【ココチヨイひととき】心が疲れた人との生活➕口角あげようと思ったこと
年が明けて、もう2月半ばとは。
あっという間だったけれど、その「あっ」という間にも色々とあった。
まず、深刻なことから言うと
旦那が休職した。
元々とても神経質で、感情が昂ることがあり、気にしすぎる面がある人だったけれど(その為に本当に子育て、というか受験中に大変な目にあったし、息子と旦那の仲はもう元通りにはいかない)、
昨年から仕事のことで自信を無くしはじめて、
転職をしたいと言うようになり、
なんならもう引退するから(※40代半ばです)私に働いて欲しいと言う。
私はパートと個人事業として立ち上げているフリーランスの仕事をしていたが、そろそろパートをやめようと思っていたので、これはちゃんと腰を据えてお給料のいい仕事を探さねばと思うようになった。
パートを辞めて就職活動をしている私を横目に見つつ、旦那はずっと自分の自信のなさや、やりたいことがある私が羨ましいやら、とにかくぶつぶつとずっとものを言うようになった。
ずっと在宅勤務なので、四六時中一緒なのだ。
そして私のあとをついてくるようになり、
眠れないのか朝の戦場のようなお弁当作りのキッチンにも椅子を持ってきて座り込み、ぶつぶつ自分のことを語るようになった。
お手洗いにもついてくるようになった。
構って欲しくてたまらないのだと思うけれど、私にその余裕がない。
「一度心療内科に行ったら?」
と言った。
私も実は、一時期心を壊したことがあってお世話になっていたし、いくつか心療内科を巡ったなかで一番自分に合った病院があった。
とはいえ、旦那にも合うかはわからない。
だから、この病院があなたにあうかわからないけれど、一度行って自分の気持ちを話してみたら?と言ってみた。
旦那は「一緒についてきて」と言ったが、
私は家庭のことも先生に相談していたのもあってそれは何となく嫌で断り、1人でいってもらった。
そして診断は、適応障害。
1ヶ月半の休職の診断書が出た。
ぶつぶつ呟く旦那の言葉を1時間以上、看護師さんは聞いてくれたらしい。
でも、急に休職となったらなったで、旦那はパニックになり、薬で落ち着いた数日を経て、やることがない、暇で死にそう。と繰り返す。
じゃあテレビを見たり本を読んだり、
何となく楽しいと思うことをしたら?と言ったが、何もしないで椅子に座っている。元々趣味がないのだ。出かけることも好きではない。
私は外出が多いので、夕飯をお願いと頼んでみたが
1人ではできない。
ネットに載ってるし、調べてやってみたら?と言ったものの、それができないので(病気のせいかな)、
なので結局すごく手間になるが、一緒にご飯を作る。でもこれもたった二日で終わった。
寝てれば何も考えなくていいから楽だと言い、夕方昼寝をして(だから夕飯作りができない)、夜も早く寝るが、寝過ぎたから頭が痛いと言って起きてきてずっと唸っている。
「復職したら仕事あるのかな?」
「俺はこの後どうなると思う?」
「いいよなぁ、将来見えてる人は」
(私は就職が決まったので)
など、私の後をついてきてずっとつぶやくので落ち着かず、病気だとはわかっていても「復職した後のことなんて、その時にならないとわからないでしょ!」とつい声を荒げてしまう...
仕事部屋の倉庫にパソコンを持ち込み、
昼間はずっと仕事をする私と、ぼーっと椅子に座って何にもしない夫。
そりゃ1日の時間の体感の速さが違う。
仕事を辞めて、引退する。
仕事を辞めて何もせずに家にいたい。
と言うのが口癖だったけれど、一足早い老後生活を過ごして、それは夢のようではなかったらしい。
そして現実問題、生活するにはお金もかかるし、まだ子どもは中学生。今もこれからもお金がかかる。
学費は私が出すし、他の生活費も私が出すから
ローンはお願いと言っても、それも不安だと言う。
不安なのはお互い様だけれど、これも病気だと思うと強くは言えない。
ということで、家にいる時の私は能面のような顔をしているし、体調も崩して辛かった。
一ヶ月ぶりに美容院へ行って自分の姿を大きな鏡で見たら、口角が下がって顔もパンパンで、老けたなぁと感じてしまった。
そして、誰もいないのを確認して「にっ!」と笑ってみた。そうしたら少しだけ、空気が変わった気もした。仕事や友達といる時はニコニコしているけれど、家では全然笑ってない。
改めてそのことを感じたのが、ここ美容院。
明日からしばらくお休みだった仕事が始まる。
この仕事はもう大好きなのだが、神経を異常に使うし、ずっと笑顔でいなくてはいけない。
今の私にそれができるだろうか。
そして、3連続のハレの仕事の後には、
ほぼ15年ぶりのOLの仕事が始まる。
ドラマの設定のようなオフィス、初めての人たちとの初めての仕事、果たして自分にできるだろうか?
不安しかない。
でもやるしかない。
家にいたら私の口角は下がったままだ。
外でエネルギーをもらって、それを家に持ち帰ろう。そうしたら少し家の中が明るくなるんじゃなかろうか。
たまには息抜きで、カフェに行き
お弁当も毎日スタエフをお供に作り
青空を見上げて笑ってみよう。
私が口角を上げればきっと何かが変わるはず、と信じてみる。
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