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遅いほどの北海道コミティアの感想とか

2022年、4月から無職になった。
1年に1度のお祭りである「下品で最低」の主催のヤマグチさんに「無職でしょ?時間あるでしょ?本書きなよ。」と声をかけてもらい、本を作った。

生まれて初めての自分だけの本だ。同人誌っていう分類だろうけれど。
編集と構成は元旦那さんにお願いした。私にはまだちょっとそこは難しかったから。
やっぱり餅は餅屋さんですよ。想像より素敵なものになったんだもん。
タイトルは『ご指名ありがとうございます おしゅうまいです』
私が体験してきた風俗での「あったかい話」だけをまとめてみた。
これが私の初めての同人誌だ。
そうして、USBにデータを入れてキンコーズへ行った。雨の降る朝だ。
初めての入稿、製本作業にビビりまくって事前にどうやって作るのかをYouTubeで何度も何度も見た。接客してくれたスタッフさんも親切に手順を教えてくれて、恐る恐るコピーボタンを押した。
ちょっとしくじった。無駄になった紙の束に「ごめんなさい…」と謝りながらやり直し。
今度はうまくいった。
そして、原本を製本してくれる機械に入れた。試しに1部。
…ホチキスもしてるし本として出来上がって出てきた。なんだこれすごい。
急激にテンションの上がった私は中身を確認して、30部作った。
ウキウキで鞄に出来上がった同人誌を詰め込んでお会計をした。
世の中すごいことができるんだなぁとお昼ご飯を食べにキンコーズを後にした。

そうして、お昼ご飯を食べながら改めて確認のために読んでたら気づいた。
「ミスってるわ」
結果、無駄に白紙の多い乱丁になってしまった同人誌だったけどそれくらいで済んだので初めてにしてはもう合格だと思うように「乱丁でごめんなさい」ペーパーを作ったのだった。

何部売れるかなんて全くわからない。だって初めての本だし、知人たちはお付き合いで買ってくれるかもしれないけど、知らない人が買ってくれるのかな…知らない人が3人買ってくれたら勝ちだな!なんて思って30部作った。残ったら来年の「下品で最低」で売らせてもらおうと考えてた。
北海道には大好きな人たちもいるし、昔「下品で最低」が札幌でやってる時に初めて行ってあの街並みも、気候も、食べ物も全部好きになったんだもん。わくわくしかない!

北海道、コミティアの会場で朝から設営のボランティアをさせてもらった。
みんな動きがいい。手慣れてるなと感じながら自分達のブースも作った。「下品で最低」のメンバーで並んで頒布できたので心強かった。大好きな人たちと並んでるんだもん。
売れなくたって楽しいイベントだもんな!さぁ開場だ!拍手だ!

知らない人が買いにきてくださった。
「Twitter見たんです」「気になってたんです」「表紙きれいですね」
目を見開いて、眉を潜めて 売れた?ほんとに?? と横にいるヤマグチさんに確認しながら本を次々と手渡していった。
大好きな友人たちが買いにきてくれた時はちょっと恥ずかしくってドキドキした。
一度本を購入してくださったお客様が、北海道の美味しいお土産を渡しに戻ってきてくれたりもした。嬉しくて腰が抜けるかと思った。
関東にいるはずの、私が退職した会社の社長が「サプラーイズ」と言いながら現れた。本を買いに来てくれた。これは本当に驚いて腰が抜けた。
嬉しいことがたくさんすぎて、こんなビギナーズラックは2度とないなと思った。
ありがたい事に、当日だけで24部も売れて勝ちも大勝ちだった。

そして、さらに嬉しいことに読んでくれた人たちが感想をくださった。
自分の書いたものや、歌ったものなどに感想をいただけるって本当にすごくエネルギーになるんだって改めて実感したし、本当に感謝してる。
何のために書くのか、何のために歌ってきたのか。
それは「知って欲しいから」以上でも以下でもない。
今まで広報としてコラムを書いたり、ショップソングや商品の曲を歌ってきたりしたけれど
お客様に「知って欲しい」からやってきた・やってこれたこと。
私個人でもそういうことができたんだなぁ!と夜ふかししながらの感想。

なかなか文章を書くのはエネルギーと勢いが必要なもので、また新しいものを作れたらいいのだけれど。

さ、そんなこんなで2022年、9月4日(日)に東京のコミティア141に出陣なのです。
何度も書いてる「下品で最低」のイベントで売っていたものや北海道コミティアで出した私の処女作「ご指名ありがとうございます おしゅうまいです」も再版して持っていきます。
ブースは「つ15a ゲヒサイ実行委員会」です。
みんなの顔が見たいよ。会場で会えることを本当に楽しみにしてるんだ。

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