『シゲンノ塔』設定やストーリー補足
※ネタバレを多く含みますので、『シゲンノ塔』をクリアしてからの閲覧を強くおすすめします。
『シゲンノ塔』
https://ixtab.booth.pm/items/5637531
・短編フリーゲーム
・クリア目安1時間程度
・プレイ実況等ご自由に
・軽微なBL要素があります
・子どもには見せたくない表現有(R18表現はありません)
■ほぼ時系列順のあらすじ
・約100年前、突如として空に裂け目が現れ、目が出現。見られた人間は呪い化
・どんどん人間が呪い化していく
・恐怖派→視限の塔をつくり、目を遮ろうとする 新興宗教→呪いは「祝福」。快楽である、受け入れよう
・視限の塔が完成するとなぜか目がなくなる
・新興宗教派「塔を作るなどと烏滸がましいことをするから」→塔を占拠、破壊を試みるも不思議な力で壊せない。→塔を新興宗教のシンボル「始源の塔」とし、内部に眼を偽造しようと試みる→呪いを殻の中に集めて凝縮し、非現実性を圧縮すると目の赤ちゃんになった。だが義眼の近くは時空が歪み、やがて塔の内部が歪みのエリアとなった
・義眼を作ったのは新興宗教派の研究者だったヒダリの姉
・友人のヒダリの音沙汰がなくなる。(姉を説得しにいったきり帰ってこなくなった 義眼が完成、発動してしまった)
・しだいに塔の内部の歪みが外に漏れ出してきた。塔の内部はもうえらいことになってる。大量の人が呪い化している
・ヒダリは塔に行ったと聞いた。ミカギは塔に向かう。
・ヒダリは義眼発動のさい義眼に近すぎたため、現実からの乖離がひどい。だが、依代(義眼)のおかげでかろうじて人型を保っている。放射性物質のように、ヒダリ自身が現実を歪曲してしまう存在となりつつある。(ヒダリが契約で力を与えられるのはそのため)
・義眼は失敗だった。呪い化の機能については成功しているが、周囲の時空(時間の流れ)を歪めてしまった。
・ヒダリはどうしたいかというと、姉が失敗したことで老いることも死ぬことも許されず数万年を生きることになり、身内のしでかしたことと自分がちゃんと止められなかったことの罰と受け入れ、孤独と狂気と戦いながら義眼をどうにかしたい、あるいはここから抜け出したいと試行錯誤していた。だが、まだうまくいっていない。そうこうしているうちに、ミカギと会い、彼もこの事件に巻き込まれてしまったことを知った。いつかミカギとともに円環を抜け出せたらと思っているが、半ば諦めているため、そこまで逼迫していない。最近はもう自分が抜け出すのは無理だと気づいてきた。
・ヒダリは義眼とほぼ一体化しており、円環から抜け出すことはできない。義眼(ヒダリ)を破壊し、眼を閉じることで、時空の歪みをなくし円環を断ち切ることができる。
■設定や補足など
・ED後、義眼はなくなり、あとには塔だけが残された。空には虚無の裂け目だけが残っている。今のところ眼の出現はないため、人間が呪い化する事象はとまっている。第二のヒダリの姉が出るかもしれないし、もう出ないかもしれない。また本物の眼が現れないとも限らない。
・ゲーム開始時点でヒダリと既に交わしていた契約は、いわばセーブ機能(時間と空間を切り取って保存し、そこからやり直すことができる)。なくしていた現実性は記憶。BADENDで人型ノロイが復活するのはそのため(セーブ機能を駆使している)。
・人型ノロイは、「親友であるヒダリが義眼と一体化していることに気づき、壊せない、壊させたくない時空軸」のミカギ。その時空軸にとらわれているミカギは、義眼を壊そうとしにくる自分自身と何度も戦ってヒダリを守っている。→その時空軸のミカギを生まないように、ある時ヒダリは自身の素性を隠し神としてミカギと接した(OP)。
・ヒダリとミカギは、眼の出現により人口が減った今の世界の村で同世代で仲良くなった。互いに唯一の親友であり、相棒のような存在。
・ヒダリの現実改変能力で義眼自体をなんとかしたらええやん←義眼自身には現実改変能力は効かない。なんとか穴をつけないかトライアンドエラーしているが無理そう。義眼自体をどうこうするにはどうしても実在の人間に手を加えてもらわないとだめ。
・ミカギがそもそも塔に来たのは、呪いが外に漏れてきてて…というのももちろんあるが、一番は「親友のヒダリが心配だったから」。しかしヒダリは「自分を助けるために来てくれた」などというのは自惚れかもしれないという思いがあり、そうだとしたらミカギを巻き込んでしまった罪悪感に押し潰されそうになるため、無意識にそれを認めたくないと思っている。だから、冒頭にヒダリが述べた「きみは世界を救うために塔に来たんだよ」は嘘。
・〈眼〉は現実の我々であり『シゲンノ塔』の世界自体がゲームという虚構、みたいなメタ的な解釈もできると思うけど、私の中ではそうではなく、シゲンノ塔の世界はその世界の中で現実のものであり、〈眼〉は回避しようのなかった(人間にとっては不運の)外宇宙的な上位存在である、という設定のつもり。〈眼〉はたまたまその世界に接触してしまった。どちらかというと虚構の世界ではなく、パラレルワールド的なものに違いかも。
■没になった話など
・もともと案の段階では、ヒダリの耳飾りが依代だった。
・ヒダリ自身が義眼を完成させた研究者という案もあったが、そうだった場合ミカギに対して申し訳ないという気持ちがすごすぎてあんなふうにえらそうにしてられないだろと思って没になった。
・ホルスの目の神話(wikipediaより一部引用)
左目(ウアジェトの目)は月の象徴、「全てを見通す知恵」「癒し、修復、再生」「供物」
右目(ラーの目)は太陽の象徴、ラーを崇め敬わない人間を滅ぼすため自らの片目を破壊の女神セクメトに作り変え地上に送り、人間界で殺戮のかぎりを尽くさせた
・元々はもうちょっとBL色が強かったが、ノイズだなと思ってテキストを差し替えた。
※4月11日追記
・名前の由来
ミカギ……右、鍵
ヒダリ……左
ヒダリ×ミカギという左右の位置の主張もこめて……
・とはいえ、ヒダリとミカギは恋仲ではなく、かなり湿度は高いけどあくまで親友であるというのが個人的には一番萌えるラインではあります。でもその辺は本編では語られていない部分なので、好きに想像してもらえたらと思います。
■設定画や没絵など
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