は美しく咲くために生まれた
刀剣は武器として使われるために生まれた
と考えられるから。
●「地に落ちて 池に浮かび 瞬く間に朽ちていく」次はこの歌詞部分↑↑↑
「地に落ち 池に浮かび 朽ちていく」花
これも花を刀剣に置き換えると……
「人の手から離れ 昔に置いていかれ
廃れていく」刀剣
になると考えました。
「地に落ちる」を「人の手から離れる」
に置き換えた理由は⤵⤵⤵
「花」は……
「地」から育ち、「地」に落ちる「刀剣」は……
「人」から作られ、「人」の手から離れていく
と考えられるから。
「池に浮かび朽ちていく」を
「昔に置いてかれ廃れていく」
に置き換えた理由は⤵⤵⤵
「池」とは……水が溜まった場所
「花」は水がないと成長しない。
しかし、水にありふれていたとしても
池に浮かぶ「花」は成長できず朽ちてしまう。
それに対して「逆算して」
刀剣に置き換えてみる
「刀剣」は歴史がないと語られない。
歴史が溜まった場所とは……「昔」
しかし、歴史にありふれていたとしても
昔に置いてかれた「刀剣」は語られず廃れていってしまう。
刀剣は武器として使う機会がなくなり……
時代に「置いて行かれて」いってしまう
そして、今の時代は美術品として……
ただそこにあるだけ、「置いておかれてる」だけ
になると考えたからです。
また……刀は水に濡れると錆びてしまいます。
池に入れたら一発アウトですよね。。
それではここで
「美しきひとひら」の歌詞を……
「刀剣」に置き換えたバージョンで 全部読んでみましょう。
【置き換えキーワード】
花=刀剣
空に舞う=振るわれる
地=人
水=物語(歴史)
池=昔
朽ちる=廃れる
腐る=錆びる
題名「美しきひとふり」
散る ひとふり ひとふり
(散る ひとひら ひとひら)
おなじ刀は ない
(おなじ花(いのち)はない)
刀(本霊)から分霊し
(枝と別れ)
振るわれる
(空に舞う)
武器としてはそこまで
(美しさはそこまで)
人の手から離れ
(地に落ちて)
昔に置いてかれ
(池に浮かび)
瞬く間に廃れていく
(瞬く間に朽ちていく)
醜く uh...
(醜く uh…)
儚く uh...
(儚く uh…)
聞かせてほしい
(聞かせて欲しい)
どんな風に 使われてきた?
(どんな風に 生きてきた)
恋焦がれた夜
(恋焦がれた夜)
夢語った時代
(夢語った時代)
折れる時の音はなぜ
(絶命の声はなぜ)
打たれる音に似ているのか
(産声に似ているのか)
語られなくなり
(塞がれて)
物語をなくす
(流れなくす)
美しさはそこまでか...
(美しさはそこまでか……)
人が終わり
(地に果てて)
昔もなくなり
(池に沈み)
瞬く間に錆びていく
(瞬く間に腐りゆく)
...美しく
(…美しく)
...美しく
(…美しく)
散る ひとふり ひとふり
(散る ひとひら ひとひら)
おなじ刀(いのち)はない
(おなじ花(いのち)はない)
俺も...
(俺も…)
その 一振
(その ひとひら)
どうでしょうか……
歌詞の全部をあえて説明しません。
是非「散るひとひら」の公式歌詞と見比べながら考えていただけると嬉しいです……!
花が美しく舞うためには「風」が必要。
刀剣男士が美しく舞うためには「審神者」が必要。
審神者により生まれた…「刀剣男士」
刀剣男士たちは……生まれた瞬間から
花と同じように美しくなければならないと
舞い続ける。
「武器」として生まれた刀剣。
……「武器」としてつかわれることはもうない。
今は「美術品」としてそこにある刀剣。
……美術品としての「美しさ」
「美しさ」が無くなった時。刀剣は……
……
「美しくあり続けなければ存在することはできず」
……そう歌っているのでは無いのでしょうか。
そしてこの曲を、なぜ山姥切国広が歌ったのか。
それは、 「写し」
だからだと思います。
山姥切にとって……
写しである自分がどのように使われきたのか、
自分にどんな物語があるのか
「俺」というものの証明が欲しいのです。
歌詞の1部↓
聞かせてほしい
どんな風に 使われてきた?
