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古代エジプト人と最近の若者を考察する

「最近の若者は」という論調

十数年前、社会人になった僕はいろいろなことを上司や先輩に教わった。「新卒は始業の1時間前には会社にいたほうがいい」「お客様とのメールは自分が最後にメッセージを送っている状態にしなさい」「質問するときはノートをもって自席まで伺い膝をつく」「飲み会では常にアンテナを張りなさい座っている暇なんてないはずだよ」などなど、納得度の高いものから賛否が分かれそうなエッセンスまで様々な教えが現在の僕を構成する一要因となっている。

比較的素直に言うことを聞く新人だったと思うが業務内外を通じて「お前はだめだなー、俺の若いころは・・」と語る先輩がちょっと苦手だった。当時は、いつも同じ話に接続するなー(またか。。)という感覚だったが今思い介して分解してみると、自分の意見を取り扱うことなく却下し、自身の経験談がさも最適解であるように言われるのに辟易していたのかもしれない。

実は歴史が深い

いわゆる「今時の若いもんは・・」という話。日本でこの手の話がよくされるようになったのは1970年代の頃らしいが調べてみると非常に歴史の深い議題のよう。5000年前エジプトでも同じような話がされていたようだ(遺跡から出てきた粘土板にそんなことが書いてあるらしい)

常に人類は若者の生態に対して苦言を呈し続けていることになる。

大日本帝国軍人山本五十六さんの見解

この論調に異を唱えていた有名人が山本五十六さん。大日本帝国軍の要人。神の国だから大日本はアメリカにも勝てる!と国中が言ってる中で、いや無理だよ和平しようよと主張した人(役所広司さんが主演で映画にもなっていておもしろい)

「実年者※は、今どきの若い者などということを絶対に言うな」※実年者とは50代、60代くらいの年齢層のこと。

さらに「なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ」と語り、「何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ」と締めくくります。

はい。素晴らしい。山本五十六さんは現代ビジネスの世界でマネージャー研修の会社とかしたらめちゃくちゃバズりそう。

要は世の中いろいろ変わるが変化についていけない実年者は価値観がロックされてしまい、新しい価値観に対して排他的な行動をとってしまう、それが「今どきの若いもんは」という言葉になって口から出てくる。

まとめ

会議に平気で遅れてきたり、自席から大声で上司を呼びつける新人たちをみて正直「今どきの若いもんはー」と思っている自分がいて、このメカニズムはどうなってるんだろうと調べてみた次第でした。そこにイライラしていても自分の脳みその容量がもったいないし(最低限の指摘はするべきだが)そういうマイナス(と自分がとらえている面)だけでなく彼らのストロングポイントに目を向けてみることが必要かもしれない。価値観をロックするにはまだ早い。





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