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投資家が考えるPERって単純じゃない だから面白い
バリュエーションとしてPERをあまり見ない私が言うのは適切ではないかもしれませんがw
なんとなく、
投資家が考えるPER と 企業が考えるPER
ってずれてるのかも、と感じることが多くて書いてみたくなりました。
どちらかと言えば、投資家の方は読み終わって
”当たり前”
と感じるかもしれませんがご容赦くださいませ。
初心者の方には参考になるかも
PERが高くなる企業を探すのが株価が上がる企業を選別する一つの切り口でもあるので。
企業価値向上12兆円構想なんてのもぶち上げているので
実現にも不可欠な話です。
*サクッと3分で読める ”PERとは”
EPS(一株当たり予想利益)×PER=株価
PERはよく”成長期待の大きさ”なんて表現されます。
同じEPSでもPER(期待の大きさ)が違えば株価は違う
(当たり前すぎて書くのも躊躇してしまうw)
例えば、市場全体と同じ程度の成長期待であれば
日経平均と同じ程度のPER 今なら14倍程度?
トヨタ 9倍
ファーストリテイリング 31倍
など
〇期待(PER)を作り上げるもの
例えば、
2019年3月期 純利益10億円
2022年3月期 純利益30億円
2023年3月期 予想純利益40億円
という全く同じ利益のA社とB社の2社があって、
時価総額は
A社:500億円
B社:800億円
ということは当たり前のようにあり得る。
異なるのは期待(PER)
期待(PER)を作り上げるのは次の3つしかない
*特殊要因(一時的損益の影響)を除く
*短期的な需給要因は除く
(って、但し書きを書かなければいけないからPERって・・・)
①過程
②信頼
③未来への継続性
①過程
誠実に事業を行ってきたか
結果は大事だが、過程も大事(②の信頼にもつながる要素)
②信頼
有言実行が信頼を築く
有言実行とは
計画を出す+計画を達成する
できれば、計画を少しずつでも超過して達成してきたか
予想利益20億円としていて20億円だった企業と
予想利益30億円としていて20億円だった企業や
予想出してなかったけど20億円だった企業では
信頼度が違う
(逆に言えば、下方修正を発表してPERが低水準にとどまっている企業は実績とともにPERが上がる可能性があり、投資家にとってチャンスと言えるかもしれない)
③未来への継続性
投資家が企業に対して成長が続くことを信頼できるのか
・長期でやり切るという社長の思い
様々な困難があるはず
どんな時も乗り切ってやり切るという意思があるか
・トラックレコードはあるか
10年の成長を期待するには10年の実績が欲しい
・市場は大きいか
企業が頑張っても市場が飽和しては・・・
・成長のための体制が整ったか
過去の成長と未来の成長では必要なリソースが違うかもしれない
社長一人で成長させてきたがこれからは新たなリーダーが必要かも
・達成に余裕があるか
全力で息を切らせながら10億円→30億円 を達成した企業と
余裕をもって10億円→30億円 を達成した企業では
自ずと将来に対して打てる手は違ってくる
例えば、しっかり投資をしてきて達成したのか、ギリギリコスト削減して切り詰めて達成したのか
①②③がそろってPERが高まる
時価総額目標を掲げている企業に向けて
必要なのは業績だけではないのだよ
ということ
PERでなく、資本コストを下げることも同じ説明になる
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