雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
雨の日に、映画を一本
邦題も原題も良い。
原題は『Demolition』
解体したり破壊したり取り壊すこと
邦題は『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』みる前は「なんだ、やたら長いタイトルだなぁ。」と思っていたけど、とても良い題だった。
書き物は残る
と、学べたかな。付箋に書いた簡単なメモだったとしても、書いた人が死んでしまえば、立派な記録として残される可能性がある。
「涙は言葉よりも雄弁家だろう?」
と『ロストエンゲージメント』において、主人公がおじいさんに言われる場面があった。
その涙は、直ぐに出るものではない
信じられない現実をとらえて、やっと、涙が出る場合もある。
本作の主人公は、涙が出てこないから、妻を愛していなかったと思うのだけど、
涙こそ出ていないが、精神はどこかでむしばまれていて、
分解欲が破壊欲に変わり、何もかも壊していた。
破壊は、何かを生み出す前段階だと思っている。物理的にも精神的にも、破壊してこそ生まれるものがある。
この映画の全部が好きとは言えないけど、人との別れとか分岐点に立ったときにもう一度みたい。
余談だが…
電話口の声がナオミワッツだとは分からなかった。『her 』を彷彿させる、ハスキーな電話口で、AIなのかも?とか思っていたら普通に生身の人間だった。以上
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