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株では外せない【支持線】と【抵抗線】。この理解が勝率を上げる。
支持線・抵抗線とは
こんにちは、KENです。
今回は支持線と抵抗線について解説していきます。
あなたも一度は聞いたことがあるでしょう。
これは株取引を行う上で日常的に
使われる言葉で外すことはできません。
ここを起点に株価は動いていくことが多く
理解していないと利益にはつながりません。
支持線・抵抗線をWikipedia先生で調べても
出てこないので簡単に解説すると、
支持線は過去のチャートで2つ以上の下値を結んだ時にできるラインのこと。「下値支持線」「サポートライン」と呼ばれることもあり、下の写真では黄色線が支持線になります。
抵抗線は過去のチャートで2つ以上の上値を結んだ時にできるラインのこと。「上値抵抗線」「レジスタンスライン」と呼ばれることもあり、下の写真では緑線が抵抗線になります。
今回のチャートだと支持線は2200円、
抵抗線は2600円することができます。
このようにそれぞれの線はキリのいい数字に
なることがほとんどです。
理由はわかりやすいからです。
「2458円に支持線がある」といわれるよりも
「2400円に支持線がある」方が覚えやすく
意識もしやすいのです。
なので株価にもよりますが
50円や100円単位で考えるといいでしょう。
では、それぞれの線がどのような機能を果たすのか
見ていきましょう。
支持線の機能
支持線は上の写真を見ても分かるとおり、
株価が下がっている中で反転しやすく
上昇の起点ラインになります。
この値段に近づいてくると、
「ここから反発するだろうから買う」と考える人や
「この株価は割らせない」と考える人が増えてきます。
何度も跳ね返されているなら
今回も同じだろうとみんなが思うのです。
すると株を売りたい人よりも買いたいと思う人が
多くなり、株価が上昇していきます。
株価がこれから上がることを信じて
支持しているからこそ支持線なのです。
しかし、
必ずしも株価は上がっていくわけではありません。
当然機能しないこともあります。
上の写真では5000円が支持線として機能している状態です。
ロウソク足の最初では綺麗に反発していますが、それ以降の2回に関しては1度支持線を割ってから回復しています。
このように支持線は絶対に割らないものではなく、
割ったとしても反転して株価が上昇しやすいラインと覚えておきましょう。
もちろん下がり続けることもありますが
大抵の場合は反転上昇します。
抵抗線の機能
抵抗線は株価が上がっている中で
その上昇が緩くなるラインです。(緑線)
この値段に近づいてくると、
「そろそろ値が下がりそうだから売る」と考え、
株価の上昇に期待の持てない人が増えてきます。
そうなると買いの力より売る力の方が強くなるので
株価は下がっていきます。
しかし、こちらも毎回跳ね返されるわけではありません。
上の写真を見ると2000円に抵抗線を引くことができます。
中央部のロウソク足を見ると4回も跳ね返されていますが、5回目の挑戦でようやく突破しました。
こちらも支持線と同じく必ず跳ね返されるところではなく、毎回突破する可能性はあると覚えておきましょう。
ちなみに、こういった支持線と抵抗線の間で株価が推移する銘柄をボックス銘柄と言ったりします。
常時出来高の多い株で形成しやすいので、特に株を始めたての人が理解するには良く、かなりトレードもやりやすいです。
どんな時に支持線・抵抗線は動くのか
ではどんな時にこの線は動くのでしょうか。
大きく2つあります。
1つは地合いが良いときです。
つまり株式市場に資金が入り、
日経平均やマザーズ指数が良いときです。
こういった日は、普段なら跳ね返されるところに資金が入ることで抵抗線を突破する可能性が高くなり、支持線を割ることなく反発期待の安値買いがあることで上昇しやすくなります。
反対に地合いが悪いときは抵抗線は突破しにくくなって跳ね返され、支持線を割りやすくなります。
2つめは好材料や悪材料が出たときです。
抵抗線が機能しているときに好材料が出れば地合いに関係なく突破していき、反対に悪材料が出れば支持線は簡単に割っていきます。
支持線・抵抗線が動くのは市場全体としての方向と、個別銘柄それぞれに出る材料によって変動します。
支持線・抵抗線はセットで見る
支持線と抵抗線は
必ずセットで見るようにしましょう。
これは支持線を割った後に抵抗線として機能したり、抵抗線を突破した後に支持線として機能しやすいからです。
上の写真は1300円を抵抗線としていた銘柄です。
このチャートを見ると1度1300円を突破した後に上昇を続け、1400円から下がってきました。
しかし、1300円付近まで来ると
また1400円を目指すように上昇しています。
このように1度突破した抵抗線は支持線として機能することが多くあります。
もちろん反対に1度割った支持線が抵抗線として機能することもあります。以下の写真だと8500円をラインとしていることがよくわかります。
支持線・抵抗線は表裏一体です。
それぞれ単体で見るのではなく、支持線にも抵抗線にもなることを忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
支持線抵抗線は株を行う上で、
ひいては投資を行う上では外すことのできないものです。
これを基準に取引されることは多々あります。
しかし、必ず機能するものではなく上昇トレンドや下降トレンドの変換点になりやすいだけです。
市場の動きや個別銘柄の材料にも大きく影響を受けます。
数を重ねていけばどこにラインが引けて、ここは突破するのかそれとも割りやすいのかがだんだんと見えてきます。
瞬時に判断できることあるでしょう。
大切なのは状況と材料をしっかりと検討分析すること。
そうすることで勝率はグッと上がります。
頑張っていきましょう!
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