*秘境・奥只見の紅葉について*
今年も早いことに紅葉シーズンが迫りました🍁
僕の地元・新潟県魚沼市は盆地でありまして、
山に囲まれていることから紅葉を「観に行く」という行事は特別、意識したことがありませんでした。
ただそんな僕も今年は違う。
タイトルの通り奥只見湖の紅葉を楽しみにしているのであります🍁
(タイトル画像は先週の奥只見丸山山頂の様子です。もう紅葉が始まっておりました!)
今年は本業の傍、奥只見湖遊覧船にてアルバイトをさせて頂いておりまして、先輩方やお客様から紅葉シーズンの美しさをしばしば耳にしていました。
地元の人をも惹きつける、奥只見湖とはどんなところなのか。奥只見の魅力について綴ってみたいと思います。
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貯水量は6億立法メートル!日本最大級の人造湖**
奥只見湖・奥只見ダムは戦後の急激な電力需要の高まりに対応すべく建設された人造湖です。
ダムの湖底?50m地点には奥只見発電所があり、水力発電を行っています。
貯水量は6億立法メートル。
岐阜県の徳山ダムに次ぐ日本で2番目の貯水量を誇ります。(徳山ダムができる2007年までは日本一だったそうです)
水力発電所で発電した電気は埼玉県の川越変電所へ運ばれ、首都圏の各家庭へ送られています。(ダムの位置する新潟や福島ではここで作られた電気は使われないんですね!)
18km/22km、延々と続くトンネル。
当然ですが、これだけの規模を誇るダムは人里には造れません。
秘境と呼ばれる奥只見にダムを造るにあたり、物資を運ぶための交通網を確保する必要がありました。
1954年から工事にかかり、3年の月日をかけ、現魚沼市の人里と奥只見を繋ぐシルバーラインが完成しました。
このシルバーラインは22km山道が続きます。
さらにそのうちの18kmはトンネルを通過することになります。
当時削岩機で掘り進めていたことから、今でもこのトンネルはゴツゴツとした岩肌が垣間見えます。
2000年公開、織田裕二主演映画『ホワイトアウト』の舞台
そんな山奥に位置する奥只見の冬はまさに厳冬。あまりに積雪が多いことから年を開けた頃から春先まではシルバーラインが閉鎖となります。2000年にはそんな過酷な冬の奥只見を舞台に、映画『ホワイトアウト』が放映されました。
織田裕二さんが主演をつとめ、厳冬の過酷な条件の下、仲間を思いテロ組織と闘う姿はとても熱く、心打たれるものがありました。
野生動物の宝庫!幻の大イワナも…
大自然といえば、多くの野生動物が生息しておりまして、遊覧船に乗っているとカモシカやサル、様々な鳥たちの囀りも聞こえてきます。
また船着場周辺では特大サイズの鯉たちが群れをなしている姿がみられたり、幻の大イワナが住むなんていう話もあります。
奥只見が人里とどれほど離れた土地か、実感することができます。またそれは同時に日常の喧騒から距離を置く、安らぎの時間となることでしょう。
紅葉のピークは10/20頃?
そんな奥只見では、湖を取り囲む大自然が真っ赤に紅葉し、湖面とのコントラストを視界いっぱいに堪能することが出来ます。
例年だと見頃のピークは10/20過ぎとのことですが、諸先輩方のお話によれば今年は少し早まるかもしれないという見方もあるようです。
奥只見観光株式会社のHPにて最新情報が更新されるのをご確認ください。
今月は事情により売店に出られる日にちも減りますが、多くのお客様と船旅をご一緒できることを楽しみに致しております。
雪国の秋はあっという間ですが、ぜひこの機会に遊びにいらしてみてはいかがでしょうか!