【イタイ話】弟の必殺技で靭帯損傷した話

この記事をご覧になった人にお聞きしたいことがあります。

皆さんの必殺技は何ですか?


必殺技ですよ、必殺技。
社会人にもなれば必殺技の1つや2つ持ってるでしょう。

持ってませんか。そうですか。

私は持ってますよ。必殺技。

名前は秘密ですが。

さて、前回の記事で部活動中に両膝の靭帯を損傷した話をしました。

今回はその後、2度に渡って靭帯を損傷した話をします。


通算3度目の靭帯損傷はある日突然起こりました。

高校三年生になった私は柔道部を引退し、学校生活を謳歌していました。
当時、帰宅中に自宅近くのスーパーで買い物をするのが日課だったのですが、その日も同様にスーパーをウロウロしていました。

当時の私がスーパーで買うものといえば一つ。
ブラックサンダーチョコです。
美味しいですよね。カッコいいですよね。名前。

ブラックサンダーは私が高校生一年生の時にリリースされました。
当時、スーパーやコンビニでチョコ漁りをするのが日課でして、ブラックサンダーも目敏く見つけました。
始めて食べてからはその虜になったのですが、柔道はウェイトコントロールが重要でしたので、柔道部に所属中は購入を控えていました。

引退してからは定期的に購入していたのですが、あの日は奮発して1箱丸ごと購入することにしました。
買い物カゴに1箱入れた後、ウキウキ気分で店内スキップしていると、


グキッ!!!



私「(ギァァァァァアアアアア!!!!)」



その瞬間、私の右膝に覚えのある激痛が走りました。
変な動きはしていないのですが、なんとこの時、右膝の外側靭帯を損傷してしまったのです(スーパーでスキップしている時点で問題あり)

あまりに突然でしたので、心底驚きましたが、外側靭帯でしたので、耐えられないほどの痛みではありません。
私は邪魔にならない位置に移動した後(靴紐が無いのに)靴紐を結ぶ真似をしながら、10分間ほど待機しました。
その後、ある程度痛みが治まってから帰宅しました。


4度目(実質最後)の靭帯損傷は、なんと自宅で起こりました。

私は高校卒業後にIT系の専門学校に通うことになるのですが、怪我をしたのは専門学校への入学が決まって、最後の高校生活を送っていた時の事です。

その日、私は休日でやる事がなかったため、自宅のお茶の間でゴロゴロしていました。部屋の真ん中には炬燵が置かれており、私は下半身を炬燵に入れた状態でした。
丁度反対側では三男が体の左半分を炬燵に入れて寝ています。

長時間じっとしていたのですが、そろそろ寝飽きたので自分の部屋に行こうと思って立ち上がりました。自分の部屋に行くには弟の隣を通る必要があったので、体を踏まないように注意が必要です。

頭、胴体、腰、残る足付近となった時、突然寝っ転がっていた弟が両足で私の左膝を挟んできました。


突然ですが、前回、柔道のルールや技について、ざっくりと説明させていただきました。
実は柔道には「禁止技」なるものが存在するのです。
一般競技会にて公式に禁止されている技は以下の4つです。

・足緘(あしがらみ):固・関節技
・胴絞(どうじめ):固・絞技
・蟹挟(かにばさみ):投・横捨身技
・河津掛(かわづかけ):投・横捨身技

これらの技は使用者、あるいは、技を掛けられた側のどちらかに危険が生じるものとして使用が禁止されており、万が一、試合で使用した場合は、即座に反則負けとなります。


さて「弟が両足で私の左膝を挟んできた」話の続きなのですが、
私はこの状態に見覚えがありました。

私「(あ…蟹挟だ…)」

上述の通り、蟹挟は危険なため柔道の試合では禁止されています。
ただでさえ、膝を痛めている私にとっては十分すぎるフィニッシュホールドとなりえます。

私はこの体制に身の危険を感じ、弟を振り払って逃げようとしました。
しかし、私は大きな勘違いをしていたのです。

弟が狙っていたのは公式に認められている蟹挟などではありませんでした。






弟「サイクロォォォン!!!二ィィィィイイイ!!!!!」




私の膝「(バキバキバキバキッ!!)」






もし、これが蟹挟であれば、ある程度の対処はできたかも知れません。

しかし、弟が私にした技は「サイクロン・ニー」。
相手の膝に深刻なダメージを与える弟のオリジナル必殺技だったのです。

私はこれによって唯一無事だった左足の内側靭帯を損傷しました。

かくして、弟の必殺技によって文字通り「私の両膝は死んだ」のでした。


必殺技を持つことは良い事です。

成長して、それが自身になるか、黒歴史になるかは貴方次第だと思います。

ただ一つ。
どうしても必殺技を持つ方々に伝えたいことがあります。

必殺技は無暗に使わないでください。

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