非美大学生がデザインインターンを始めてから、まず最初に読んだ19冊①
こんにちは、 大学院で研究をしながら、事業会社でプロダクトデザイナーインターンをしているoha です。
インターンを始めた頃、(入社前からわかってはいたのですが、)デザイナーの皆さんとの圧倒的な差を感じ、「学ぶしかないぜ!🙂」状態になった私は、基礎知識を増やすため、そしてメンバーとの共通言語を増やすため、本を読み始めました。
とりあえず読んどけ!レベルのものから、チームで話題になっているトピックをもとにして選んだ本など、毎日のように読み漁るようになりました。
今回はこれまで読んだ本をカテゴライズして、紹介させていただきます。
「こんな悩みがあるけどどの本がおすすめ?」「まず何を読んだらいいのかわからない」などといった悩みをお持ちの方に向けて、必要そうな本を見つけていただければ幸いです。
紹介順の番号は読んだ順ではなく、カテゴリごとに分けた紹介順です。また、あらゆるカテゴリに入る本が多いことに気づき、若干カテゴライズも甘いですが、「とりあえず読んどけ」レベルの本が多いので、ご自身の中で本を読む順番づけの参考にしていただければと思います。
では、レッツゴ〜!
UIデザインの基礎基本を身につける本
特にデザインを始めたばかりの方や就活に向けて作品作りをしたい学生の皆様におすすめしたい本たち。読みやすい本ばかり&作る前や作りながら読んでおくと作品のレベルがグッと上がると思います。
私は就活中にちゃんと読んでなかったので、もっと早く読んでおけばよかった、、、の嵐です🌪
1 / UIデザインの教科書
デバイスのサイズや基礎基本をしっかり全体的に教えてくれる本。図解が多いのと、かたい表現がないので教科書っぽくなくてとっても読みやすい。
UIデザインの全体感がよくわかります。
2 / はじめてのUIデザイン
なんとKindleで100円という手の届きやすさ、、、。コンビニでお菓子買うより安いのでは。UIの基礎基本に加えて、トレーニング方法まで載っているので、UIデザインを始める方々はとりあえず買っておきましょうの本です。
3 / インタフェースデザインのお約束
「とりあえずUIデザインではこれを守っておきましょう!」のルールが羅列されています。どうして守るべきなのか?を考えつつ、場合付けして考えると、「なるほど」がたくさんの本。
4 / インタフェースデザインの心理学
アカデミックな検証をもとに、事例も事例も豊富に掲載されています。インタフェースデザインのお約束と合わせて読むと、理解が深まります。
5 / UI Graphics
図解が多くて、雑誌感覚でパラパラ読めます。インタラクションが面白い、ハードとソフトのプロダクトを併せ持ったUIなど、あらゆる観点からUIデザインの事例がまとめられています。
また、先人たちのコラムも示唆に深いものが多いので、参考書として何回でも読める本です。
実践的なUIデザインを考えられる本
実際に手を動かしながら、読むことでより理解が得られる本たちです。既存のデザインやサービスのあり方に問題提起しているような本なので、サービスを享受する側として共感しながら読むことができます。
ユーザー中心のデザインや使いやすいデザインに興味がある方にはぜひ手に取っていただきたいです。
6 / ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン
インターンをしながらだったので、「あ〜あるあるw」と、サービス提供者側の気持ちもわかりつつ読んでいました。一方で、インターンをしていなくても、「確かにこのデザインはつらい…」と共感しながら読めるので、日常の違和感とデザインの橋渡しになるような本かなと思います。
7 / オブジェクト指向UIデザイン──使いやすいソフトウェアの原理
使いにくいUIの謎が解ける本。ちょっと難しいのですが、使いにくさを言語化して、それをいかに改善できるか?が具体的に紹介されています。
toBのプロダクトを扱っている方はもちろん、UIデザインをより良くしていきたいという思いに答えてくれる「銀の弾丸、OOUI」がとてもよくわかります。
UXデザインの基礎基本を身につける本
UIデザインの基礎基本を身につける本とセットで読んでおきたいのがUXデザインの基本がわかる本たち。UIと違って、目に見えるものでないだけに、読んでも「よくわからんな〜」と思いながら読むことも多いのですが、「参照できるものを見つける」、「UXデザインの考え方をざっと知る」という意味で、とりあえず読んでおきましょう。
8 / UXデザインの教科書
THE・教科書!という感じで、丁寧に丁寧にUXデザインを説明してくれます。UXデザインの全体感が掴めます。1冊目におすすめです。とりあえず読んでおきましょう。
9 / 誰のためのデザイン?
あらゆる本で参照されている一般教養的な本。個人差はあると思いますが、私は読むのに時間がかかりました💧
言いたいこと→事例→言いたいこと→事例、の繰り返しなので、急ぎで読みたい人は事例は飛ばしてもいいかもしれないです。
「誰のためのデザイン?」の問いは実際のデザイン業務の中でも繰り返し考える問いでもあります。デザインを通してユーザーと向き合う前にも、向き合っている最中でも参照できる本です。
ユーザーを知る本
「いろんなユーザーがいるよね!」を大前提にデザインをしていく中でも、どんなユーザーがいるのか?を具体化していく上で読んでおきたい本たちです。
UXデザインの中で、「ユーザーを知る」プロセスが入ってくるので、UXデザインの全体感がざっくりわかった状態で読むのが良いかもしれません。
10 / はじめてのUXリサーチ
UXリサーチの前にはぜひ読んでおきたい本です。めちゃめちゃ読みやすい&参照しやすいので、既に何回も参照しています。
UXリサーチの目的や、全体の流れ、やり方がざっとわかります。参考文献も掲載されていて、興味を深めやすいのもありがたいです。
11 / 消極性デザイン宣言
どうしても「課題解決に積極的なユーザー」を想定してしまいがちですが、そんなこともないのでは?と疑問を呈してくれる本。
モチベーション高くサービスを使っているユーザーばかりではないことに気づきます。ユーザーの積極性を考えたいときに読みたい本ですね。
12 / 予想通りに不合理
「消極性デザイン宣言」と同じように、「実際のユーザー」を考えさせられる本。事例の「あるある」が多くて、共感できます。「合理的じゃない」人間の前提がよくわかる本なので、ユーザーフローを合理的に考えすぎているかも?と気づいたら必読の本です。
13 / 考えなしの行動?