恋焦がれた夜
夢語った時代
山姥切国広を使ってきた人達に
語って欲しいと言っているようにも聞こえます。
使ってきた人自身の
恋焦がれるように熱くなった思い
夢語るように熱くなった思い
……それらを語ってくれることが
山姥切国広の存在を形取る
「物語」に繋がるのです。
……つまり
語られなければ
「俺」が「俺でいられなくなってしまう。
「語ってくれ」
「生きたい」
写しである俺の物語を語ってほしい。
山姥切国広が「美しきひとひら」を歌ったのは
そういうことなのではないのでしょうか。
んばちゃん……
幸せになってくれえ……
お待たせしてすみません……
今までの考察を使いながら
顕現時を振り返ってみましょう。
顕現する時の「水に浮かぶ花」……
「地に落ちて 池に浮かび 」
⤴︎この歌詞と演出がリンクしていますよね。
花を刀剣に置き換えてた結果
この演出が意味しているのは……
「人の手から離れ 昔に置いてかれた」刀剣
であるということ。
そして……
顕現され刀剣男士が目の前に現れた時には、
「水に浮かぶ花」から
「空に舞う花」
に変化しています↓
「 枝と別れ 空に舞う 」
⤴︎ここの歌詞も演出とリンクしています。
これも花を刀剣に置き換えて考えた結果
「刀から分霊し 振るわれる」刀剣男士
を表わす演出ということになります。
そして
この2つの演出を繋げると……
「人の手から昔に置いてかれた」刀剣が
「刀から分霊し 振るわれる」刀剣男士に
……「変わっている」
つまり……この顕現の演出は
武器としての役割失い、廃れていった「刀剣」が、
2205年に審神者の力によって刀剣の付喪神「刀剣男士」を顕現することにより……
再び武器として振るわれるようになる。
ということを表していると思います。
あらためて審神者の力とはどういうものなのかを説明している演出になっているわけですね。
「美しきひとひら」そして「刀剣男士の顕現の演出」
これらの考察をふまえて
結論……
刀剣乱舞での「水💧と 花🌸」が表すものとは
💧「水」=歴史(物語)
🌸「花」=刀剣(刀剣男子)
になると思います。
是非舞台とミュージカルの歌を置き換えて
聞いてみてください……!
ここでひとつ。。
⚠︎︎(この考察があってたらめっちゃネタバレになります。)
……刀剣を使う人がいなければ、刀剣は存在することができない。もちろん刀剣男子も。
つまり……人類がいなければ
刀剣男士は生きることはできない。
もし誰もいなくなった世界線が存在するとすれば
それは
刀剣の終わり
そして……刀剣男子の死と直結します。
おそらく……刀剣乱舞のお話って……
これについても、別記事で回収していこと思っています。
書きたいけど……
見出しにはつけたくなかった内容。
【刀剣乱舞という
コンテツができた理由】
について書いていきます。(想像)
今や美術品として飾られている刀は……
元を辿れば武器である。
使われることが無くなったものは、どうなるのか
廃れていくことが決まっている。
それは刀に限らないと思う。
私の世代でいえば、ビデオテープや、DSとか……もう使われることはありません。
物とはいつかは使われなくなり、
廃れてしまうもの。
今の時代工芸品に興味がある人はどれくらいいるのだろうか。。。。
刀の復興。工芸への関心。
……「物の尊さ」
……「生きたものの尊さ」
そういったメッセージ性が刀剣乱舞には隠れているのかもしれない。
刀剣乱舞というコンテンツで、
再び刀剣が乱舞しますように……
美しさに気づく人が増えますように。
そんな願いがあるのでは無いだろうか。
人類も、物も、
というか存在するもの全て
いつかは朽ちていく。
どれだけ固く結んでもほころびは生まれてしまいます。
でもその願いは無駄ではない。
終わることで始まる物語がある。
生きて、朽ちたことにより
またいつか、ほころび咲く時がくる。
生きたもの全てが尊いのだと伝えてくれているような気がします。
追記
考察は頭の中に山ほどあるのですが、
文字に起こすのが……
あと考察する内容多すぎやしませんか
情報が少なすぎるよ……泣
しかしながらとても楽しいです。
ご拝読ありがとうございました。
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