重要なのに知らない人が多いVWAPとは?
VWAP
こんにちは、KENです。
今回はVWAPについて解説していきます。
これを初めて聞いたという人は多いと思います。
取引画面を見てもVWAPとの表記しかなく
どういったものか説明しているところは少ないです。
しかし、株式投資を行う上で、その中でもデイトレードにおいてかなり重要な指標であることに間違いはありません。
株においてもAIが使われることが増えてきていて
AIの判断材料としてもよく使用されます。
これを知ることで次にこの株がどういった動きをしやすのか予想するときの精度が上がります。
それでは見ていきましょう。
VWAPとは?
そもそもVWAPとはなんのでしょうか?
VWAPは略称ですが、正式にいうと
VWAP(Volume Weighted Average Price : 出来高加重平均価格)とかなり長くなり一体何をいっているのかよくわかりません。
なので簡単に説明すると、
いま株を保有している人が約定したときの平均株価
となります。
株価が高いときに約定した人も反対に低い時に
約定した人も合わせて平均化した値です。
これはチャートやロウソク足のように連続性があるものではなく、その日限りの1日単位の数値になります。
なのでデイトレードにおいては翌日の取り引きが
始まるまでに確認しなければいけません。
VWAPにも計算方法あります。
VWAP = 1日の総売買代金 ÷ 1日の総出来高
となりますが、証券会社の指標にはすでに数値が表示されているのでわざわざ自分で計算する必要はありません。
頭の片隅に置いておく程度で問題ありません。
どう使うのか?
では、実際にこのVWAPは
どう使っていけばいいのか。
例をとって見ていきましょう。
まず、その日の終値よりもVWAPが高かったとき。
これは終値よりも高い株価で約定した人の方が
多いと見ることができます。
つまり、「含み損を抱えている人が多い」のです。
これが翌日にどんな影響を与えるのか。
仮に株価が上がったとしましょう。
するといつかは株価がVWAPを超えます。
含み損を抱えていた人が少なくなっていき、含み益になる人が増えてきます。そうなると株価はもっと上がると考えて売りの圧力が小さくなり、さらに株価は上昇していきます。
終値よりもVWAPが高く、翌日株価が上昇すると売り玉が少なくなり、株価が伸びやすくなります。
反対に株価が下がったとしましょう。
株価が上がると思い買った人の含み損がさらに膨れていきます。
そうするとこれ以上損を出せないと思い売られる玉が出てきます。
売り玉が出るということは株価が下がることになるので、売りが売りを呼ぶ状態になってしまうのです。
終値よりもVWAPが高く、翌日株価が下落すると売り玉が多くなり、株価が落ちやすくなります。
そしてもうひとつ、
その日の終値よりもVWAPが低かったとき。
この時は、約定してから株価が上昇した人が多く、
「含み益の人が多い」と読み取れます。
では翌日株価が上昇するとどうなるのか。
すでに含み益だった人はさらに利益が増えます。
利益になった人たちはいつかは株を売る人です。
前日から利益になっていると心の余裕ができて
いくらになったら売ると決めている人も少なくありません。
そうすると、株価の上昇に陰りが見え始めると
急に売りの圧力が強くなることがあります。
終値よりもVWAPが低く、翌日株価が上昇すると利益を伸ばす人が増えて株価は伸びやすいが、もう上がらないと判断された瞬間から売りが急に出始めます。
反対に翌日株価が下落するとどうなるのか。
いつかは株価がVWAPを下回ります。
つまり利益になっていたところから±0に近くなります。
株価の上昇が期待できないのであれば損をしないようにと考える人が増えることで、VWAP付近になってくると売りが多くなってきます。
終値よりもVWAPが低く、翌日株価が下落すると利益が0に近くなり、同値撤退する人が増えることで株価が伸びにくくなるのです。
VWAPは終値とセットで見て利益になっている人が多いのか少ないのかを判断し、翌日の株価の動きで売りがどのがタイミングで出やすいのかを決めるのに役に立ちます。
ちなみに、終値とVWAPは100円も差ができることはあまりありません。数十円の差になることがほとんどなので、大きな差がある時は注意が必要です。
VWAPの重要性
ではなぜ、このVWAPが重要なのでしょうか。
それは主に機関投資家が活用する指標だからです。
市場にいる人たちは、利益になっている人が多いのかそうでないのかを機関投資家はVWAPを参考にしているのです。
個人投資家が参考に取引することは少ないですが、機関投資家はVWAP取引を行うことが多いのでよく利用しています。
以前の記事でも書きましたが、
市場を支配しているのは機関投資家です。
資金も経験もある機関投資家に
個人投資家は太刀打ちできません。
しかし、その機関投資家が利用しているのであれば、個人投資家といえども利用しない手はありません。
機関投資家と同じ目線になることが
勝率をグッと上げます。
また、VWAPトレーダーの存在もあります。
これはVWAP付近に株価が近付くと買いや売りを入れる人のことで、これがあることでVWAPが抵抗線・支持線になることも多いのです。
キリのいい数字だけが抵抗線・支持線になるとは
限らないのです。
変なところで株価が動いたと感じた時は、こういった機関投資家やVWAPトレーダーの影響かもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
VWAPを今回初めて知った人も多いと思います。
正式名称を覚えるのは難しいので簡単に、
その日の平均約定価格と覚えましょう。
終値と一緒に見ることで市場で利益になっている人が多いのか、それとも損をしている人が多いのかを見極め、翌日の株価の動きでさらに伸びていくのか反対に下落していくのか判断するのに役立ちます。
機関投資家もよく使う指標なので、VWAPが支持線・抵抗線とも機能しやすくなります。
個人投資家が参考にしていることは少ないので、
利用することで勝率がグッと上がるでしょう。
株の動きを予想する精度も上がるので
ぜひ活用していていきましょう。
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