ほとんど写真の読みやすい本。ユーザーを観察するときに、「何気なくしている行動」を見つける着眼点が養えます。
ユーザーを観察しているときや観察する前に読んでおきたい1冊。
思考を整理し、情報を設計の手助けになる本
思考や情報を整理して、優先順位をつけ、設計し、形にしていくスキルは、やり方を知るだけでなく、実際にやりながら身につけていくものだと思うので、読んだら身につくものではないと思っています。
が、情報設計やその考え方、そもそもの思考の整理などのHowの部分は先人たちの知恵を借りることができます。
やり方を知って、あとは実践しながら自分のものにしていくための、1歩となるような本たちを紹介します。
14 / 今日からはじめる情報設計
とっても読みやすくて、情報設計の本なだけあるなという感じです。実際に整理しながら読んでいく本なので、自分の中で整理したい事柄を思い描きながら読んでいくと、やり方がより身になっていくかなと思います。文字量も少ないので、情報設計の1歩目としておすすめの本。
15 / 問いのデザイン
対話のファシリテーションとは書いてありますが、私的には自分の思考の整理にも効きそうだなと思ったので、こちらのカテゴリで紹介させていただきました。
「何度考えても同じ結論に達する…」といった、思考の固定化や認識の固定化に効く本なので、あらゆる角度から物事を考えたり、柔軟な思考を手に入れたいなと思っている方にはおすすめできる本です。
16 / 具体と抽象
こちらの本も読みやすいです。具体で考えることと抽象で考えること、その違いを漫画で読むことができます。
私はどちらかというと「抽象的すぎてよくわからない」と言われることが多いのですが、「抽象をいかに具体にするか?」「具体でものを見ている方たちはどんな考え方をしているのか?」がわかる本だなあと思います。
17 / 融けるデザイン
アカデミックな文体ですが、私的には読みやすくわかりやすい本でした。よくデザイナーの方のnoteでも紹介されている本ではありますが、確かにこの時代のデザインがよくわかります。ハード・ソフト・ネットといった、一歩俯瞰して構造的にデザインを考えることで、見えてくるものがありそうです。
デザインの視座を上げ、全体を構造的に捉えたいときに読み返したい本。
Web技術の基礎基本を知る本
まだまだ少ない(なんなら1冊)ですが、Web媒体を持つサービスに関わるのであれば、避けては通れないWeb技術の理解。
なんなら私はiOS/Androidについても学ばないといけないのですが、とりあえず読んだ本の記録ということで…アセアセ
18 / Web技術の基本がわかる本
実際、全然「完全理解!」には及んでいないのですが、「あ〜、こういうこともあるのね!」となんとなくわかる1冊です。図解がわかりやすく、ライトに読み始めることができます。
技術系の本は読むこと自体のハードルが上がりがちなので、まずはライトに全体感を理解することを優先させました。
これからもっと読んでいかなくては…。
チームのなかでデザインをするときに読んでおきたい本
ここで言う「チームのなかでデザインをするとき」は、デザインデータの作り方ではなく、デザインを通した関わり方のイメージで使っています。
デザインデータの作り方は、実際にチームでデザインしないと身につきませんでした。今でもフィードバックをもらいながらデータの作り方は鋭意学習中です。よりメンバー同士が使いやすいデータになるように頑張っていきたい気持ち。
…脱線しましたが、チームでデザインをするときに「レビュー」はつきもの。フィードバックを通して得られる学びが好きなので、基本的にはポジティブですが、やっぱり「どう見せて」「いかに答えるか」は今も試行錯誤中です。
そんな時に共通理解がチームで持てていると、レビューもしやすくなります。最後に、そう言う時に読みたい1冊をご紹介します。
19 / みんなではじめるデザイン批評
名前の通りですが、デザインをより良くするための、チームでのコミュニケーションやそのやり方を紹介してくれている本です。
デザインレビューを依頼する側、依頼された側、両者の心構えと準備、文化的土壌など、レビューの方法と目的を再考する際には読み返していきたい1冊です。
最後に ──今後の俺的課題図書
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ちなみに、本はAmazon・Kindle・楽天・メルカリで最も安いものを買っていましたが(学生のお財布事情あるある)、今は会社の福利厚生で購入させてもらっています。
これから読みたい本としては、こんな感じです👇
マイクロインタラクション
白
なるほどデザイン
UXライティング
UX原論
ヘンテコノミクス
アジャイルソフトウェア開発の奥義
プロダクトマネジメントのすべて
ノンデザイナーズデザインブック
新しいデザインの教科書
生態学的視覚論
存在と時間
モモ
これからも増えていくんだろうなあ(遠い目)
デザインの本だけでなく、エンジニアの方が読んでいる本、一般教養として読みたい本も読んでいくことで、デザイナー初学者としてデザインの教養を深めていきたいなと思います。
技術もデザインも変化の早い時代ですので、実際に作りながら、本を読んで引き続き学んでいきます。
「この本もおすすめだよ〜」といった本があれば、ぜひ教えてください〜!
今年の年末年始には「インターンを始めてから、まず最初に読んだ本②」を投稿できるようにしていきたい気持ち💪❤️🔥