7094 NexTone レコチョクグループ連結効果で増収も、成長分野への先行投資で減益。通期は売上高200億円、営業利益10億円を見込む
企業情報:7094 株式会社NexTone
事業内容:
音楽著作権の管理とその利用促進を推進する事業及び権利者・クリエイターをサポートする総合音楽エージェント。著作権管理事業、DD(デジタルコンテンツディストリビューション)事業、音楽配信事業、ビジネスサポート事業を展開。2023年9月にレコチョクグループを連結子会社化。
決算発表日: 2024/11/08
24.3期 2Q決算概要:
売上高:9,415百万円(前同比+112.2%)
営業利益:378百万円(前同比-13.9%)
経常利益:397百万円(前同比-9.8%)
純利益:293百万円(前同比-2.2%)
営業利益率:4.0%(前同比-5.9pt)
注目ポイント:
レコチョクグループの連結子会社化により売上高は倍増したものの、成長分野へのシステム開発等の先行投資により減益となった。
ポジティブポイント:
・著作権管理事業は売上高726百万円(前同比+27.8%)、セグメント利益332百万円(前同比+37.2%)と増収増益
・DD事業は売上高4,704百万円(前同比+30.3%)と増収
・音楽配信事業は売上高3,713百万円を計上
ネガティブポイント:
・DD事業のセグメント利益は436百万円(前同比-6.8%)と減益
・その他事業は237百万円の損失(前年同期は36百万円の利益)を計上
ポジティブポイント(詳細):
・著作権管理事業は、ストリーミング音楽配信市場と動画配信サービス市場の伸長、管理楽曲数の増加、コンサート等の演奏権徴収実績の伸長により好調に推移
・米国の著作権管理事業者との徴収代行契約締結や、全世界のYouTube動画視聴における音楽著作権使用料の直接徴収を開始し、海外展開を強化
・管理楽曲数は61.1万曲(前年同期比+16.7万曲)、取扱原盤数は137.8万原盤(前年同期比+25.3万原盤)と着実に増加
・キャッシュ・フローは好調で、現金及び預金が715百万円増加し、8,762百万円に
ネガティブポイント(詳細):
・レコチョク及びエッグスにおける新規サービス開始に向けたシステム開発等の先行投資により、DD事業とその他事業のセグメント利益が減少
・販管費が1,909百万円(前同比+142.6%)と大幅増加
・無形固定資産の取得による支出が425百万円発生
通期見通しについて:
通期業績予想は売上高20,000百万円(前期比+48.9%)、営業利益1,000百万円(前期比+54.1%)、経常利益1,000百万円(前期比+53.0%)、純利益600百万円(前期比+13.0%)を見込む。上期までの進捗率は売上高47.1%、営業利益37.8%となっている。
中期経営計画について:
2027年3月期に向けた中期経営計画では、以下の目標を掲げている:
・売上高:270億円以上
・営業利益率:9%以上
・著作権使用料徴収額シェア:中期的に10%、長期的に50%
・管理楽曲数:毎期10万曲以上増加
・取扱原盤数:毎期23万原盤以上増加を目指す
企業の見方:
著作権管理事業とDD事業を軸とした安定事業の継続成長を図りながら、ビジネスサポート事業を成長ドライバーとして位置付け、戦略投資により新たな収益の柱の創出を目指している。上期は計画通りに進捗しており、通期予想達成に向けて順調としている。
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